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戦国異聞

戦国異聞を読んでくれている皆様へ

作者: 椎根津彦

ちょっとした説明です。

 どうも、椎根津彦です。皆様、私の作品を読んでいただきありがとうございます。

感想ページに、用語説明などありましたら…と書き込みがありましたので、現時点での登場人物や用語の説明をさせていただきたいと思います。



 大和左兵衛尉一寿:やまとさひょうえのじょうかずとし


 主人公です。名前は適当ですが、歴史好きのいきさつなど、設定には私の人生経験が一部使われています。本当は青年じゃありません、不良中年です。

室町後期、天文年間にタイムスリップ。若旦那こと平手久秀と出会います。歴史好きの普通の青年。

作品中では大体において左兵衛と呼ばれています。

物語後半にならないと活躍しないです、多分。

誰かに転生した、とかいう訳でもないので、本当に普通の青年として書いてます。物語前半は、久秀の副官といった立ち位置だと思いますです。


 

平手五郎右衛門久秀:ひらてごろうえもんひさひで


 主人公の友で、形式上は主人公の主です。公式には監物(けんもつ)、織田家中では五郎右衛門どの、や、監物どの、平手家内部では若旦那様と呼ばれる事が多いです。

主人公は、久秀と二人の時は五郎、五郎どの、家臣や他の者の前では若旦那様、若旦那、と呼んでいます。少年の頃は、5歳下の信長の遊び仲間・喧嘩仲間でした。

「子供のころはよく信長と遊んでいた」など、久秀の設定は名前・通称以外はほぼフィクションです。

資料にもあまり(というかほとんど)名前が出てきませんので。


 

平手中務丞政秀:ひらてなかつかさじょうまさひで


 久秀の父です。。信長の傅役。若旦那には親父どのと呼ばれています。

常に信長のために心を砕き、付き添う良き爺です。外交家。久秀とは疎遠になっています。

史実では信長を諫めるために自ら切腹しますが、生きていたらストレスから胃潰瘍になったり脱毛症になったり、過労死していたかもしれません。

信長からは爺、織田家中からはオトナどの、中務どの、平手家中からは殿さまと呼ばれています。


 

 毛利吉兵衛実元:もうりきちべえさねもと


 架空の人物です。平手家の家人、久秀の傅役で、久秀のオトナです。平手家政秀・久秀父子の仲を心配して気苦労の絶えぬオジサンです。久秀から、主人公に与力せよと言われて、いろいろ働いている忙しい人でもあります。

毛利、という名前は織田家中に散見されるので、そこから思いつきました。



 織田三郎信長:おださぶろうのぶなが


 歴史好きな人には説明いらないかもですね。武士による天下統一の道を切り開いた人物です。

敵対勢力からは、うつけ者、大うつけと呼ばれ、家臣からは若殿、大殿、三郎様と呼ばれています。

作品中で平手爺が、「大殿と呼ぶのは禁じている」とありますが、理由は作品の中にある通りです。

 禁止されていても家臣が大殿と呼ぶのは、元気な若い家臣たちの気分を反映してそう呼んでいます。

まわりのオジサン達にほぼ全否定されている信長についていく家臣って、結構なはねっ返りが多かったんじゃないかと思うので。

主人公が、「役所公司と渡哲也を混ぜたみたい」と言っていますが、大河ドラマの信長を演じた俳優さんの中で、その二人が一番好きなので、そういうことにしました。



 せき:


 主人公の屋敷にいるメイドさんです。久秀の腹違いの妹。

私の作品を読んでくれている私の奥様に「二次元で浮気してんじゃねえよ」って言われたので、これから先、出てくるかどうかも分かりません。


……嫁に改めて聞いたら、冗談だったみたいです(笑)




専門用語など:


