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第十三回

   日常


日が昇り


日が沈む


何ら得るところ無く


一日が終わる




   起床


俺は毎朝雄叫びと共に目を覚ます


また一日が始まった


その悲しみを


その嘆きを


その苦しみを


その憤りを


込めて


俺は毎朝雄叫びと共に目を覚ます




   野生児


俺は誰からも教育を受けていない


俺はある種の野生児だ


俺は愛を知らない


俺は優しさを知らない


俺はぬくもりを知らない


俺はある種の野生児だ


俺は他人の痛みや苦しみに無頓着だ


俺は愛や優しさを冷笑する


なぜならそれは


俺がある種の野生児だからだ




   達人


俺は達人だ


指一本で岩をも砕き


鼻息一つで嵐を起こす


俺は達人だ


しかし俺には友達がいない


俺は孤独に打ちひしがれる


どんなに武を極め


技を鍛えようと


俺は孤独に勝つことができない


俺は達人だ


しかし俺には友達がいない


俺は孤独な達人だ




   ロボット


ある政治家が


女の人を


産む機械


だと言った


だから俺は言ってやったんだ


そんな心ないことを言うあんたの方が


よっぽど機械じみているって


そしたら政治家はこう答えた


「ソウデス ワタシハ ロボットデス


自爆装置ガ ツイテマス


ガーガー ピーピー


ピポパポピー」


あなたにハロー


君にハロー


聞こえていますか この声が


響いていますか その胸に


さあ なくした心を取り戻せ


ロボットたちの行進が始まる

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