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プロローグ


コツコツとヒールの音が響く。到着したそこで、豪奢な椅子から見下ろされる形になる場所で立ち止まる。

相対する女の形の良い唇から発せられたのは__


「貴女、ちょっと勇者減らしてきなさい」

「は?」


 薄暗い魔王城の玉座。そこに威風堂々佇む母から突然言われたのはそんな突拍子も無い言葉だった。


 今日は面倒な書類の類もなく、魔王の娘である私、ルルカは、あ〜定時に終わったら何をしようかな〜なんてお気楽思考で廊下を歩いていた。


 そこへ通りかかった部下に魔王様が呼んでましたよなんて言われ、念話で良いものをわざわざ部下経由でとか効率悪!と悪態を心の中で呟きながらも、しぶしぶ向かった先での突然母の暴論とも言える台詞。


 嫌な予感を覚え、サッ!と踵をかえした私の行動は至極当然の事である。



「やれ」


「はっ!」



 魔王()の無情なる一言に、魔王軍参謀が私の足元に魔方陣を描き出す。一瞬で描きあがったそれになす術もなく。



「おおおお覚えてろよーーー!!」



 まるで下っぱのようなテンプレ捨て台詞とともに、私の身体は転移していったのであった。




初投稿です。よろしくお願いします。

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