20/46
第二十回
破滅
破滅よ
破滅よ
青白い顔をした破滅よ
お前は
俺を
待っていたのか?
ああ そうだ
すべては仕組まれた罠だったのだ
行く先々で
用意されていたそれを
俺はことごとく踏み抜いた
破滅よ
破滅よ
青白い顔をした破滅よ
お前のその青白い手がひとなでするたびに
俺はまた一つ失い
また一つ奪われる
俺はしだいに欠けていく
俺は不完全になる
破滅よ
お前は
俺を
選んだのだな
なぜだ?
なぜだ?
なぜ俺なのだ?
どれだけ問いを重ねたところで
破滅は答えない
しかし冷たい沈黙の中で
破滅が少し
笑った気がした




