三章-交流-
司令上層部:個々によって違う
アメリカ・EU連合の指揮をする。基本的に指示は的確だが、むたや作戦を決行するときもある。
現在の戦場:司令本部ロビー
俺達は足早にロビーへ戻っていった。
……あの2人いなくないか?
「Reaper……郭……あいつらいるか?」
「……ノー。確認できません。」
「同じくです~」
「何処へ行きやがった……」
普通、こういうのは同じ場所に待機しておくべきだろうよ…どうしてどっか言ったりするかねえ……?
時間も1時間程度だったし、丸一日いなかったってわけでもないのにな。
「まあいいさ……あいつらは後で探す。」
「後でですか?」
「お前らもあいつらの居場所に心当たりがなさそうだったからな。待っている内に来るさ。」
「了解です~」
「……イエスサー。リーダー。」
あいつらが戻ってくるまでの間こいつらと話でもしておこう。積もる話もあるだろう。
俺達はロビーのイスに腰を下ろした。
「……なんか話すことってあるか?」
「……何ともいえません。リーダー。」
まあ、そうだろうな。普通の反応だ。まあ、出会って初日だしなかなか話したりすることは難しいよな…
「はいな隊長。隊長ってトランプできる?」
「……一応な。」
「じゃあ今スピードやりましょ~結構楽しいですよ~?ルールわかります?」
「……ああ、分かる。」
ま、まさかこんな会話になるとはな…?それにしてもスピードか…やるの10年ぶりくらいだぞ。できるか自信がないな…
「……リーダー。私が審判やるから、安心してやってください。」
「特に心配する要素がスピードにあるのか…?」
「……いや…多分郭、アレするだろうから…」
「勝つためには何でもやるよ~」
「現実主義なのはいいことだがねえ…?それにしてもアレって…?」
「リーちゃん言わないでね~」
「……それじゃカード配ります。」
アレについて何なのかが分からん。まあ、そう大したことでもなさそう?だし気にする必要性はないか……
走行してるうちにカードが配り終え、準備ができた。
俺は番続きのカードが3枚か。幸先いいスタートを切れそうだ。
「……それじゃ、始め。」
「「いっせーので……っせ!」」
俺は素早い仕草でカードを出していく。一方の郭はというと…
「んしょ…んしょ…」
可愛らしい声を出しながらカードを出していく。……意外に早いぞ!?
のほほんとしてる割には、だが。
そうしているうちにカードの残り枚数が少なくなってきた。俺は後3枚だが郭は5枚。…この勝負はもらったか?
「隊長~。」
「なんだ?」
ギュウッ!
「は!?」
いきなり郭の抱きしめられた!?うわ待て離せ!?
俺は理解が追いついていなかった。
「ふう~これで私の勝ちです隊長~」
「……ひでえことしやがる。」
Reaperの言ってたことが理解できた、この事だったんだな…
「……いつもと違うことしたからびっくりした…(ボソッ」
「いつもはなにしてるんだ。」
「…声で油断させてるけど、今回は物理手段で来ましたから。」
「すいません~不快でしたか?」
「…はあ。」
忙しない野郎だぜ…不快かと言われれば正直逆である。というか、勝つためには本当になんでもやるやつなんだな…?
その後30分経過……
「……本当にあいつら来ねえな。」
「そうですね~」
「仕方ない。俺が探してくる。」
気乗りはしないが探さないと後々面倒だし、何をしてるかも気になるからな。
俺はロビーの椅子から腰を上げ、あいつらを探すことにした。
次回更新は多少遅れます。




