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公爵家の長男坊は皆から愛されている。  作者: 雪将
第四章     後編
341/367

229 焼肉toエリンギ

大変遅くなり申し訳ありません。


願わくばあとがきも見てください。当面の予定を書いています。


 俺は2時間ほど昼寝を確りした。

 寝ぼけながら起きると男の悲鳴が耳に入ってくる。

「やめ、やめ、やぁぁぁぁぁーーーーーーー!!!!」

 寝たのと母のお陰で俺の精神力は本当に回復した。

 なので男の悲鳴に対して俺は拒否(高性能魔法耳栓)はせず、もう一度母のベッドに仰向けで沈みこみ天井をボケーっと見つめて、軽くもう一度寝ようと思ったら、母さん部屋がノックをされた。

 母は、「いいわよー」と、扉に向かって声をかけると、部屋に入ってくるミッシェルが一礼して、焼肉の準備が出来ました。の発言に俺は[カッ!]と、目が開きフォレストカウの肉が頭を過ぎり、起き上がる。

 知覚をフルに使って、いつの間にか閉まっていた窓を魔法で開け放ち、ばさりと掛け布団を押しのけ飛び出した。

「に~~~ぃ~~~く~~~~ぅ~~~~!!!」

 あ~~あ、あ~~~。と○―ザンの如く焼肉のやる場所に飛び出していった。

 そう、疲れた心と身体には肉が必要である。


 シュタッと、外で焼肉の準備をしている内の暗部兼従僕達、更には肉が切られ盛られ、野菜もある。

 野菜2に対して肉が1。

 だが、この世界、肉は襲いかかってくる生き物が多く、肉屋に並ぶ肉は肉屋が冒険者に依頼して依頼領都利益上乗せで出している。

 つまりお肉は、結構高級品であるということだ。

 確かに、寒村部ではウサギ肉なんかが出ることがあるが、ふと考えてみて欲しい。

 ウサギを追いかけて走っていったら、ゴブリンの集団にであう。

 次の瞬間、追っていたのに追われることになり、食べるはずが食べられてしまう環境にあった場合、君達はどうやって肉をとるのか!

 つまり、肉屋で肉を買うか、肉を冒険者に依頼して取るしか都市部は肉を手に入れることが出来ないということになる。

 つまり、何が言いたいのかというと、肉2に対して野菜1でもいいじゃない! ということである。

 まぁ、肉なんていつでも取ってこれるんだけどな。熊だろうと、ブタだろうと、ゴブリン苛めたい、地獄に落としたい。



(カールド)

「あんた、ドンだけゴブリン嫌いなんだよ」

 呆れ引きつり、それに同意する他の学者たち。

「ゴブリンなぞ、世界の敵だ!! ゴブリンがいなくても狼やスライム、オーク(ブタ)という世界を掃除するスカベンジャーはまだまだいる。

 あの糞生き物くらい絶滅させても世界に影響は、ないっ!!」

「「「…………………」」」

 こわっ。

 ゴブリンは皆殺しに生きているうちに出来なかったことは心残りである。

「ちっ」

 !!! 

 俺の舌打ちに聞こえていた学者達が右往左往無意味に脅えていたがカールドが、「落ち着け、落ち着け、何も危害を俺たちに加えようとの舌打ちじゃねーよ」となだめていたのを見ると、カールドの成長に俺は感慨深いものがあり、つい、笑顔で見てしまい目が合うと、「ひっ」と小さく悲鳴を上げ俺から距離を取り、学者達は『あっ、カールド氏が目的か!』と誤解して納得するのだった。



 なので、肉を食うことは誰に求められないものだと俺は思うんだ! 

