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28 終わり c (本音薬で、種の絶滅と種の所在)

c


 300年前の話をしようか?

 つっても俺も知らないからこいつらに聞いてみよう。

「さぁ、どうぞ!」

「いや、さあどうぞ! っじゃ、ねーよ!! あんた、人の記憶を覗けんだろ!? どうしてわかんねーぇ!!」

「いや、俺が掬えるのはその人の表層の感情に現れ易い記憶を魔力一緒に貰っているだけで、学校教育で教わるような深層部にしまわれている記憶は魔力を使って覗くか、ごっそりと魔力を奪って記憶の奪うしか出来ないんだ!」

 だから、カールドの記憶は簡単に知れたよ! はっはっは! と、笑ったら、

「やかましいわ!!」

 切れのいいツッコミを頂いた。

 その中のいい光景に俺というかカールドに畏怖の視線が集まっているが彼は知らないらしい。

 まあ・・・・・・まあ、いいか。

「で、俺お前たちから一般的な深層記憶を貰う為にごっそり魔力貰っていいなら貰って記憶を補填するがどうする?」

「「「・・・・・・・・」」」

 シーンと静まる現場に一つの声が響く。

 僅かに尖ったアリスの声だった。

「だったら、こいつらの魔力を死なない程度に貰えばいいんじゃない!!」

 ここに居た全てが一斉にアリスを見、アリスの視線刺すジュームス商会の連中を見た。

 というのも、アリスのこの尖った反応には理由がある。

 理由は2つ、俺が大公のところに行く途中何故アリスの店が借金をする理由に成ったのか、その原因がジュームス商会にあることやここに来てこいつらを捕縛する現場に立会い言葉を交わした時、

『あっ、アリス! アリスじゃないか!! 君の愛しい婚約者の(名前は別にいいよな)○○だよ。

 コレは一体どう言う事なんだ!? 君の方からとりなしてくれないかい?』

 甘ったるい気持ち悪いデブがアリスに話しかけていた。まあ、多少の会話の後、アリスをブチ切れさせ、無抵抗者が暴行を受けたが俺はその時一言、

『俺は何も見てはいない! だが、死なない程度に!!』

 と言ったら、本当に死なない程度に拳を振るうのが強くなった。

 他の兵たちは止めるべきか止めぬべきか迷っている節があり、結果彼らの凹率は上がった。と、だけ言っておこう。

 はっはっは、カールドめ、尻に如かれるな! まあ、男は尻に如かれる程度の方が家庭も安定するし、幸せになれるという。なら、コレでいいのさっ!

 その、三角スノコに乗せられて悪態をつくはずの連中が大人しく勲等会に参加している理由でもある。

 だからこそ「なる程、一石二鳥だね」と、笑顔で彼らに近づいていくと、

「やっ! やめっ!!」

「こ、今度は何するのっ! いやーーー!!」

「お、俺が誰だか知って・・・・」

「いや知らないし、逆に俺が誰だか知ってるか?」

 前の2つはこれから犯されないように必死な声と今だ自分に権勢があると思いこんでいるアホに現実を叩き込んで無視してあげる方向をとり、俺は魔力の吸収に掛かるのだった。



 結果から言おう。

 ご馳走様、したっ! おかげで、現存時間が増えて記憶も貰えマジ、ゴッソサン!

 しかし、なる程、そう言う事があったか。と、理解して頷いた。

「おーけー!! 記憶を貰って解かったよ。

 300年前の乱獲で種が絶滅しているのな! アホだな!!」

 さっくりと感想を述べて、半分死かばねと化したジュームス商会の会長と上役達に薬を飲ませ、尋問を始めた。

 だが、尋問とは本来は暗い室内で精神的に色々やって追い込むのが本来だが、コレの方法に至っては尋問と言うか本音しか喋れなくなる催眠術に近い。

 簡単な取調べが始まったのだった。



 で、尋問は別の人に任せて俺はこう言った。

「俺の図書館の下には様々なレアな植物の種子が眠っている! 興味のある奴か専門家に俺の図書館で植物学科巻書を全巻読ませろ!

 そしたら、絶滅した種子を半分まで分けてやる。

 それでは、また会おう! 物語の中でな!!」

 俺はこの後の行動は何も見ず空の彼方へ掻き消えるように消えていった。

 同時に、勲等賞を授けると言ったものの前の俺が幼少時に打った魔法剣や魔法道具を出してルーファス(ルー)に「あと、任せるから」と、渡して今日のお出かけは終わりと成った。


第一章終

正直に書こう。飽きたんだ。


早く本来のリカルドの昔語りがしたい。だから、1ツキ分の話数を出す事にした。


来週は無しね。今

全部だしてないから。

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