第四十回
即興詩~失意のどん底
俺は今
失意のどん底にある
家族共用のパソコンで
いかがわしい検索履歴を知られないために
ぐるぐるクロムを使っていたら
米黒ソフト刃で検索履歴を勝手に同期された時のような
痛み
苦しみ
絶望感
刃だ刃だ!
俺の魂を突き通す
それはえぐり
切り刻む
この俺を残骸にする
もう飛べない
俺の翼は壊れてしまった
俺は青空に拒まれた
一羽のアヒルだ
くわっ くわっ くわっ
むなしい叫び
俺は決して白鳥ではない
見ればわかるだろ
俺は今
欺きの渦に呑まれている
泳ぐことさえできないのか
かなづちのように有用ですらない
釘を刺しておこう
俺は無能だ
無力だ
敗者だ
哀れな野良犬だ
ああ なにもかもスクラップにされてしまった
やつらこそハンマーだ
あれぞ真の暴力
ペテン師どもめ
俺は裏切られた
誰も俺を愛さなかったし
誰も俺を愛していない
空虚な繰り言
ペテン師のロンドに包囲されている
あれはやまびこ?
それとも夏の蝉の歌声?
連中の必死さには帽子を脱がざるを得ない
白日!
目もくらむほどの
暗黒の中にありながら
辺りはなんと明るいんだ
そのコントラストが俺を苦しめる
沈んでいけ
沈んでいけ
絶望の手が届かない底まで
俺の人生において
愛とはつねに幻だった
そのはかない幻想が
俺をつかの間楽しませ
そして永劫に苦しめる
求めても得られない苦しみ
絶望
孤独
なぜこんなにも乾いて冷たいんだ
黒く凝固した球状の魂
その重さは
ああ 俺をどこまでもどん底に沈める