 庭には内の従僕たちがセカセカと椅子や切り分けた肉を持って来た机に乗せ、テーブル席を置いて、次第に父や母がメイドや執事に連れられてというか引き連れてやってくる。

 その中には爺さんもおり、俺を見とがめて近寄ってきて爺ちゃんは言う。

「ふっ、もう少女の格好はしないのかい?」

 微笑んでいるが余裕が少しあるのか、からかいもある笑みだ。

 男子の正統な格好をしている俺に御祖父殿はそんなことを言うので、

「お、御爺様は、私のそんなあられの無い格好がお望みなんですの?」

 ちょっと色っぽく男装だがちょっとしな垂れかかり流し目と頬を染めながら御祖父殿を見てみると、爺さんの顔が目を開いた。

 きっと今頃ちょっと色っぽい男娼(少)の姿にビビッた頃合いであろう。

「その方は様々な色を持つのだな。

 これは………襲えんな」

 ジジイ、何言ってんだっ。っていう言葉だが、この言葉の意味は様々な業種に変化し雰囲気すら変え、見下せば得意稀なる(武)力で敵を叩き、同時に自身の手かすら増やしていく。だが、いつの間にかやってきていた父が目を笑わせながら、俺を抱きしめて守るように父に、この場合祖父に父が言い放つ。

「リカルド、こっちに着なさい。そこの変態のそばにいたら何をされるかわからないからな」

 解っている父だが、恐らく父親をからかう事はしてこなかったからというのや、俺がよく父親をからかっているので少しやってみたかったんじゃないのかな、と、過去を振り返るとそんな気がしている。

「なっ! そ、そんなつもで、いっ、いったんじゃないぞ! っ」

 今の言葉に一瞬の間を空けて自身が言った言葉を思い返して焦る爺さんに、俺も

「爺ちゃん………、マジ………なの………?」

 全力で心が遠ざかるような声音で父の身体に抱きついてみると、

「違うと言っておろうにっ!!」

 焦って大きな声を出して回りから注目されることになった。

 俺と父親は目が互いに合い目で思わず、

『父親からかうの楽しいだろ?』

『ああ、解らんでもないが、正直やめて欲しい』

 といわれた気がしたが笑みを深くして俺は父から離れて、すばやく祖父の後ろに回って得中にしがみ付いた。

「爺ちゃん、冗談ですのに~」

「参った。ワシの降参だ………」

 祖父が盛大にため息を吐き、何処か遠くを見ているのだった。

 父と祖父で遊んでいる中に先ほどから実の所肉が焼かれ始めるにおいがしていたのは気がついていた。

 そして、その作業を母がして焼肉のたれ(自家製)につけて麦飯を上品に見せつつ、かっ込んでいる母がいた。

 そう、俺が取ってきた肉と恐らく追加で買ってある肉を食っている母に俺は駆け寄るように近づく。

 執事の一人が麦飯とタレを持ってきてくれてそれを受け取り、肉取り戦場に駆け寄った。

 無詠唱で大地を隆起させて母の横に行くと、数枚の焼けた肉をタレの中に落としてくれる。

 母はわかっている人である。誰が、フォレストカウを取ってきたのか、そしてタレに浸かった肉を見る。

 よく焼けた玉葱の果肉、人参の果肉、キャベツみたいな果肉と緑黄野菜満載のタレ味! のお決まりは無く。マジで牛肉や豚肉が入っている。

 ガブリと噛み付くと、内のタレはちょっと唐辛子が強めなので舌がひりつくが家系(坂本家)上、辛いのは嫌いでないのでモグモグと肉と麦を口に入れていく。

 まるで欠食時である。

 回りがそんな俺を見てクスクスと微笑ましく笑っているような気がするが一切関係ない。

 時おり加熱により辛味が抜けた玉葱タマネやキャベツ(キャべ)を齧りつつ、ふと気がつく、何か周りの視線が母に集中している気がして母を見た。

 母が箸で持っている何そのサイズの焼かれた幹事のエリンギ! いつからあったけ!? と見ていたが、なぜかそれに薄っすら笑いながらキスをして、俺以外の視線を釘付けにする。