 中務丞、監物などは、朝廷からもらう官位です。下級武士は私称で名乗っていることが多いです。

中務丞、監物も正式には


中務小丞・大丞(なかつかさしょうじょう・だいじょう)、大監物(だいけんもつ)です。あくまで私称なので、略して呼ぶことが多かったみたいです。

もともと官位というのは昔の朝廷の役所の階級名でした。現在の財務省の旧名、大蔵省(おおくらしょう)などはその名残りです。

その名乗る人の役職や生まれなど、何かにちなんで称することが多かったようです。

平手政秀も何かにちなんで中務丞と称し、久秀はその息子なので監物と称しています。


ちなみに中務大丞は中務省のトップで、大監物はその中務省の中級クラスです。政秀も若い頃は監物と称していました。政秀のお父さんは中務丞と称していたのかもです。


 

 オトナというのは家老とか宿老とか呼ばれる、位の高い臣、重臣のことです。昔の文書にも、おとな衆、という用語が散見されます。

分別のある大人、頼れる大人、といった意味から転じて、家老重臣クラスの事をそう呼んでいたのだと思います。

わざわざカタカナにしたのは、気分です。雰囲気でるかなあと(笑)



 


 赤母衣衆:あかほろしゅう


 信長直属の常設の近衛軍団のことです。背中に赤い母衣をつけているのでこう呼ばれます。

ちなみに馬廻りは信長を直接護衛する親衛隊、近習(きんじゅう)、小姓は信長の身の回りの世話をする者たちのことです。 

母衣というのは特別なものではなく、風をはらむと膨らむように作ってある布製品のことで、源平の頃は矢を防ぐために背中につけていましたが、戦国の頃には完全な装飾品として使われていました。


 豊臣秀吉は黄母衣(きほろ)衆、徳川家康は旗本先手役(はたもとさきてやく)という軍団が有名です。


 これまでに登場した信長の親族、兄弟たち

 

 織田信広:おだのぶひろ

 信長の腹違いの兄です。側室の子なので相続権はなく、一族扱いでした。


 織田信光:おだのぶみつ

 信長の父・信秀の弟です。信秀が長男で、信光は三男でした。初出時、守山城主。


 織田信次:おだのぶつぐ

 これまた信秀の弟。五男です。初出時、深田城主。



斯波義統:


尾張守護です。この時期の斯波義統は、守護代織田信友の傀儡でした。



九鬼藤三郎


九鬼嘉隆の事です。通称が分からなかったので、藤原北家の流れを汲む、と称している事から藤原の藤、父・定隆の三男なので三郎、それで藤三郎と名付けました。


お蓉:

架空の人物です。九鬼嘉隆には姉はいません。九鬼家は水軍衆、いわゆる海賊です。嘉隆も船大将として有名になる人で、後に海賊大名と呼ばれたりしてます。

この当時は、女性が船員として船に乗り込む事はタブーとされてました。


何者にも縛られない、海の一族の女性。素質に恵まれながらも、女性ゆえ表舞台に立てない、でも海賊なら女船長もありだろう、と思ってこのキャラクターを作りました。





 兵力、所領について


 作品中の天文年間は、直接の取高で表す石高より、取高を金銭に換算して表す貫高が主流でした。


1貫文=2石  5000貫文=1万石 です。 


兵力計算については、秀吉期~家康(慶長年間)を素にしています。


大体、1万石につき250~300人でだと思っていただければありがたいです。


作品中の天文年間の頃はまだ完全に兵農分離ではないので、厳密に決めているわけではありませんが、大体その範疇で描いています。






つたない説明ですみません。話が進むにつれてちょいちょい加筆があると思うので、暇なときにでも見てやってください。

 






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― 新着の感想 ―
[一言] なかなか楽しんで読まさせてお忠いております。 タイムスリップするというありがちな設定であるのに、テンポが良く違和感なく物語に引き込まれました。
[良い点] 文中にある貫高について [一言] 文中にある石高ではなく、貫高の計算はどういう計算でしょうか? 主人公が、最初に貰った1000貫は、所謂1貫文=1000文=2石で 1000貫=2000石 …
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