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第七回

   ギフト


冷たい雨が降る夜だ


傷ついたノラ犬みたいに


君は心を開かない


僕はポケットから流れ星を取り出して


夜空に投げた


流れ星は雲を裂いて光の尾を引いた


君は暖かいコートを願った




   種子


心の海からあふれ出した塩水が


今日もあなたの頬を濡らす


傘の届かない場所に降る雨が


もしも悲しみと呼ばれるならば


僕たちにそれを止めることはできないだろう


ただ一つ


できることなら


僕はあなたの心の荒野に


ヒマワリの花を咲かせてあげたい




   人生


この世界が僕に課すあれやこれやが


僕の心を荒ませたとしても


僕は僕のままでいられるだろうか


果てのない戦い


それが人生だ


もしも僕が力尽き倒れたら


その亡骸は


おっぱいの谷間に埋めてほしい


ああ 父上


あなたが僕に与えた人生は


僕から惜しみなくすべてを奪う




   心拍測定


どうしてここにいるのか


どうしてここで生きているのか


さっぱり見当もつかない


胸に手を当てて考えてみる


鼓動


どくどくと脈打つ


それはあたかも


命のリズム


赤のスペクトル


手の平の中の小さな太陽

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