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公爵家の長男坊は皆から愛されている。  作者: 雪将
第四章     後編
342/367

中話  ブタ=変態、野=男、牢=牢獄につながれた人

お久しぶりです。

雪将です。

長らくお待たせして申し訳ありませんでした。

取り敢えず今後の予定としては、隔週(2週一)でお送りします。

本当は週二くらいで二ヶ月くらいをやりたかったのですが、ほぼかけていません。

ですのでストック出来るまで隔週で行きますので、ご容赦ください。


では皆様、今後ともよろしくお願いしま候。


 俺は楽しい楽しい焼肉祭りを終わらせて、とある階段をある話を思い出しながら、どういじり倒してやろうかとニタニタ楽しかった。

 回りで見ていたと思われる暗部たちは無表情であるが、恐らく別のことを考えていそうである。

 彼らはこれから向かうヒアキの目の前で肉類を食うのだと想像しているんでないかと俺はふと自身を冷静に客観的に見て思いつつ、リックの誕生に関わっている母の話しに俺も一向乗ってみようと思っているが正解である。

 じめっとしてなんがか首臭くてヒアキ臭い地下牢を歩く。

 知覚(探知魔法)で奴の居場所はわかっているので、牢の前まで行く。

「…………………」

 椅子に縛り付けられて、股間をぬらして、干からびているその男に、

「気付いているだろ? 冗談やってんじゃねーよ、この豚野牢!!」

「ふ、ふひっ!」

 嬉しそうであり、困る、この野牢。牢!

 まだまだ、元気で何よりである。

 簡単に死なれると色々俺も困る。

 絶対にこいつ、魂がしぶといから魂消滅まで徹底的に俺たちに付きまといそうで正直生きていてくれたほうが管理し易くてマジ助かる。

 現に頬は痩せこけているが目はギラギラしていて正直引く。

「お前、何で逃げれるのに逃げてない上に、洩らしてんの?」

 単純に俺は聞いていた。

 だって、そんなやさしい鍛え方してないし、普通の牢獄にぶち込んで魔法の拘束もしていない。なんだったら、夜のハイテンションで殴ってそのまま忘れていたくらいのことだったからこそ、何で逃げていないのか疑問で尋ねていた。

 ヒアキは行った。

「こ、このまま、ご主人様たちがくれた御褒美をみすみす手放す暗殺者はこの世にいません!!」

 はぁはぁと興奮と脱水症状からなのか発言がヤバイ。が、俺は一緒についてきた連中を見ると、彼らは一生懸命首と手を左右に振って、この変態と一緒にしないで欲しそうにしていた。

「そうか、まっ、なら御褒美をもう一つやる。

 恩赦を与えるが仕事がある。

 明日、俺の母の兄っ………」

「リリアス様のお兄様っ!!! はぁはぁ」

 伯父リッドの話をしようとしたら大きな声を出して、息を絶え絶えと嬉しそう。

 恍惚としたその笑みに、解放するべきか正直考えを変えてしまうそうになるが、少しなんがあるが手足を捨てるのはよして置きたいところもあるので、件が終わったらどっかの国に一生密偵に出そうと心の中で決めつつ、ヒアキに命令を発する。

「ヒアキ!」

「………」

 目がギラギラし、ニタ~としている変態に、

「命令をする。

 水だけ飲み、寝ずの番を無駄にして明日より我が母の兄リッド並びその家族の護衛の命を与える! また、その際、火結界杭を使い夜皆で寝るが、お前だけ限界が来るまで起きて寝ずの番をしろ!」

 ギラギラはぁはぁ目が逝っている変態ヒアキの縄を魔法でスパッと切り、後にいた暗部たちに振り返り、彼らに無言で指示を出す。

 暗部たちは、水と供物と新しい衣服を手枷を外された変態の前に提出してこの部屋から出て行くのだった。

 ちなみに元々食い物や服は着替えさせるつもりで前もって用意していた。


 俺は一つ思いなおしたことがあった。

 戦闘中に使い物にならないのは困るのでロミオに一言。

「俺からの命令だって言って目を瞑らせて、思いっきり鳩尾殴って意識刈り取って来い。絶対寝てないから」

 ロミオは無感情で少し思うところのあるのか踵を返して地下牢に降りて行き、下のほうから鈍い肉打ち音が聞こえてくる。

 俺は歩き出していた。

 後には護衛件下僕件シモベが俺の後ろを歩き、ロミオの身体が荷物を背負って階段を上がり、荷物は其処に下ろして俺の方に足を早くして付き従うのであった。



あっ、因みにこれは閑話なので、翌日もう一話投稿します。時間は前回同様に今日が過ぎたくらいで

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