30 ただ見ている事にするリカルド c
「あーあれね。あれはお父さんのご実家の騎士たちよ。というか、やっぱり私が出るのが妥当よね!
ガリアン(宮廷魔導士長=弟子)に庇われていたは、私の名折れよね!」
戦闘意欲を見せる母に父は渋面をやめて、「ちょっ! お前、何をするつもりっ!」の段階ではもう母は家の扉まで出ていて出て行ってしまった。
取り合えず俺は父よりも母が心配なので後を追う事にした。
だって、家の中に居ても父を守らなければ成らないような要因が今無いんだもん。
だもん!
(カールド リカルド)
「キモイわ! 楽しく成ったからってつけたすなや!」
リカルンショック!!(驚愕)
「やかましいわ!!」
俺は暗室から外に出て行くと、いつの間にか黒い鞭を持った母とそれを恍惚の笑顔でいる変態・・・もとい、宮廷魔導士変態を見て、心のシャットダウンに入る。
無表情でこの情況を見ていると、騎士の1人が叫ぶ。
「鞭さいこーーー!!!」
(学者達)(リカルド)
「「「ウソダロォ!!!」」」
はい、嘘です。
「「「・・・・・・・・・・・・・」」」
本当は、
「貴様! どう手なずけたかは知らぬが宮廷魔導士長を我らに嗾けるとはどういうことかわかっているのか!?」
国家反逆罪とまでは行かないが犯罪者になりたいのか? と案に説いてきているが、母は、
「ッ・・・・」
「リリアス様を敬愛する一番弟子としては敬愛の相手が侮辱されれば我ら魔導士たちは貴様ら公爵家だろうと命を取る事に躊躇はないっ!!!」
喋ろうとした瞬間、毅然とした善なる存在として宮廷魔導士長が全部言葉をもって言ったという情況が生まれ、母は無遠慮に鞭を上げ、そして、遠慮なく魔導士長に振るう。
「っん・・・・・・・・!!!!」
ピシィッ!!!! という、音が彼の臀部辺りから鳴り響くと、恍惚の笑みを浮かべて全身立ったままピクピクと逝っている。
俺は無表情なままこう思った。
このおっさん(宮廷魔導士長)キモッ。
(学者達)は同じ気持ちに成った。
そのうち誰かが言った。
「初代大公の冗談なのでは?」
で、安堵の雰囲気が広がるが、俺は行数を空けてページに書く。
【 いやマジだよ。あの顔はマジだったよ。 】
皆が読み終わった頃に文字は消して、念のためその時の魔導士長の恍惚の笑顔の顔をページに浮かべてあげる。
それみて、学者達の中の誰かがボソリと言った。
キモッ・・・・。
「あなたたち! 誰がガリアンを差し向けたって!? 私はこの弟子に行けなんて一度も命じてないわ! 騎士のくせに言いがかりはよしてチョーダイ!!」
毅然として鞭を地面にブチ当てて妖艶な笑みで啖呵を切ったのだ。
その表情を見て魔導士長はもう一度ピクピク震えた後倒れ、騎士たちは頬を赤らめ魅入られている情況に俺は、こいつらも駄目かもしれない。と思いつつ、こんな時父はどんな顔をするのかときになり後ろを振り返ると渋面から頬を染めて恍惚とした表情をしている変態(父)がいた。




