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第二十三回
足跡
思えばいろんな人間に迫害されてきたが
俺だって好きでそこにいたわけではなかった
まさにそれが問題だった
それでも 俺は
俺自身を手放すべきではなかった
自分で自分の敵に回り
自分で自分を痛めつけるほど
愚かなことは他にない
自分くらい
自分自身の味方でいなければ
とてもやっていけない
たとえ世界中が俺を否定しても
俺は俺自身を肯定すべきだ
たとえこの世界が俺のためにあるのではなくても
俺の人生は俺のためにある
この痛みも苦しみも
確かに俺の一部だ
俺は俺の人生を生きたと
俺は確かにここにいたのだと
一呼吸一呼吸ごとに
頼りない一歩一歩ごとに
俺の存在を今ここに刻もう
たとえその足跡が誰にも省みられず
やがて消えていくものだとしても




