表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リンカー  作者: キリヤ
3/3

第二話 リンカーとは


「何から話せばいいかしらね…じゃあまずはこの白い指輪についてから話しましょう。」

佐倉さんは指輪を撫でながら続けた

「この指輪はね、適性のある人にしか見ることも付けることもできないの。ソウルリングといって最初は灰色のリングなの。適性者が嵌めることで力を持つのよ。嵌めたら強く自分をイメージするとリングが変化するのよ。それが自分の武器になるのよ。私の場合は剣で名前は白剣・デュランダルよ。基本的には指輪の状態だけどね戦うときには武器にするの。」

「何となくだけどその指輪についてはわかった。だが色が違うのは何でだ?最初は灰色なんだろ?」

「その人の特性によって色が変わるのよ。いわゆる属性ってやつね。属性は全部で7つあるわ。赤の火属性・青の水属性・緑の風属性・黄の土属性そして白の光属性と黒の闇属性よ。基本的にはひとりにつき一つしか付けられないのよ、例外はあるけどね」

「てことは佐倉さんは光属性ってことだな」

イメージ通りすぎるぜ!佐倉さん

「それは俺も付けられるのか?」

「もちろんよ、後で貴方用に持ってくるわ」

よっしやー!テンション上がるぜ!待ってろよ俺の相棒!

「続けるわよ、私たちにはそれぞれ順位があって強さによって順位が上がるの。そしてリングの武器を使ってランキングを争っているから私たちはリンカーと呼ばれているわ」

「リンカー…」

「リンカーは世界中にいて各国にそれぞれのリンカーの拠点が存在するわ。私たちは他の国のリンカーたちと戦ってるわ」

「リンカー達が戦ってるのはわかったが戦う理由とランキングの意味を教えてくれ」

「リンカーが戦っているのはこの世界で国の優位をとるためよ。高ランクのリンカーが多い国の発言力が高くなるの。そしてそれを悪用して他国を侵略しようとしている組織があるの。それはグラムと呼ばれる組織よ。グラムは他国を掌握して世界を滅ぼそうとしているの。私たちはそれと戦っているわ。」

じゃあ俺たちは世界を滅ぼそうとしているグラムって組織から世界を守るために戦ってるってことか

「じゃあ次の質問、昨日は何があったんだ?」

「昨日はグラムのメンバーのひとり、魔槍と戦っていたの」

「魔槍?」

「本当の名前はわからないの。でもって魔槍を使っているから私たちは魔槍と呼んでいるのよ」

魔槍ってちょっとカッコいいな!

「ランクは8の世界トップ10の内のひとりよ。ちなみに私は10だけどね」

10って佐倉さんつえー!

「まあ今はほとんど力を出せないんだけどね」

「どういう事?」

「貴方が昨日心臓を貫かれて死ぬ寸前に私のソウルエネルギーの大半を貴方に送って貴方の命を繋げたの。それでもまだ危険な状態だったからうちの医療スタッフ5人がかりで5時間掛けて治したのよ。そのお陰で私は今ほとんど力を使えないの。今他のリンカーに襲われたら100位のやつらにも負ける自信があるわ。」

「まあ一時的なものだから少しづつ貴方から私にかえって来てるわ。おそらくあと10日ほどで元に戻ると思うけど。」

なるほど、だから俺は生きてんのか

「大体の説明は以上ね。何か質問はあるかしら?」

「佐倉さんの剣のデュランダルってあの有名なデュランダル?」

「ええそうよ。本来は自分だけのソウルウエポンなのだけどたまに過去の英雄の武器を顕現させる人がいるの。魔槍が使っている槍、あれは魔槍ゲイボルグよ。あと知っているのは一位が使っているソウルウエポンがあの聖剣エクスカリバーよ」

エクスカリバーきたー!

ハンパネェナ!一位!

まあゲイボルグも相当だけどな!

「他になければ付いてきなさい。これから拠点に向かうわ。そこで貴方にソウルリングを渡すから早速ソウルウエポンを顕現させましょう」

きたー!やっと俺のターン!テンション上がるぜ!

「ああ、わかった」

俺はなんとか内心の喜びを押さえつつ佐倉さんについて行った


そこは見覚えがある場所だっだ

いつも行ってるゲーセンだった

マジか!なんでゲーセンが?ワケわからん

そう思いつつ佐倉さんはどんどん進んでいきスタッフルームへと入って行った

「え!スタッフルーム?なぜ?」

「このスタッフルームの奥に拠点の入り口があるの」

そう言いながら誰もいないスタッフルームの床の床下収納性みたいな蓋を開けた

「こんなところに隠し階段かよ!」

「これは私たちのメンバーのしか知らないわ。ちなみに私たちの組織はクライスと呼ばれているわ」

さらっと重要なこと言い出した

「俺たちにも呼び名があったんだな」

佐倉さんはてへ!ってな感じで謝ってきた

すごく可愛い!


階段を抜けた先にはいかにも基地ですって感じの白い通路があった

そこを抜けた先に大きな扉があり佐倉さんはその扉を開けて入って行った

「失礼します」

それにならって俺も中に入る

「失礼します」

中には5人の男女がいてそれぞれ挨拶を返してくる

「やぁ、佐倉っち元気ー?」

赤髪のショートの女性が言った

年齢は二十歳位でこれまた整った顔立ちをしている

「お疲れー」

黒髪でちょっと長めの髪をした男の子が言った

見た目は完全にギャルゲの主人公だ

「ちわーす」

今度は黒髪でちょっとチャラそうなにーちゃんが言った

「お疲れ様です」

こちらは黒髪ロングのストレートの美人さんが挨拶を返してくれる

最後になんともリーダー的な雰囲気のある少し勝ち気そうな感じの二十代後半の女性が言った

「ご苦労、それが例の奴か?」

「はい、適合者です。これから彼にソウルリングと渡そうと思うのですが」

「構わん、実験室を使え」

「有難うございます。 じゃあこっちよ、付いてきて。」

俺はうなずき佐倉さんに付いていき入った扉から一端出てすぐ右のドアに入った

そこは広い空間だった

実験室というより訓練室と言っても良いような部屋だった

「佐倉さん、さっきの人たちは?」

「最後に喋った人がこの拠点のリーダーで局長よ。名前は倉科護(くらしなまもり)、倉科学園の理事長でもあるのよ」

マジかよ!理事長ハンパネェナ!

「で、赤髪の女性が佐々木陽子(ささきようこ)さん。黒髪のチャラいのが伊藤謙二(いとうけんじ)君。いかにもギャルゲの主人公みたいのが島田悠治(しまだゆうじ)君」

ギャルゲ主人公って俺と意見が一致しちゃったよ

「それで礼儀ただしそうな女性が西条紅葉(さいじょうもみじ)さん」

「局長以外は皆リンカーなの」

「なるほどな、ありがとう」

「どういたしまして。じゃあ早速始めるわよ」

そう言いながら俺にリングを渡してきた

俺は緊張しながらリングを受け取りリングに意識を集中した

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