 俺は、超冷静に『何してんの、この人?』となんとなく母が回りをからかっていたのは分かった。その間もエリンギに悪戯をして行く髪掻き揚げる仕草をする母の行動に回りの反応に気になって周囲を見回す。

 回りのメイドの半分はハシタナイというように視線を外したり、手の隙間から見て、母との関係があるものは「はぁはぁ」して、他の男たちは皿とフォークか箸を持って手を震わせて凝視し、こんな遊びをしている母を父はどんな目で見ているのかと思い見てみると二つの感情に揺れ動きこの光景に見続けたい色欲とこの状態を見ている男共を殺さんばかりの殺気を放っている。それに気がついた男は目線を母からとうざけ用途するが母の隠微なタレつきエリンギを盗み見て、そして一瞬母と目があった気がしたが母の視線は父に注がれながらタレを舐めたりしていたエリンギにチュウをしたと思ったら一気に中間までくわえ込んで………歯を薄ら見せて噛みち切った。

 母のえげつなさと父の顔が見たくてすぐさま父を見ると股間を押さえて青い顔をしている。

 更に左右を視線を回すと皿とフォークとかを落として股間を押さえる男たちと、その勇ましい母の行動に憧れの視線を向けるメイド達が一握り。

 あっ、そういえばこんな状況を見ていたら喜ぶうちの暗部は………、と探して思い出す。

 あいつ、ヒアキを探していないことに気がついた。で、もう一つ気付く。あいつ昨日(一昨日)から牢獄にぶち込んだんだった。このときの俺はヒアキが牢獄で丸二日飯はもちろん水すらも与えられていなかったことに気がついておらなかった。

 なんまいだ~。

 まっ、いっか。と思って肉を見ている中、母は笑顔で、

「ほら、あなた達(メイド達)男性人はなんだか食欲がなくなっているみたいだから、たまにはあなた達が一杯食べるといいわ! 早い者勝ちよ~」

 とても楽しそうにしている母に内のメイド達が寄って来てお肉をつついているが、俺が思ったのは食欲ではなく。性欲では? とか思いつつ女性人に囲まれ二、三個肉を取って離れることにした。

 前をダイブ独占したし、よく食ったから下がったともいえる。

 たまには家臣に譲るもの主人の余裕というものだとなんとなく思った。でも、正直な所おなか一杯でもあった。

 俺はその場からはなれ、祖父の側に行く。

 父は横で顔を振って誰よりも先に復活して、ニコニコの母を遠めに家族だけがわかる感じでニヤニヤしていて、正直思った。

 気持ち悪いなぁ、このおっさん。

 祖父は精神がまだなのか父の痴態には気付いていないようで、バツチャーは、流石公爵家暗部の頭精神に来ていないようだ。

「ここ一ヶ月見てきたが、そなたの母……そなたの母だけ会って怖いな」

 爺ちゃんは少し疲れたような気落ちしたような諦めたような感想を俺にする。遠まわしに俺も言われたようだがその後に控えているバツチャーも無言で頷くがなんだか笑っている気がした。この人の笑いは主人に対する者か俺に対するものかだけが未だにわからん。

 俺はそれに対してじーっと祖父を見ておどけるか、真面目にするかを考えて、隣から声がしてきた声に白い目を向けることになった。

「ああ、我妻はいつもかわいいなぁ~」

「「………」」

 父は気がつかなかった。俺たちの視線を。

 それの残念な盛りしかない駄犬が目をきらめかせていたのに気がつきその視線の先をやると皿なんかを置いた母がこちらに近づいてきて、まだ精神をおられている男は近づかれた分だけ避けるようにして距離を広げている。

