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公爵家の長男坊は皆から愛されている。  作者: 雪将
第四章     後編
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194 盗賊と騎士団  金の使いどころ 4


 この日この村に止まることになった。時間にしては午後3時過ぎで恐らく盗賊を引き取りに来る騎士隊があっても夕刻に来ると言うことは無い。まぁ、危険と言うよりも盗賊がなんかの理由で逃げる可能性を考えれば明日でもいいだろうになる。

 なので、現在宴をしている。

 もろちん、おっともちろん金はこっちもちで少し多めに払っている。宿代も有るからな。

 なぜそういうことをしているかというと、俺のせいではないが、罪滅ぼしみたいな感覚だ。道理が俺のせいでなくとも結果として公爵家の血筋として監督不行きがそれを許してはもらえないからだ。

 だから、せめて村でお金を使い、そして村人と食べることで労うことになる。

 基本村人たちは滅多なことでは宴はしない、それ以前に暴食は早々しない。冬に向けて蓄えを必要とするから、貯財する。そして、本当に何か会った時にお金に変えたり、貯めたお金で薬や旅をする。

 だから、皆(世界中)の人間はごく一部(権力者や富豪)以外のもの以外は食料や金銭を蓄えるのだ。

 そして、その上で宴を開き金払いも悪くなければ相手から印象は目の色を金にしたりして悪い勘定は抱かない。ただ、もし抱く物があるとしたら私欲。自らの貯財を増やすためにスリよりおべっかを使いだすくらいだろう。まぁ、お金は必要だし生存本能と捕らえれば悪いものではない。が、かかわりたくも無い!

 とはいえ全部出させると彼らの食べ物がなくなるためこちらからも提供している。

 騎士共は品が悪くない程度にガツガツ食べ、士官クラスは優雅に食べている。

 その間も若い村娘がお酒を騎士たちに注いでいるがニコニコしており、騎士たちも満更でもない気を出しているが、客観的に見るとなぜだろう? 村娘の目がギラギラしている。

 騎士という立場の男を娶ろう? いや、娶ってもらおうとチラホラ他の娘の足を引っ掛けたり、ワザと食器を片したばかりの娘に空の食器を押し付けている風景が見えるのは俺の心が汚いからだろうか?

 強い男への遺伝子的な生存本能ならば………当人同士が良いなら好きにすればいい。ただ、言うなら、俺は嫌だけど。

 そんな中にも幾人かのツワモノが士官騎士の遊び慣れしてそうなシグナルやこっちに来るなアピールをしているノルビに笑顔を振りまいている。

 そして、俺の側には同年代くらいの娘たちが集められている。

 村の善意と悪意を感じる。が、この世代の子は恋よりも飯だろうから俺は笑顔で目の前の食事を彼らに提供すると最初は戸惑っていたが一人が手を伸ばせば、それは戦いの合図となる。

 俺は思う。

 もっとやれやれー! と思うのは俺の心が汚いからだろうか? 

 そうやって宴の炎は消えていくのだった。


 ちなみに盗賊たちは全員村の外で土の柱に十字の柱に括りつけられ村の警乱代わりの仕事を従事させている。

 一応、彼らが逃げられるかもしれないから、足元は目に見えてあるが厚さ3cmで深さ10m幅柱を中心に1mの落とし穴を用意している。

 頑張れ。


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