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若学者 3

c


 シーンと静まる逢魔が時、近くにはあるパン屋の前に大量の人が集まってきている。

 別段人気のあるパン屋というわけではない。

 では、何故か?

 それは・・・・・・。

 いやっ! ただの野次馬なんだけどね。あはっ!


 

 赤髪に僅かに金髪が混じる男は、周りの目なんて気にする事無く、睨みつけるように若者カールドを見ていたが言うべきことをいうと直ぐにとは行かなかったが一つ、二つ分の息を吐いた頃、睨みつける目が哀愁漂い残念なものを見る目で口を開いた。

「子孫よ、大昔もよくこういうことがあったよ。でも、俺の知っている限り、そいつらのほとんどは、後悔をしていたよ。

 今と違って、当時は戦争も多かったし、魔物や天災といった災害も多かった。

 中には、商家に嫁ぎ酷使されたり、ただの玩具にされたとか、旦那が犯罪で捕まって一緒に死刑とかあったぞ。

 そういう奴は対外好きなこのためとかいいながら、見送って、最後には涙を流しながら後悔し、人によっては後を追っていたというのを何人か知っているよ」

 お前はどうなるんだろうな・・・・? と、俺は哀れむ視線をカールドに向けた。

 俺は一瞬たりともカールドから目を離さなかった。

 カールドはそんな俺に、怒りを抑えるように歯を食いしばっていたが、一方的な言についに切れた。

「うるせぇんだよ!!!」

「「!!!」」

 アリスとそれ以外の周囲も驚いた。

 まあ、一方的にやられているだけの奴がいきなり怒ればこうもなるが俺としてはこれを狙ってたから、俺は腕を組んで堂々とカールドを見据えていた。

「あんたにっ! 魔法生命体の、過去の存在のあんたに俺の何がわかるっ!!」

 唾を飛ばし全ての怒りを吐き出すかのように、

「知らんし、わかりたくもない! それよりも話をすり替えてんじゃねーよ!!!」

「す、すり替えてなんて・・・・」

「いや! すり替えてる。

 今、話てんのは、お前がそこのお嬢さんをどう思っていか(好きか嫌いか)、たったそれだけの話だ! お前の過去やおまえ自身の情況のことなんてものは関係ない!

 ただの思い、感情の問題だ。それ以外になんかあんのか?」

 ぐうの音出る前に叩き潰す俺様ことリカルドさんだ。

 まあ、コイツの家が貧乏とまでは行かないけど金貨100枚払えるような大金を持ってないのも事実。

 しかも、コイツ自身、子供の頃から運動音痴のいいところなしの人生で自分に自信が無いと言う事に対しては何と無くいいたい事はわかるけど、何度も、再度もいうがぶっちゃけ今コイツの劣等感なんてマジ関係ない。どうでもいい。

 だからこそ、言うときには言わせる男にしなければならない。と、先祖としての親心を無理くりブッコンでますが、何か? つっても当人にはいい迷惑ではあるとは思うけど、そんなん知らん。俺に関係ない。俺は俺がやりたいように引っ掻き回すだけさ!


18時今日投稿

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