 それをしないのは俺たちくらいだ。

「あら、お義父様、食べていらっしゃいますか?」

 楚々として近寄ってきた母はまず祖父に気を使い話しかけている。

 祖父は少し顔色を悪くして「ああ」と口が苦いのか苦笑いをしている。

 父はそんな祖父と母を見てニコニコしている。うん。気持ちわる。

 よかったです。と、頷いて視線を俺に向けて母様はおっしゃられる。

「あっ、そうそうリカルド」

「はいはい?」

「明日、リッド兄さん達と馬車に乗ってオルタイシまで送って行ってくれる?」

「ふぁっ!? ん!!」

 ニコニコしている母に思わず口から出ていた。

 眉間に皴が寄る感じがしながら俺は母を見ていて、見ていると、

「兄さん達を安全な所までと考えるとオルタイシが一番色々安全だし、舌の肥えたオルタイシの連中は私の身内で美味しいパンを作る兄さんが行ったら命を駆けて守ってくれるそうだから一番安全よ! 無理やり連れて行こうものなら殺されても文句は言えない人が後ろ盾になるからなお問題ないわ!」

 その答えにああ、あの二人か! とオルタイシにいる義伯父と義伯母を思い出して、攫おうとした奴らがオルタイシ住民に八つ裂きにされているのが想像に難くなかった。

 絶対に、伯父さんに因縁つけたりそれらしい騎士に連れて行かれようものなら町中大騒ぎで文字通り血祭りが開催され、最悪義伯父と義伯母が出張ってくるだろう。

 その為にも、俺が行かなければ行けない。

 父はここにいなければいけないし、母は父を支えるためにここにいるし、恐らく町(地元裏通り)の躾をするか俺がいると少しやりにくい何かがあるのかな~くらいだったが、実はこのときの母は町全体の40%を支配していたのだと、後々語っており、正直俺を追い出さなくても良いんで無いとか思ってもいたが、母曰く「馬鹿をつり出して確固撃破するにはこっちのほうが色々都合がいいのよ(何より私はあなたより魔力がないんだから)」とつめたい笑みを浮べてクスクス笑っていて、この世界に馴染んだ女性の怖さはなんだか息子である俺も続々して父の血は争えないんだな~と年取った時思ったくらいだった。

 理由が分かった俺はニヒルに親指を立てて、ふとさっきのヒアキについて思い出したことがあった。

 あいつ、牢獄に入ってから飯ってどうなってんだろう。って。


 そして、この後、なんちゃってヒアキ救出作戦ごっこが行われた。

 まぁぶち込んだの俺なんだけど。


前書きで書いた通り、遅くなりすいません。


 正直なところ、いろいろありすぎて書く時間がありません。


 そのいろいろが、仕事の事や介護の事については家族との共同ではあるのですが、休みの日は半日は潰れますし、健康診断でやばい数値も出て、運動もしないと最悪、結果的に死に直結します。


 特に、コロナのせいもあり、私の本業の方で学びたい勉強の方が学べない状況が多く機会が奪われてきました。

 それがようやく解禁になったのですが、その勉強もしたい(時間が足りない)。

 私の本業は医療関係をしています。ただ、医師や看護系ではないですが自身の将来を見据えるとここでおろそかにすることが出来ないものです。

 セミナーが二か月おきにありますが、一つの項目をおろそかにすると受講できないものなのです。(去年はコロナで一切開かれませんでした)


 大変申し訳ないのですが、割烹にいろいろ書いてきましたし、つい先日も日時を変更を報告しましたが、また、変更の報告とさせて頂きます。

 これより2~3か月勝手に誠ながらお休みさせてください。

 勉強の方がひと段落したら、また投稿させて頂こうと思っています。


 願わくば、作者の名前はどうでもいいので、公爵家を忘れないでいてほしいです。よろしくお願いします。

 次にお会いするまで皆様お元気で。


 あと、このまま消えることはないことはお約束します。

 

 俺は、なろうが強制でないことは知っているが、数多くの作者たちが始めたのに完結させないでそのまま放置する蛮行が正直腹立たしいと思っている派の人間です。

 始めた以上必ず、終わらせます。どんな形でも。


 失礼します。

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