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見えざる敵の戦場(更新停止中。)  作者: 黒崎零士
二章-新たな出会い、そして新たなる敵。
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二章-部隊-

クレア・アンダーソン:アメリカ出身・18歳・女

ちょっとクールでツッコミ役な女性。祥吾を自分と似ていると感じているらしい。

現在の戦場:イラン・ビールジャンド

 不安の気持ちは大きいが、微かながらに期待と高揚感はある。部隊を持つってのは今までにない経験なんだからな。そう思いつつ俺は兵士待機所の扉の前に来た。

 どんなやつなのかまでは聞いてないから、少しは楽しみであると同時に不安も大きいぜ……

 そう考えていたら扉の中から、


 「ちょっとアマンダ!私の日記を勝手に読まないでよ!プライバシーってもんがあるでしょうよ!」

 「いいじゃない、少しぐらい…クレアは気にしすぎでしょう!?」

 「全く……!」


 いきなり不安を煽るような会話が聞こえてきた。おいおい?普通の女子高生の会話じゃないか……本当にこいつら戦場に来ていることを忘れてるのか?

 まあほか二人はまともであることを信じるか…


 

 「リーちゃんはいいよねえ~ちっちゃいのに胸があって~」

 「……ありがとう。」


 ああ。駄目だ。俺の心からやる気と期待が消え失せた。

 戦場に来ていて会話するのはまだ分かる。問題なのは出てきた単語である。日記と胸。日記と胸である。大事なことなので繰り返したが普通こんな単語は出てこんぞ…?そりゃ、銃器とか戦争云々に付いて論議だったり、戦績をほめたり、作戦について話したりだとか、そういうことなら分かる。

 もう一度言おう。日記と胸。……俺がおかしいだけか?人付き合いが悪い上に戦場にこもりっぱなしだったからこんな風に考えてるのか?あいつらは正常で俺が異常なだけか?……まあ考えても答えは出てこないし待機所に入るとするか……

 コンコン、とノックをして中へ入る…


 「失礼する。」

 

 そう言って俺は中へと入っていった。


 「た、たいひょう、はじゅめまして!」

 「アマンダ、あんた噛みすぎ……」

 「き、緊張してしてるのよ……」

 「……ゴホン。」


 一度咳払いをする。はあ…また溜息が出た。なんというか面倒だな…


 「初めまして隊長!アマンダです。」

 「同じく、クレアです。よろしくお願い致します。」

 「郭瑞蘭です。これからお願いしますね~」

 「……Reaper。リーダー、よろしくお願い致します。」

 「ああ、俺が隊長の外木場祥吾だ。よろしく頼む。」


 まあ、こうしてみるとしっかりしてるな。少しは安心したぜ…

 容姿を見てみると、クレアは金髪碧眼のポニーテール。顔立ちも整っていて、優しそうな印象だ。……胸が少々残念か。

 アマンダは、赤茶髪のショートカット。スラっとしていて細いが身長は女性にしてはまあまあ高い。こちらも胸は残念だな…

 郭は…なんていうか美人。サイドテールが似合っておりしっかり手入れされていることが分かる。胸もある方だし、4人の中じゃ一番大人っぽさはある。

 Reaperは、銀髪碧眼のセミロングだが顔立ちはアジア人。背も小さいし、子供っぽさはあるが……いかんせん胸が結構出てるのが特徴的だな…

 容姿に関しては全員世間一般で言うところの美人揃いだが戦場で容姿は関係ない。こいつらがどれだけやれるのかは見ものだな…

 さて、後はハンドシグナルの確認やら作戦についてなんだが……

 

 「……リーダー。私たちespoir(イスポアー)部隊はリーダーと接触したらなるべく時間をおかずに戦場へ赴けと指示を受けています。」

 「部隊名はespoir部隊か。すまん。今知った。…すぐに戦場へ向えとの指示か?」

 「……イエスリーダー。」

 「た、隊長。部隊名とか、指令とか聞かされなかったんですか?」

 「まさかそんなすぐに出動するとは思っていなかったからな。部隊名も聞かされていなかった。申し訳ないな…」


 ……あの司令官、東尾真奈から全くそんなこと聞いてなかったぞ。なんで俺にそれを言わなかったのかいささか疑問ではあるが、作戦諸々について説明できないのは痛いな…こいつらのスキルもまだ良くわからないっていうのに。

 そして…部隊名はespoir部隊…フランス語で希望、か。考えた奴はきっと心にまだ余裕を残していたんだろうな。

 


      そして、戦闘準備を約10分ほどで整え……




 「ゴホン……それでは戦場へ向かう!各自準備はできているか?」

 「アマンダ、OKでしゅ!」

 「だから緊張しすぎでしょ…クレア、準備OKです。」

 「郭瑞蘭、戦闘準備できています。」

 「……metoo。」


 「よし、行くぞ!」



 不安と、かすかな期待を胸に、俺達は戦場へといった……


次回でようやくタイトル回収。遅くなって申し訳ないです。」

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