1章 十二話 十三話
続き読んで貰って感謝です!
十二話 質疑応答?
十三話 鑑定のいろいろ
「では始めましょう」
お姉さんが開始を宣言する……ところでこの話って何するんだっけ?
「まずは地図の話からですね、まずどこで地図を手に入れましたか?」
あぁ、それなら。
「村の家の中に置かれてました」
何か変な所に置かれてたけど。
隊長さんとお姉さんが何故か一瞬お互い同士を見た。
「……もう一度聞きます、詳しく教えてください。家の中のどこに置かれてたんですか?」
もう一回、思い出して、考えて……。
「えぇ、とたしか、飾られていた、絵の、パズルの、壁の、中に、置かれてました」
「「……」」
二人の無言と目が怖い…… 何で? ちゃんと答えたよね?
「すいません答えが意味不明なんですが……。なら、あなたが転移して来てからの事を教えてください」
意味不明って酷いですね。
仕方が無いけど、ちゃんと考えをまとめて……。
「えっと、まず家の中に転移して、ドアから外に出て、他に家が一つしか見つけれなくて、その家に入って、そこでこの荷物を見つけて、そんでもって、地図を頼りに、この町まで歩いて来ました!」
よし! 言い切った!
「「……」」
……何でまた?
「すまん、こんな事言うのも何だが……もしかしてお前って説明下手?」
「……はい?」
説明が……下手?
そんな空気の中兵士2さんが「皆さん、お茶をどうぞ」と、言いながらトレイに陶器のコップを三つ乗せてやって来た。
「お、ありがとうな……」
隊長がお茶を兵士2さんから受け取り、同じようにお姉さんもお茶を受け取る。
こっちにも兵士2さんがやって来てしゃがんでお茶を渡してくる。
コップを受け取り、姿勢を正座からあぐらに変更する。
飲もうとするとコップのお茶から、湯気がユラユラ立ち上る。
……一応だけど【鑑定】
【熱そうな濁った水 危険度 無し】
……は? ……は?
――――――
……うん、なぁにこれですよ。
なんでお茶が濁った水扱いなの? 普通の説明はしてくれないの?
そんな事を考えながらお茶を目の前に持ち固まったままの僕を見ていた兵士2さんが「どうかしましたか?」と聞いてくる。
「あっ、いや、あの……、何か、このお茶鑑定してみたんですけど、何か、濁った水って出てきたんですけど……」
それを聞いた皆が一瞬動揺するが、何故かすぐに納得顔になっていた。
隊長がお茶の入ったコップを机の上に置き、こちらを向いて話す。
「それは多分知識不足だろう、それが原因で鑑定が失敗したんだろう」
知識不足ぅ?
「読んで字のごとく知識が足りてないんだ。まあ他にも原因はあると思うが一番はこの世界の知識が足りてないんだと思うぞ」
そりゃこっちに来たばかりだからね。
……ん? つまり……。
「まあ今はめったに知識不足なんて見ないんだ「あの!」 な、何だ?」
何か言ってたと思うけどこっちの方が優先だ!
「じゃあ、今まで、鑑定して来たのは……」
聞くのが恐ろしいけど聞かないと。
「ちゃんと出来て無かっただろうな」
あぁ……お腹痛くなったの、それが原因か……。
「それと、さっき言っていた他の原因って何です?」
他に気になった事を聞いてみる。
「ああ、それは多分鑑定力の不足だろうな」
鑑定力ぅ?
「鑑定力ってのは簡単に説明するならどれだけ鑑定を使いこなせているか。って言う感じだ」
何となく分かる気がする。
「でも今まで鑑定出来てたんですけど?」
当然、疑問に思う事を聞く。
「ああ、それは多分使えてはいるけど、使いこなせてないだけだ」
使えるけど、使いこなせていないだけ?
「まず、鑑定には方法ってか種類があってな、どこかに接続して鑑定する、『接続鑑定』この鑑定は結構完璧な結果が出るけど知らない情報が出てきたりするから理解できない部分が多すぎて使いにくいし、さらに使う事自体難しい鑑定だ。次は、鑑定対象と会話をする鑑定『対話鑑定』これは鑑定対象と会話のような事をすることで分かりやすく情報を引き出す事が出来るんだけどちょっとコツがいる鑑定だ。あとは自分の知識のみで鑑定する『自己完結鑑定』この鑑定は一番使いやすくて日常生活程度なら基本的に支障は無いが知らない物に対してはまったくの無力だし偶に変な鑑定結果になるんだ、さっきのお前みたいにな。まあ、そんな鑑定だ。他にも色々な鑑定があるが、ここで一旦終わりにしておく。後、鑑定は基本的に練習が大切だからな、それと今教えたのは一般常識だからな」
あ、うん、はい…… 情報量多いわ!
この小説は素人が書いているので不自然な部分などがあれば教えてください。