おばあちゃんの過去
「はぁ、疲れた」
やっとあの空間から脱してきた。
疲れた俺は縁側に座りボーッとする。
「周見つけた」
あの空間から同じく逃げ出してきたであろうさやが隣に座った。
「あの空間はきついだろ?」
「ん。楽しいけど、周がいないと流石にきつい」
まあ、そりゃそうだわ。
「ここ月綺麗だろ?」
縁側からは月が綺麗に見える。
いわゆる日本庭園みたいなうちの庭と月のマッチがしている。
「ん。綺麗」
2人縁側に座りながら月を眺める。昔の人みたいだね
お酒が欲しいよ
「2人ともここにいたのかい」
おばあちゃんが廊下を歩いてきた。
「おばあちゃんかびっくりさせないでくれ」
なんでか知らないけど、おばあちゃんは歩いてる音が聞こえない
まるで忍者。もしくは幽霊?
「さやは吸血鬼かしら」
「なんで知って、母さんk…「別に美鈴に聞いたんじゃないのよ。昔あった人に似てたのよ」
「おばあちゃん。吸血鬼と知り合いだったのか?」
「そぉよ。小さい頃だけどね。一時期近くに住んでたのよ」
昔を思い戻したかのように空を見上げる。
「へえ、その人は?」
「死んだ。化物って言われて殺されたわね」
死んだ?
「そんな、簡単に吸血鬼死なないはずじゃ」
「そりゃ、簡単には死ななかったさ。ひどかったね」
吸血鬼を殺す。それは簡単なことじゃないはず
いったい何をしたのか、考えたくもなかった。
「それでさやは、吸血鬼なのでしょう」
「ん、そです」
「やっぱそうなのね。今の生活は楽しい?」
少し悲しそうに聞く。様子を見る限り仲がよかったのかな
「楽しいです」
「そう、よかったわ」
おばあちゃんは、安心したようにホッとする
「周もちゃんとさやのこと守ってあげなさいよ」
「お、おう」
そう言い残すと、歩いてどこかへ行ってしまった。
その後も、縁側でさやとお喋りしながら時間を潰した。
「2人ともお風呂入っちゃなさいよー」
「なんで2人で入るんだよ」
何を言ってるんだ?
「あら、周。私は一緒になんて言ってないわよ」
ニヤニヤしながらこっちを見てくる。
あはーやらかした。
「まあ、一緒に入りたいならご自由に〜」
「周一緒に入る?」
「入らないよ」
入るわけないでしょ?
「先入っていいよ。説明するからさ」
「ん」
さやを連れてお風呂へと向かう。
「ここ、なんでも自由に使っていいから、温度調整はここでやって」
「大きい」
まに行った雫さんの家のお風呂ほどは、広くないがそこそこでかい
雫さんの別荘のお風呂は大理石だったが、うちのは木でできている。
浴槽からは、外を眺められるように二階に作られている。外からは見えないようになっている。
「一緒に入らない?」
「え…入らないよ?そりゃそうだろ」
「一緒に入ろ」
「入りませんよ」
「ムーケチィ」
はい?何それ
「ごゆっくりどーぞー」
さやを残して、脱衣所から出る。と母さんが待っていた。
「仕方ないわね。水着ならあるわよ〜」
「入らないっての」
本当お節介
お風呂からさやが上がってくるまではレオを遊ぶ。
「あ、明日にでもレオをお風呂に入れてあげてくれない?外でもいいから」
「はーいよ了解」
レオをのお腹を撫でると嬉しそうに鳴く。
くぅ〜ん
うーかわいい。この子欲しい
その後もレオと戯れているとさやが上がってきた。寝巻きはうちにあった、ゆかた。着付け方はお母さんに教えてもらったらしい
めっちゃ綺麗。
「髪やって」
「はい、ここ座って」
俺の前に座らせるとさやの上にレオが座る。さやがレオを撫でている。
間に髪を乾かす。誰かに見られてる気がする。
いた。
「だから撮るな」
「いやー、周がさやちゃんとイチャコラしてるからでしょー」
「なんだか兄弟見たいね」
「おねーちゃん髪サラサラなの」「おねーちゃん髪きれ〜」
春と雪も寝巻きで目が閉じかけている。
「2人とも、もう寝なさーい」
「はーいなの」「ん〜」
目を擦りながら返事をする。
「おねーちゃんも一緒にねよ?」「ねる〜」
「えっと…」
さやは、困ったように紅葉さんの方を見る
「2人が寝るまででも一緒にいてあげてくれないかな」
「ん。わかった。そーする」
「やったの!お姉ちゃんと寝るの!」「寝み〜」
髪を乾かし終わったことを伝えると、さやは2人に連れられていく。
その間に俺もお風呂に入っちゃおーか
お風呂から上がる、俺も部屋着は浴衣。
部屋に戻るとさやはすでにいた。
「もう、戻ってたのか」
「2人ともすぐに寝ちゃった」
「そっか」
俺の部屋には布団が二つ隣に並べてある。
「なんで、布団二つあんの?」
「お義母さんが部屋他空いてないって」
そんなわけがない。
「えっと、一緒に寝るのか?」
「違うの?」
まあ、そうですよね
「布団移動させよっか」
「やだ」
なんだか最近さやがわがままになってきている。
「いいじゃない、初めてうち来て緊張もあるだろうし一緒に寝てあげなさいよ」
お母さんがどこからか湧いてきた。
まあ、それもそうか
「はいこれ。お父さんから」
母さんが何か渡してくる。
避妊具。ゴム
父さん…
「責任取れるまでは…しっかりね。じゃ、ごゆっくりー」
障子を開けでていく。
「いちよう聞くけど、一緒でいい?」
「ん、大丈夫」
ま、いっか
「さっき、何もらったの?」
「うぇ??え、えっとなんのことかな?」
「さっきから、お義母さんからなんか渡されてたの見た」
なんで見られちゃったかなー最悪だ
「見せて?」
致し方なく。見せる。
「何これ…ゴム?ッツ!」
言ってからこれが何か気づいたらしく、赤くなっている。
「これは没収します」
なんか、没収された。使わないからいいけど
「いいの?」
「え、使わないしいいけど?」
「使わないでやるの?」
「っんなわけないだろ。やらないから」
やばい顔が熱くなる
「あ、ん。なんでもない」
さやも顔を赤く染める。
しばらく無言の時間がすぎた。
「えっともう寝る?」
「まだ、眠くない」
そう言いながら俺にもたれかかってくる。
「どしたの?」
「だめ?」
頭をグリグリ押しつけてくる。
「別にいいよ」
さやのお腹の前で手を組み、さやを引き寄せる
「何か今日周甘えてくる」
あれ。そうかな。あんま自覚ないんだけど
「そう?」
「ん」
しばらくくっついたままじーっとしてると。前から寝息が聞こえる。
あれ?
「さやー?」
返事がない。ただのしかばねのようだ。
寝ているみたい。
寝ているさやを盛り上げて。布団へと運んでいく。
寝ようか
電気を消して布団に入る
おやすみ
あげるの忘れてたぁぁああ
まじすみませんでしたm(__)m




