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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ゴブリンの大冒険

残酷なものだ。

俺は必死に高みを目指し続けた。

12歳で帝国軍に入り60歳まで戦い続けた。

前線で戦い続けるために昇進の話も断った。

その結果

スキル

剣術7盾術7体術6気配察知6

を持っている。

スキルの強さは

1素人、3普通、5手練、6一流、8師範、9聖人、10人外である。

一般人がどれだけ頑張っても6、7までしか行けない。

天から愛された証〈加護〉を持つものはもっと高みまで行けるだろう。

そして今日60歳になった日を境に隠居しようと思う。

'"""""""""

帝国から出て近くの森へ続く道を歩く。

今の装備は帝国の鎧を着ていて腰に片手手剣を下げ篭手に小盾を付けている。

森に入り3時間ほど歩いた所に小屋がある。俺が20年前に見つけた池のほとりに建てたもので何故かその池のそばにはモンスターはやってこないのだ。そして夜になりその小屋に着いた。月光で水面が光り神秘的だ。小屋に入り寝た。

翌朝外に出て日課の素振りをしてアイテムポーチから買いだめしておいた干し肉を食べていると森からゴブリンがやってきた。おかしい池周辺にはモンスターは来れないはずだ。俺はアイテムポーチからマジックルーペを取り出した。これで覗いてモンスターを見ればある程度スキルなどを見れるのだ。

種族ゴブリン

スキル

棍棒術1

加護

戦神の加護

!?ゴブリンが加護をもらっている。だから聖域のような所も入れるのか。ゴブリンは醜い顔で棍棒を持ちどんどん接近してくる。俺も片手剣を抜き左手に小盾を持ち近づく。ゴブリンが棍棒を振り下ろしてきたがそれを盾でいなした。剣で首を叩ききろうとしたが思いとどまった。こいつは加護を持っている。こいつなら俺の目標である。剣術10を取れるかもしれない。そう思い俺は剣で首の皮1枚分切った。ゴブリンは慌てて距離をとる。俺はアイテムポーチから片手剣を取り出しゴブリンに投げつけた。ゴブリンは不思議そうな顔でそれを取り俺に斬りかかってきた。技術も何もなくぶんぶんふっているだけだ。俺はそれを盾や剣でいなし剣で皮を削ぎ続けた。

日が暮れる頃にはゴブリンは血だらけで倒れていた。俺は干し肉3枚置いてやり小屋に入った。そしてベットに入り寝た。

次の日、小鳥の鳴き声で目を覚ます。

ゴブリンの様子を見に行くと血だらけで立って俺のことを待っていた。どうやら俺のことを殺しにきたかかったが池のほとりは聖域過ぎて近づけなかったらしい。ゴブリンはやる気なようなので日課の素振りをしたら付き合ってやろう。

お昼になった。相変わらず下手な剣だ。隙だらけの胴に蹴りを入れ体をくの字に折ったゴブリンの皮を削ぐ。お腹が減ったので干し肉を食べながら片手でゴブリンの相手をして顔の皮全部剥いだ所で夜になったので小屋に入り寝た。聖蹟の外でゴブリンは憎らしそうにこっちを見ていた。

翌朝ゴブリンは全回復していた。まさかと思いマジックルーペで覗いていて見ると

種族ゴブリン

スキル

棍棒術1剣術1自動回復1

加護

戦神の加護

さすが加護と言ったところか、知らない間にスキルを二つも手に入れていたらしい。ゴブリンはやる気満々で俺を見つめてくる。素振りをしたらやろう。

聖域から出るとゴブリンが俺に走ってきて剣を俺の首目掛け突き出す。剣筋は良くなった。だがあまい。俺は剣に剣を絡めくるくるゴブリンの剣をあらぬ方向へ飛ばしゴブリンの手の皮をさっと剥いだ。夜になる頃には回復が追いつかず血だらけのゴブリンが倒れていた。成長速度が恐ろしいなさすが加護だなと思い小屋に入り寝た。

~~~~~~~ 1ヶ月後 ~~~~~~~

いやはや本当にゴブリンは強くなったなと小屋からマジックルーペでゴブリンを覗いていた。

種族ゴブリン

スキル

剣術4棍棒術1自動回復3体術2身体強化2

加護

戦神の加護

恐ろしい程強くなっていく。将来が楽しみだ。素振りしたら今日も可愛がってやるか。

聖域から出ると親の敵を見たかのような顔で俺に斬りかかって来る。まずは袈裟斬りで俺はそれを剣で受け止める。ゴブリンは蹴りを入れようとするが俺は剣で押し返しゴブリンは剣を引きバックステップで距離とる。俺は距離を詰めるとゴブリン剣を突き出す。俺は体をひねり避けてゴブリン肩に剣を突刺した。ゴブリンは俺の剣を掴みまるで捕まえたぞとでも言うかのように口元に笑みを浮かべ俺に剣を振り下ろすが俺は盾でいなし剣を引き抜きゴブリンの皮を削ぐ。夜には恒例の血だらけゴブリンが出来上がった。

~~~~~~~~~1年後~~~~~~~

マジックルーペでゴブリンを見る。

やばい。加護をなめていたかもしれない。1年間ずっと殺し合いをしていたのだ。そして気づいた。やりすぎた。面白いように俺の技術を吸収してくれるゴブリンが楽しくて止まらなかったのだ。そして日課になっていた。

種族ゴブリン

スキル

剣術6棍棒術1自動回復5体術5身体強化4気配察知3闘気4

加護

戦神の加護

うん。やりすぎた。今では下手したら負けるかもしれない。最近ではゴブリンの剣が速いし重いしフェイントしてくるし闘気とか纏うし斬ってもすぐ回復するし血だらけゴブリンを作るのに3日かかってしまう。いい加減疲れたのだ。思い出してみれば隠居するためにここに来たのだ。だからゴブリンはほうって置いて聖域で静かに暮らそう。

俺が聖域から出ないのでずっと俺の方を睨んでいたゴブリンはある日居なくなった。しかし一週間後帰ってきた。そして何故か帝国軍の鎧を着ていた。何故だろう。そしてまた居なくなって1ヶ月後今度は冒険者っぽい鎧を着ていた帰ってきた。何故だろう。検討もつかない。

そして居なくなって1年後死んでくれたかなって思っていたのにまた帰ってきた。今度は弓を背負っていた。そしてお供を3人連れていた。ゴブリンにマジックルーペを向けた。

種族ボブゴブリン

スキル

剣術7棍棒術3弓術5自動回復6体術6身体強化6気配察知5闘気7

加護

戦神の加護

なんか俺より強くね…やばくね。なんか進化してるし。お供の方にも向けてみた。

種族ゴブリン

スキル

棍棒術3炎魔術3

種族ゴブリン

スキル

隠密4 短剣術3

種族ゴブリン

スキル

斧術3盾術3

…………パーティだ。パーティ作ってる。

ボブゴブリンは俺の小屋目掛け弓を引き絞り撃って来たが見えない壁に阻まれた。その時俺はここにずっと住もうと決心した。

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― 新着の感想 ―
[一言] 最期どうなったか気になりますっ でもこれ、普通に人類に対する裏切りよねw
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