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青の中で、僕は息をした

作者:桐原悠真
最終エピソード掲載日:2026/03/20
僕は医者を辞めた。
人を救えなかったからじゃない。
救おうとして、救えない自分を、もう見続けられなかったからだ。

その日、家に帰ると妻に離婚届を差し出された。
「医者じゃないあなたには価値がないから」

何も思わなかった。
ただ、すべてが終わったと思った。

実家に戻り、何もせずに過ごす日々。
優しくも軽い母の言葉。
久しぶりに会う友人との時間。
そして、何度も見る不思議な夢。

青い世界。
境界のような場所。
「ここにいていい」と思える感覚。

ある日、訪れた美術館で、僕はその青に再会する。
モネの絵の前で、足が止まった。

何者でもなくなった僕は、
ただそこに立っていた。

それでも――
ちゃんと、息ができている。

これは、すべてを失った男が、
自分のままで生きることを、少しずつ取り戻していく物語
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