謎の来訪者!
「おはよう」
鼻歌交じりでコーラを飲むため冷蔵庫に向かう。
今朝は最高の目覚めだ!
「志多野にしては朝からテンション高いな。良い夢でも見たか?」
境は土曜の朝八時からやっている特撮アニメを見ている。
そんな物見て、お前は小学生だな!
「いやそんなんじゃねえ。ふふ」
鏡で見なくても分かる。俺は今最高の笑顔をしていると!
「おい怖いくらいテンションたけえよ」
と言っている境も、アニメで主人公が変身したのをきっかけに興奮していた。
今の時代は獣をモチーフにした変身姿らしい。四足歩行で敵を蹴散らしていた。
「まあな」
冷蔵庫からコーラを取り出すと、コップにそそいで飲み干す。
「朝食豪華だなー!」
邪魔にならない程度にキッチンの様子を見た。
今日の朝食はご飯味噌汁、焼き魚、漬物だ。
何だこの和食! 実際にこんな朝飯見たの初めてかもしれん!
「休日くらいはちゃんと作るわよ」
「おっはよー!」
「クしゅんっ。おはよう」
感心しているとやけにテンションが高い阿部と、寝癖で無造作に立った髪の田仲はリビングに入る。
田仲の寝癖……萌えだね!
「うっす! おはよう!」
俺は軽快に声を上げる。
「あーおはよう」
アニメを見終わった境は早く続きが見たそうにしていた。
「おはよう」
前澤は朝飯を作るのに勤しんでいる。
そして二人は洗面所に入ろうとした、その時だった。
ピンポーンとチャイムがリビングに響く。
そんな中、この中にいた一人だけが、テンションが上がっていた。
俺のことだ。
「来た来た来たぁー!」
ドタドタと玄関まで走る俺。
「おい待てよ。来たって誰が?」
それを追いかける境。
俺は来訪者の確認をせずに、玄関のトビラを開けた。
「よくぞ来た! 俺は嬉しいからくすぐってやろう!」
外に立っていたちっこい二人の脇を交互にくすぐると、二人はかわいい声を上げて笑っていた。
「志多野……その辺にしといてやれよ……片方ぐったりして倒れとるぞ」
「そうだな。よし入れ!」
倒れている方を片手で担ぎ、空いた片手にもう一人の手を取って、家の中に入った。
「おじゃまします」
礼儀正しくて何よりだ! この歳で靴をちゃんと整えるなんて偉過ぎる!
担いでいた方は顔を真っ赤にして暴れたので、うっかり落としてしまった。
「すまん! 大丈夫か!?」
顔を見られないように靴を脱いでいた。
全く、素直じゃねえな!
「境さん、お久しぶりです」
はっきりとした言葉遣いで、ぺこりとお辞儀をする少女。
「…………久しぶり……」
こちらは照れているのか、声がか細く俺の背後で隠れる少年。
「おう二人とも、ほんと久しぶりだな」
そんなこんなで雑談をしながら長い廊下を歩いていた。
読んでくださりありがとうございます!
ついに三章きました!
一人でテンション上がりまくりです!
感想など書いてもらえると海が蒸発するほど興奮しそうです!
では次の話で会いましょう!




