僕の日課 私の毎日
僕には毎日欠かせないことがある。
大好きなあのこにおはようって言うこと。
大好きって言うこと。
あのこを僕の匂いでいっぱいにすること。
あのこはいつもおひさまみたいな笑顔で僕におはようといって、ぎゅうっと抱きしめてくれるんだ。
そうすると体中がぽかぽかあったかくなってうれしくてのどをごろごろならしてしまう。
生きているんだなあ、幸せだなあって思えるんだ。
だからね、
ずっと僕のそばにいてね。
ずうっとだよ!!
私は毎日、素敵な目覚ましに起こしてもらうぜいたくな朝を過ごしている。
すべすべな手触りと少し高めの体温、
抱きしめると柔らかくてふわふわしている小さな命。
私の目を覚ますのはやさしいそよ風。
耳や顔をすこし湿った柔らかい息がくすぐる。
布団から出ているすべての部分に一通りその息がかかったあと、今度はざらざらした舌で毛づくろいが始まる。
ちょっと痛くてくすぐったい。
「おはよう。」
「おはよう。」
かおのすぐそばにある小さな頭をよしよしとなでると、とたんに目を細めて気持ちよさそうにのどがゴロゴロなる。
お布団の中に抱き込んで柔らかい体を堪能する。このままもう一回ねてしまおうか。
もぞもぞうごくから腕をゆるめると布団から顔をだしてわたしをまたぺろぺろ。
「大好き」
「大好きだよ。起こしてくれてありがとうね」
久しぶりにもふもふにつられて作品作りに挑戦してみました。
はじめは「明日は」の番外を想定して作っていたのですが、誰視点にしてもいいかもと思ってあえて名前を入れないことにしました。
我が家の亡き愛猫たちとのひとときを切り取った作品になりました。モフモフ大好きです。