ENGLISH STORM!!
黒人の正体・・・それは・・・!
そして、あの人の思いがけない特技とは!
英語のご指摘を受けたので訂正を加えました。
それでも何かおかしな点がありましたら気軽に言ってください。
ていうか何でこの黒人さっきから何も言わねえんだよ。もっと怖えよ。と思った瞬間、黒人の黒い唇が動いた。
「You guys are annoying,so get out」
――――
「志多野、今この黒人は何語で喋ったんだ?」
「多分この世に存在しない言語だろ……」
この言語を聞くだけで頭が痛くなってくる。
「何言ってるのよ。ただの英語だわ」
「は? 今の聞いただろ! 速すぎて何言っとるか全然解らんかったぞ!」
境の言うとおりだ。学校で発音していたような英語はどこに言ったんだよ。
「これが本家、というわけだな」
俺は勝手に納得してみた。
「そうだ! 志多野って俺より英語の成績良かったよな! 訳してくれ!」
また無茶な提案しやがって境め。
「できたのは筆記問題だけだ! 俺リスニング零点だぞ! たしか境リスニング満点だっただろ! お前訳せよ!」
境が英語で、しかもリスニングで満点を取ったときは意外すぎて英語の教師に呼び出されたほどだ。筆記は零点だったのに。
「あ、あれは……あの時言わなかったが、全て勘で書いたら満点になっただけだ!」
少し言いにくそうに口篭ったが、勢いで吐いたようだ。
「はあ!? まじかよ!」
逆にそっちの方が凄えぞ。勘で満点取れるとかどんだけ運が良いんだよ。これからリスニングテストは俺も勘で解答しようかな。
「ある意味才能を感じるわ」
「クしゅんっ……」
いつの間に戻ってきたんだ田仲は……黒人から身を隠すように前澤にくっついていた。 今の話を聞いていたのか羨むように境を見ている。
くっつくなら俺にくっついてくれよ! って俺の目の前にその黒人がいるのにそれは無理か。
「で! 今何て言ったんだよ。前澤訳せるか?」
「無理ね」
「即答かよ!!」
前澤なら訳せそうな気がしたが……どうやら英語は苦手のようだ。
「田仲は?」
こちらも即答。聞いた途端ぶんぶんと頭を横に振る。
「誰も英語はダメか……」
「お兄ちゃん私には聞かないの?」
どこから現れたんだこの妹は。
「悠奈、英語って何か解るか?」
「ううん、わかんない」
頭の上に?マークがたくさん出ているのがはっきりと認識できた。そんなかわいい顔で首を傾げられると抱きしめたくなるじゃねえかチクショウ!
「それでいい。悠奈にはまだそんな難しいこと知らなくていいんだ」
これでもう誰も英語を訳せる人はいなくなった。
どうしたものかな……。
「Hey! Did you hear!?」
「なんか怒ってない?」
念のため小声で境たちに聞こえるように言う。
何を言っているかは解らないが雰囲気でこの黒人の感情が読み取れた。
「っぽいな……」
「でも何に対して怒ってるか解らないわ……一応謝っとく?」
「クしゅんっ」
田仲が今にでも泣きそうな表情をしているのに……俺は何もできないのか! こんなことならもっと英語勉強しとけばよかったぜ。
「そうだな。えっと……すいませんて英語で何て言うんだ?」
「うーん……スイマセーン。じゃね?」
日本語覚えたての外国人のような発音だった。
「ただ片言ですいませんって言っただけじゃねえか!」
「違うわ。ゴ、メンナサアアイ、よ」
「何で『ゴ』で溜めたんだよ! それも片言だろ!」
「クしゅんっ」
小さなくしゃみをして少し頭を下げた。下げるのはいいがでも謝っとるのかただくしゃみしとるのか見分けがつかん。
「くしゃみどうにかしろよ……」
全員脱落……誰か英語できるやつはいないのか!
次の瞬間、身震いをした。それは俺に限らず、境、田仲、前澤に同じことが起きた。
「I'm Sorry.Why are you angry?」
黒人よりは劣るが、人並み以上の速さだ。英語の教師になれると思わせる。
これは現実なのか? 俺は夢を見ているのか? 今喋ったのは俺のよく知っている人。 柑橘系の香りがしそうな橙の髪。整った顔立ち、スレンダーな身体。ロリコンの俺が言うのもあれだが、口さえ塞げば残念なんて言われない美少女。妄想してはよだれを垂らす高校生。
そう、阿部明美だ。
しかし、今見えている阿部は何か違う……いつものバカさ加減が微塵も感じられない。 今まさに本当の美少女になったような、そんな感じだ。
「Because they are making so much noise,so get out」
黒人の重低音な発音。
「Sorry.What are you?」
彼女のひかえめで、だがそこには大きな何かが感じられる発音。
「I'm a security guard of this shop」
さっきから何言ってんだこいつら……。
「Okay,but get out from here that not badly?」
次元が違いすぎて皆開いた口が塞がらなかった。
「Naturally.You guys are annoying other customers」
「All right.We go home today」
「That's enough」
言い終わると、黒人は去っていった。
「…………うああああああ! 疲れた!」
話し終わったのか阿部が唸った。肩の力が抜けているように見える。スイッチがオフになったのだろう。すでにいつもの阿部に戻っていた。
読んでくださりありがとうございます。
英文のセリフがこれであっているのか不安でいっぱいです。
間違っているところがあればご指摘お願いします。




