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変態の日常的生活  作者: 荒崎 藁
変態たちの休日!
42/66

※痴漢に注意

「決着は着いたのかしら?」

 今までほとんど参加していない前澤が、かなりの呆れた声で聞いてきた。

「ああ着いたぜ」

「そう。あんだけ騒いだのに田仲には気付かれてないわ。幸いね」

「そうじゃん! 田仲今どこ!?」

 急いで辺りを見てみる。でも俺らを見ていたであろう野次馬くらいしかいない。

「もうとっくに店の方行ったわ」

「まじで! おいてめえら起きろ! 今すぐ追いかけるぞ!」

 時折痙攣したようにビクビクしている境と夕真がのそのそと起き出すのを見て、俺たちは走り出した。大した距離じゃないけど。

「どこにいるんだ?」

 着くとすぐ店内を見渡す。盆栽と睨み合っているオッサン、花を眺めながら微笑むオッサン、レジの女のババアを見てニヤニヤしているオッサン……オッサンばっかだな。

「いたか!?」

 少し遅れて来た境がこれまた大声で喋りかけてくる。

いい加減学習しやがれ。

「いないわ……」

 アゴを押さえながら前澤が答える。

「ここにいるよ?」

 不意の言葉に阿部の方を見ると、阿部に田仲が後ろから抱かれていた。

「なんだ~いるじゃねえか~」

 境がホッとしたように肩を撫で下ろしている。

いるのはいいが……思いっきり見つかっちゃっとるじゃねえか。

 手に何も持っていないということは、まだ買い物は終わっていないのだろう。

「もう買い物は終わったのかしら?」

「終わった」

「荷物は!?」

 俺はとっさに質問していた。だって何も持ってないし……。

「全部家に送ってもらった。クしゅんっ」

 まさかの宅配!! どんだけ買ったんだよ……。

「さあさあ、次行くわよ」

 結局今回も田仲については謎だらけのままだ。分かった事と言えば一人だと変な行動をすることくらいか……。



次はゲームショップのはずだったが、夕真が俺に「明美ちゃんと一緒にいるだけで僕は幸せだよ」と耳打ちしてくるので食器店に行くことになった。

全く、そんなセリフをよく堂々と人に言えるものだ。そういうことは阿部に直接言ってやれよ。地球が逆回りするくらい興奮するぞあいつなら。

そして食器店では、前澤とまるで新婚夫婦のように食器を見て回った。食器は俺にも関係あるので仕方なく一緒に行動したのだが……それが間違いだったようだ。

わいせつ行為の嵐だったのだ。必要以上に手触るわ腰触るわ……仕舞いにはケツ触ってきたし。変態のオッサンじゃねえか。

何度も助けを求めたが、境たちはなぜかビンゴ大会しとったし。

 ここで買った物も全て宅配で家まで送ってもらうことにした。

読んでくださりありがとうございます。

田仲はまだ未知の存在です。

いつ謎は解けるのか・・・真実はいつも一つ!


感想などもらえると興奮して体の至る穴からビーム出せる気がします。

次回はあの人が暴走します。お気をつけて。

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