四章-撤退-
郭瑞蘭:台湾出身・16歳・女
いつもまったりしているほのぼの女子。戦場でも常にまったりしているが…?
現在の戦場:イラン・ビールジャンド
見えざる敵の進行により、本部から撤退命令がくだされた。くそ!どういうことなんだ。チャフも効かずサーマルゴーグルも無意味だと…?
俺は考えつつも銃弾を避けて、隊員を指示していく。
「アマンダ!そのまま直進で行け!クレア、アマンダのカバーに入っておけ!」
「「了解!」」
「郭は俺とReaperでカバーする。俺が最後に行く。Reaper、いざとなったら俺を見捨てていい。」
「……ノー。リーダー、みんなで一緒に帰りましょう。」
「そうだよ隊長~生き残ることを考えましょ!」
「お前ら…分かった。撤退だ!」
今のReaperと郭の言葉で、俺は少し救われた気がした。なんというか生きる目標を与えられた感じがする…率直に言えば、嬉しかった。そんなこと言われたことなんてなかったから、嬉しかった。ただそれだけだ。だが、そう思っていられるだけの余裕はない。速く離脱せねば…!
「もう少しだ!踏ん張れよ!」
「了解です!」
敵の攻撃もだんだん苛烈になってきている。だが司令本部まではあと少しだ!
「祥吾くん!espoir部隊!伏せて!」
「!?」
東尾真奈!?一体…?いや考えてる暇はない伏せる
「霊媒砲、ファイヤー!」
青白い光が辺り一面を埋め尽くす。なんだ…?
それと同時に敵の攻撃が収まる。どういうことだ?何があったんだ?
「……司令、今のは何ですか?」
「詳しい話は後だよ!今は建物の中に入って!」
「了解……!」
ひとまず俺は司令本部の建物に駆け込んだ。司令がいなければやられていた可能性は否定が出来ないな…今は感謝するしか無い。
「espoir部隊!全員いるか?」
「クレア、います!」
「はい!アマンダも無事です。」
「郭瑞蘭、生存です~」
「……Reaper、右に同じく。」
「よし……」
全員無事か…良かった。心の底からホッとした。……ホッとした、か。まだ部隊を持ってそう時間が経たないはずだがなぜだろうか。全員が生存してるのが嬉しく感じている。……本当にまだ時間が経っていないのに不思議だな。
「ふう…片付いたよ祥吾くん。後、ちょっといいかい?」
「何ですか?」
「espoir部隊は待機してて。二人きりで話すことがあるんだ。」
「「「「了解です。」」」」
「……しっかり司令の言うことを聞くんだな…」
「いやあ…アハハハ……」
クレアが苦笑いしているところを見ると…まあ東尾真奈と何かあったんだろう。他の隊員たちも同じように苦笑いをしている。本当にこの司令官は何者なんだよ……
俺からも疑問はあるし、話したいこともあるからちょうどいいんだがな……
「司令、それじゃあ行きましょう。」
「うん、じゃあこっちへ……」
俺は彼女の元へ着いて行った
短くなりましたが、即席で書いたのでお許し下さい!