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第四十一回
持たざる者
どんなに緑が生い茂ろうと
どんなに花が咲き乱れようと
俺は一人だ
希望も未来もない
どんなに暗い絶望の底にいようと
どんなに深い失望の底にいようと
俺は一人だ
希望も未来もない
与えられた財産といえば
この重苦しい孤独があるばかり
与えられた道連れといえば
この重苦しい孤独があるばかり
俺が悲しむとき
その悲しみは俺だけのものだ
俺が喜ぶとき
それを喜びと呼べるのであれば
その喜びは俺だけのものだ
いや 喜びなどありはしない
どこまでも空虚だ
ただ真っ暗な孤独があるばかり
無為
なにも考えずに過ごしていると
だんだん頭がバカになる
なにも考えずに過ごしていると
そのうち一日が終わってしまう
なにも考えずに過ごしていると
そのうち人生が終わってしまう




