詩 彼女の髪
掲載日:2026/04/21
彼女の髪の毛が風でふわりと舞う。
側にいる自分はそれを見て、美しいと思う。
彼女がこちらを向いた。
少しはにかんだ顔。
太陽の光がパウダーになって散りばめられたように綺麗。
自分も「おう」とか、短く言って、彼女をじっと見る。
まっすぐ見つめる瞳に映る、自分の姿。
しぱしぱ、しぱしぱ。
自分のほうが、緊張して瞬きが多くなる。
まずい、口の中が乾いてきた。手にも汗をかいている。
でも恥をかくわけにはいかないから、何でもないふりを装って視線を逸らす。
横目で見る彼女。
少しがっかりしたような、淋しいような表情。
さらり、さらり、さらり。
心地良い風が2人の間を吹いていく。
制服を脱ぐと彼女の肩にかけてやる。
びっくりした顔。「え」ってもらす。
ついでに髪に触れて、頭を撫でてやる。
彼女は嬉しそうに声を立てて笑う。
それを自分も喜んで、見つめ返す。




