1章 十九話 力
続き読んで貰って感謝です!!
まずはステータスだ、使いこなせてはいないがお知らせは一応出来た。そしてその操作をしてる時に面白い事に気がついた。
なんとステータスは自分でどんな情報を出すかを選べるみたいだ。
たとえば自分の名前や生年月日が表示できたり、身体状況などが分かりやすく表示されて自分がどのような状況になっているのかステータスを見ることで把握できる。
え? お知らせがどんな原理かって? いい質問ですね!
何でもステータスに干渉できる物が国の中心にあって、それと波長の合うこの国のステータスを使っている人だけに表示しているらしい。
あと文字とかを知らない人が自分の能力ってどう知っているのかを聞いてみると、なんでも頭の中に直接分かるらしい。暗算みたいなかんじかな?
次は魔素の操作方法だ、体を動かす用に魔素を動かす。
……なんだその説明、って僕も思ったんだよ。
体を動かすって言っても実際に動かす訳じゃない、なんでも空間上にある魔素を動かしてその並びで術を作るんだって。
うまく出来ずに体が動くことも結構あったんだけど何とか人工魔石を光らすことに成功したんだ。
ちなみに魔法は魔物が使う物、魔物が作った形が決まっているのが魔法らしい。
術の始まりはなんでも魔物の使う物なんていやだ! と言った人が自力で作ったオリジナルの魔法が始まりらしい。
鑑定だがコントロール方法は明確にはっきり指定したり、自分がどう鑑定するかだけを明確に意識するといい。
長々説明してなんだが簡単に言えば結局はイメージと想像力が大事って事だ。
分かったかね、我が友よ!
……こんな事をして孤独を誤魔化したって何の慰めにもならない。そもそも何でこんな事になったのか。
寝そべりながら光を発している石を握り、漏れ出す光を眺めながら考える。
事故にあったのは車が信号無視したからだ。
床が固いからか体に痛みが走る。
ここにくる事になったのは使いのせいだ。
頭にも痛みが走る。
そしてここに捕まったのは剣を持ったまま門をくぐったからだ。
痛みの所為か体が熱くなってくる。
隊長さんは僕に剣を出しっぱなしで入るなと注意するだけで良かったのに。
だんだんと心臓の動悸が激しくなってくる。
なのに何故その後に怪しいと言って引きずり込んだのか。
なんでこんな苦しみをしなければいけないのか。
全部隊長さんのせいだ、あの時なんで走って町の中に入らなかったのか、そうしておけばこんな苦しみを味わなくてすんだのに。
体が熱い、この熱をどうにかしたい、暴れたい熱を冷ますために暴れたい、鎖が邪魔だ、ココから出してくれ……体が熱い……窮屈な場所から出してくれ……何でこんな目に遭わなけりゃいけないんだ。
ただ剣を持って入ってきちゃっただけじゃないか……僕はただ剣を直すのを忘れてただけなのに。
もういやだ、男の手から光が零れ落ちる。コロコロと隅に転がりながら辺りを照らす光。その光は明るさを落としていく。
だがそんな事はどうでもいい、俺は行動を阻害している憎い鎖を掴む。ただこの鎖が憎い。
俺はこの鎖を壊す、その目的のために力をこめる。
光を発しなくなる石が最後に照らしたのは男が鎖を手で握り潰した姿だった。
隊長絶対に許さねぇ!な主人公
今回の最後部分みたいなの考えるの結構頭使いますね
次は隊長視点です。




