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青い半魚人  作者: 松下真奈
第二章
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手紙⑪――侑子からユウキへ

ユウキちゃんへ


今年も梅仕事をしたよ。

叔父の賢ちゃんの家で、いとこ達や母も一緒に。

そして今年はスペシャルゲストも参加しました。お兄ちゃんの彼女……いえ、婚約者! 何年かずっと付き合っていて、遂に兄がプロポーズしたんだって! 洗った梅を拭いている中、突然兄がそんな報告をしたので、しばらく皆手が止まっちゃったよ。びっくりしたぁ。でも嬉しいな。私にお姉ちゃんができます。


家に帰ってすぐに、リリーさんとエイマンさんの結婚式の写真を見返したよ。

私の国での結婚式は、やっぱりそちらとはちょっと違う雰囲気かも知れない。でも祝福の言葉が飛び交う中で皆が嬉しそうに笑っている風景は、きっと同じなんだと思う。


ユウキちゃんが作った曲、毎日皆で練習してるよ。皆いい曲だよね、って言ってます。

毎日練習時間があっという間で、歌い足りない私は、たまに野本くんに付き合ってもらって下校後に河原で歌ってるんだよ。(野本くんがよくギターの練習をしている場所です。)

あの曲、いい曲だけど、やっぱり難しい。ユウキちゃんだったらどんな風に歌うんだろうって、いつも考えてる。私がユウキちゃんの歌い方を真似すると、どうしても繋げられない音が出てきちゃうんだよね……

だから私の歌い方になっちゃうけど、何だかそれだと寂しい。すぐ隣で歌ってくれていたユウキちゃんが、どこにも見当たらなくなってしまうように感じられて……

この曲を含めて、同好会皆でちゃんと演奏できるようにしたら、夏休みに演奏会に出演します。いつもキクちゃんのバンドが出演しているライブハウスで、軽音楽部の中高生を応援するイベントを開くんだって。そこに参加させてもらえることになったんだよ。人前で演奏するのは、去年の学園祭以来なのでとても楽しみです。それまでにもっとギターも練習して、そして自信を持って歌えるようにしておきたい。

その前に、期末テストがあるけどね! テスト期間直前なので、今は部活動がありません。河原に行きたい気持ちを必死で我慢して、ちゃんと勉強してるよ。(たまに我慢できなくなるけど……)


侑子

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