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変態の日常的生活  作者: 荒崎 藁
人物紹介
2/66

登場人物紹介2

「じゃぁ次は田仲だ!」

「クしゅんっ」

くしゃみをして一枚の紙を差し出してきた。

「何?これ読めばいいのか?」

「うん」

「よし分かった。名前は『田仲』好きな事は栽培、好きな花ははす。志多野や阿部じゃないけど子どもが好き。両親と三人家族……これ性別が書いてないじゃねえか! 今は登場人物紹介だぞ!」

「そりゃそーだろ。こんな簡単に知られちゃ面白くないしな」

「たしかにそーかもしれんが! くそっ、えーっと、海を眺めるのも好き。……終わりだけど紹介短くない? こんなでかい画用紙なのに、余白めっちゃあるぞ」

「志多野、気にしたら負けだ」

「そうだな」

「次はわたしね。『前澤』高校入学と同時に中学の時から働いていた店『花風はなかぜ』とやっと契約が出来たわ。父親が母親で、母親が父親で、兄が姉みたいな家族よ」

「何言ってんだお前……」

「まあ、家族全員入れ替わってるってことね。父親の元は女、母親の元は男、兄の元は女みたいな感じだわ」

「…………」

ついに俺は黙ってしまった。

「志多野好きよ、わたしと結婚しなさい」

リンゴのように顔を赤く染めた前澤。残念ながら、全くかわいく見えないです。

さて、無視だな。

「最後は俺だよなーやっぱ俺だよなー! 俺の名前? そんなもん、とっくに分かってんだろ? えっ、分からない? そうか――」

「そうか――で黙るなよ! それに回りくどいわ! 普通にやれ普通に!」

「分かったって。名前は『境』動物好きのファザコンとは俺のことだぜ! 動物が好きになったのは元々家が動物園だったこともある。昔っから一日中園長である俺のお父さんの傍で飼育してるところ見てたしな」

「保育園の頃よく境にゴリラのうんこ投げつけられて泣いた記憶がある」

「そーだっけか。俺は保育園の頃よく志多野に怖い話聞かされて泣いた記憶があるぜ」

「お互い様だな!」

「おう!」

俺と境は肩を組み、大爆笑する。それにつられて前澤、阿部、田仲も笑うのだった。

変態の平和な日常的生活。


読んでくださってありがとうございます。

登場人物紹介、ひとまずこれで区切りです。



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