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変態の日常的生活  作者: 荒崎 藁
変態たちの休日!
32/66

本能に従え!

「前澤頭いいな!」

俺たちは適当に店内を歩きながら、他人に迷惑がかからない程度に騒いでいた。

 討論の結果、本屋、園芸店、ゲームショップ、食器、ペットショップ、墓石店という順番で行くことになった。ゲームショップは夕真の意見だ。当然行くまでの道のりにも、本屋にも幼女がいるわけで……。

「ロング三人に……ポニテ六人」

「志多野、何やってんだよ」

「見て分かるだろ。どんな髪型が何人いるか数えてんだよ」

 当たり前だが幼女限定だ。見た目の平均年齢六歳といったところか。

「今のところポニテが二十七人でトップだぞ」

「どうでもいいわ!」

「かわいいのにな……」

 本屋は俺と境は特に欲しかった本もなかったため、本屋の中を幼女を探しながら適当に歩いていた。

どうせ阿部は奥の方にある『BL』の棚で、瞳を太陽よりも輝かせているだろう。

「そーいえばさ。その首にある白いマフラーと頭に乗ってる茶色い帽子みたいな奴何なの?」

 たまにその二つの物体が動いているが、それは俺の気のせいだろうか。

「あーこれか? 首の方はレノンだぜ! 頭の方はアリスだ」

 そう言って白いのと茶色いモノを撫でていた。

「名前は聞いてねえよ! 何の動物だよ!」

「それ先言えよー。こっちがオコジョで、これがムササビだぜ。かわいいだろ!」

「かわいいけども! オコジョそんなマフラーみたいに使っていいのかよ!」

「今日寒いじゃん!」

「そーゆう問題なの!?」

「レノンあったかいんだぜ! 特別に志多野にも巻かせてあげよう!」

 境が丁寧に抱っこしながら俺に渡して来たのが、かなり意外だった。それだけ動物への愛情が強いんだろうな。

それに俺の所へ来た瞬間、レノンが首に巻きついてきたのがもっと意外だった。

「何で自分から首に巻きつくんだよこいつ」

「首が好きなんだろ」

「でもあったけえな!」

「だろ!? マフラー買う必要もないからめっちゃ楽だぜ!」

 そして俺の首からレノンを外して自分の首に巻きつけていた。正確にはレノンが自分から巻きついている。

 この様子だとムササビも防寒具として頭に乗せているのだろう。

読んでくださってありがとうございます。

志多野が奇妙な調査を行っていますが、あまり気にしないようにしてください。

変態なので。

感想などもらえると興奮します。

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