第十回
年輪
人生の年輪を重ねたとしても
大きな円になるとは限らない
ギザギザの年輪は刺さると痛い
ご機嫌なクソババア
慇懃無礼な命令口調
蛇のひとにらみで蛙がすくみ上がる
人生の先輩風
吹き寄せる雨あられ
俺は膝を屈しそうになる
気は短いが
それは必ずしも頭の回転の良さを意味しない
地獄の住人
人でありながら人ならざる者
あなたは僕の恐怖の的です
鬼も驚き逃げ惑う
ペテン師
できないだろう わからんだろう
そう言って先生が笑います
彼は何も教えてくれません
正しいことや役立つことは
左様 その実 彼は何も知らないのだ
それどころか間違ったことを得々と教え語る
盲目な羊たちよ
真に受けると恥をかかされるぞ
何でも鵜呑みにする素直さが
この時ばかりはアダとなる
真実はむしろ
君の足元に転がっている
6年2組の独裁者
一方的な対話の中で
画一的な個性を植え付けられた僕らは
自発的であることを強制される
コンクリートでできた檻の中で
かけがえのない時は暗黒の底に沈みかけている
この現状を打破するには何をすればいい
その答えは君の手の中に握られている
さあ 武器を取れ
真に自由であることの意味を取り戻せ
振りかざされる権力と圧政に屈するな
今がまさしく革命の時
傲岸不遜な独裁者は教壇の上に立っている