二章-訓練-
見えざる敵:不明
突如として現れた謎の兵士。その詳細は未だ暗闇の中…
現在の戦場:イラン・ビールジャンド
俺はあいつらが待機しているロビーへと足を運んだ。…まずは確かめきれなかったこいつらの実力だな。ひとまずはそれからだな……
「espoir部隊、全員いるな?」
「はい、いますよ~」
「よし……俺達は少なくとも戦地へは行かずに一ヶ月は待機することになった。よって、君達の実力などをこの一ヶ月、見極めさせてもらう。」
その場に若干の緊張が走る。
「あと……部隊員全員との交流も俺はしていく。暇があったら話しかけてきてくれ。」
……こんな感じか?下手に緊張させたつもりはないが…誰も話しかけてこない場合が一番マズイな……ひとまずは射撃訓練施設に行くとしよう。
「俺は先に射撃訓練施設に行っておく。……まあ誰からでもいいから来るように。射撃訓練施設で君達の実力を計らせてもらう。」
「……リーダー。私が一番手で行きます。」
「了解。Reaper、射撃訓練施設に行くぞ。」
「あ……わ、私も行きます~」
「郭もか。わかった。」
「すいません私たちは……」
「クレア、アマンダ。わかった、今日でなくてもいいが、なるべく早いうちにやるぞ」
「りょ、了解です。」
「は、はい……」
妙にやる気が無いな……?まあいい。指示はしたしこの二人の実力を先に見るとしようか。
射撃訓練施設に着き、一番手のReaperが銃を持ち構えている。…ちなみに俺のM14を使っている。まあ実弾系の銃器を持っていないなら仕方ないが…
「それでは訓練を始める。制限時間2分。……スタート!」
的が出てきた。こいつをどんどん撃ちぬいていき最終的なスコアを確認するというものだ。詳しいルールはというと……
・制限時間は2分間
・胴より下なら100点、頭なら150点
・的は全部で100体出てくる。
・銃器以外の使用は禁止
以上のルールだ。そして、獲得したスコアによってランクが変わる。
ランクS 14000~ 超
ランクA 10000~ 優
ランクB 7000~ 良
ランクC 5000~ 可
ランクD 3000~ 並
ランクE 1500~ 劣
ランクF ~1499 壊
と言った感じだ。俺は最高でランクAの12150。今やったらどうなるかは分からんが……とはいえ、出来ればランクCくらいは取ってもらいたいところなんだが…
「…………」バン!
的確に頭を撃ち抜いている。Reaperは心配なさそうだな。スキルは他3人に比べて高い。戦場に長いこと身をおいていただけのことはあるな…
「……終了。郭……君の番だよ。」
「分かったよ~。それじゃあスナイパーモードにして……」
Reaperは結局9500。Aまであと少しだったし概ね良好じゃないか?
郭は、スナイパーモードか。的の距離が遠くなる代わりにやや的の出現時間が長くなる。具体的に言えば2分から3分へ延長されるってことだ。まあ普通のモードでやったらまずダメそうだからな……
「よし……スタートだ!」
「はいな~」
バキュン
……ややスローペースな上に割りと外しているな…大丈夫か?
「おい、郭大丈夫か?」
「だ、大丈夫です~!」
そうは言ってるが本当に大丈夫か?心配になってきたぜ……
……5000ジャストか。もう少し出来て欲しかったが劣ではなかったしよしとするか…
「た、隊長……すいません~」
「いい、まあこれからだ。実践経験が浅い分これから補えばいいさ。」
「はい~……」
「ひとまずはロビーへ戻ろうか。」
「「了解です」」
ひとまずはこちらの実力の一部は知れた。それだけでも良しとしよう…
戻ったら、部隊員との交流でもしてみるか……
今回の章は戦闘はあまり無いです。