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閑話 蟻怪人の実情


 蟻怪人


 主人公や彼が最初に遭遇した、自分と似た系統の怪人。

 様々な種の蟻の習性をそのままクランというコミュニティで分割し、統合組織『王国』として社会を形成しているという設定。

 ちなみに白蟻はゴキブリ科なので王国には存在しない。そもそも蟻じゃないし。


 働き蟻は今も尚王国内部に存在し、基本的に食料の生産や建築などの雑多な労働をする身分の怪人がそれに当たる。彼らにはもともと高い思考能力が存在せず、作業に当たっては必ずそれを操作する頭脳、自立思考の可能な蟻が同行し、彼らを操る。

 物語の中では、それ故に言い訳をあれこれ並べ立てる主人公の不審さが『隊長』を混乱させた。

 高度な思考能力はそれだけで『王国』内部でのそれなりの身分を証明する物だからだ。


 女王蟻と働き蟻いう二極的な立場はある程度の思考が可能になった段階で消滅し、卵を出産可能なメスは今やエリート(つまり自立思考可能な蟻)の4割を占める。自由恋愛は文化として認められているが、性的な意味での交配と出産はクランの代表の許可がない限り認められず、大抵それらは世代交代や功績をあげた場合の褒美としてでしか許可されない。


 労働力としての働き蟻を生産する奴隷頭としての女王は存在する物の、今や独自の文化を持った彼らにとってひたすら食事と出産を繰り返すその役職は決して高貴な身分ではなくなっている。


 細やかな王国内部での設定は物語のなかでおいおい語っていく予定。



 ちなみに現実での蟻酸は文字通り酸の一種なので、油と同一視するこの作品の表現は大いに誤りであるし、当然可燃性ではないはず。どちらかというと蜂の防衛行動とおなじように受身の攻撃の時に使用されるようだ。

 触れてしまった人間の皮膚に水疱を作り出す腐食性は無論、カビやサルモネラ菌などに有効な殺菌作用もあり、その用途は意外と広いようである。


 そんな腐食性の高いもので殺菌された飼料を家畜に食わせるとか鬼畜の所業だと思うのは筆者だけだろうか。

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