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第八回

   寂夜


生まれたいように生まれたわけでも


生きたいように生きられるわけでも


ないとしても


君がそこにいるように


僕はここにいる


日々は続いていく


いくつもの夜を越えて


例えば そう


君と僕とが


同じ夜空を見上げているという


そのことを


その事実を


その偶然を


その奇跡を


思えば


夜のしじまの向こう側から


ああ 今だって


星を降らせるメロディーが聞こえる




   放屁


僕は盛大に屁をこいた


たちまち 辺りに 腐臭が漂った


皆が 臭い 臭い と言う


君が言う


「これは君の体の内側の臭いだ


すなわち君の内面が発する悪臭だ」


そう言って君が笑う


僕も笑う


皆が笑う


腹を抱えて爆笑した




   雪だるま


しんしんと雪が降る


ぽつんと一つ雪だるま


寒かろ と


君が傘を差し掛ける


雪だるまが笑った


ように見えた

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