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自己紹介したら世界が…?

勇者といっても所詮は童貞。魔王という強大な存在になどかなう筈がない。それでも最期まで挑み続けた勇者。我らはその勇者を称えよう。永遠に。

…嘘ですよ☆だって魔王どころか魔王城にも着いてないんですから☆

序盤と中盤の間くらいがアカンかもしれない。

俺の現在の職業は勇者!…そしてチェリーやってます。名前はまだ公開するなって天が囁いてるから言いませーん。天の人の名前は…、添加b「うわああぁ!局部付近に落雷が!」すみません何でもないです。

勇者ざまぁwwwwゴホン、こんな奴でも一応勇者だ。…こんな奴が魔王倒す勇者とは、世も末だな。

…ナレーション腹立t『もう一発喰らう?』あれ?なんか目から水が…

(勇者になって旅に出たのはいいけど…正直やることがない。魔王の居場所もわからないし…。一体何をすればいいのだろうか。)

「勇者ー。さてはやることがないって思っているでしょww」「そ、村長!」

このいかにも軽薄そうな男は一応ムードン村の村長らしい。なんかイケメソで、なんか日本史に出てきそうなくらいの青い長髪で、肌がすげーツルツルで、でもなんかショタ的な感じの女装が似合う人の顔つき。初対面の人は女と見間違いそうだ。もし男ってわかったらその筋の人なら即襲いそうだと思うくらい可愛らしい。中身は真っ黒なのに。でも年齢は3ケタいってるらしい。もうこれは童顔通り過ぎて詐欺の領域だよ。超チート要素ありじゃん。本名は頑なに言おうとしない。魔術師辺りが着るような、でもドレスみたいにふんわりした、ちょっと変わった白ローブを着ている。その上にセーラー服をモチーフにしたマントを羽織っている。こんなにかわいいのに中身は真っ黒だなんて…ギャップ萌え~!いやいや違う違う!一応男だぞ!落ち着け俺の俺!童貞だからって男女おかまいなしってわけじゃないんだ!俺はノーマルだ!

「勇者が荒ぶっちゃったんで、この僕が自ら自己紹介しちゃうから~鼓膜をかっぽじってよ~く聞いてねー。」

「えーと、僕の名前は…………確か…桐守鞠也きりすまりや…だったかな。なんだったらマリアって呼んでくれてもいいんだよ?あ、勇者は強制だから。え?本名が日本人ぽくてリアル?じゃああだ名で呼べよ。

ちょーっと恥ずかしい事なんだけど、なんか盛ってる勇者に僕のいろんな初めてを狙われてるんだ…。酷いよね…いくら童貞を卒業したいからって、僕の初めてを奪おうだなんて…僕も初めてを奪われるのなら、童貞卒業とかいうそんな理由じゃなくて……「ちょっとちょっと!初めてなんて狙ってませんから!変なこと言わないでくださいよ!」




「…ホントに…狙ってないんだ…?」

「ホ、ホントッスよ!」

「ふーん、でも僕の事変な目で見てたじゃん。…てゆーか、勇者の勇者が荒ぶったまま言われても説得力ないんだけどな。」「うっ!そ、それは…!」

「楽にしてあげよっか、それ。」

「いやいやいいッス!あ、ちょっとトイレ行ってくるッス!」「トイレで何するつもり?大丈夫だって、俺ウマいよ?」

「いや、ウマいって何が!?ちょっと、展開早くないッスか!?や、ちょっ、待っ―」

ア―ッ!




「って、トゥメか…。ていうか俺何してたんだ?」

「えーとねー、…勇者よ、貴様はあろうことか我が自己紹介の時に寄り目でぶっ倒れたのだ!だから腹いせに貴様が恐ろしい悪夢を見るようにしてやった!しかも元旦にな!」

ひー豹変した。寄り目って…元旦?今日って元旦?ていうことはこのトゥメは初夢ってこと?ていうことはこれ正夢になるってこと?……「うわああああっ!」

勇者は大量の鼻血を出してぶっ倒れた。

過度の貧血でしばらく動けなかった。

その間に魔王が世界中の女を消し去る魔法をコントロールするのに失敗して、銀河系全てが消し飛んだ。

世界は滅んだのだ。

魔王の手から女性を救おうと挑んだ勇者の勇気、何事にも挑もうとする心…これを人々は決して忘れないだろう…もっとも、その人々はもういないのだが。




…次の世界では、みんなが笑って暮らせる、そんな世界がいい…な…。





おっと、俺も…そろそろ限界のようだ…。次の世界でまた会おう…。じゃあ…な…、また…会う…日…まで…。










「…という夢を見たんだ。」

「不吉な夢ですね…」

「勇者がモタモタすればこの物語はバッドエンドになる訳だ。」

「プレッシャーが…ていうか、鼻血でしばらく動けなくなるってどんだけ「さて、次にするべき事は…things to do…と。」

「無視!?」

「じゃあ、次にするべき事を言うよ。それは…」

「それは…どっちが真のリーダーにふさわしいか決めること。」


「………へ?」勇者はポカーン状態になった!説明しよう!ポカーン状態とは、その状態となった勇者のあまりにも間抜けなバカ面に、目の前にいる者は…


「プッ…アッハハハハ!何その顔!超ウケるんですけど!!くぅ…!いやあ、滑稽だね…実に滑稽だよ!ヒャハハハ!ゲホッ」

「失礼な!」


十分後…


「…ププッ…じゃあ…そろそろ、フフッ…はじめよーかw」まだ笑ってる。そんなに面白かったのか…僕の顔。

しかし…一体何をするというんだ…?

勇者は、ニコニコと楽しそうにしている村長に対して、なぜかいままでにない恐怖感を感じていた。その顔もマジウケるんですけど。

…ゴホン。

果たして、村長はリーダーをどうやって決めるのか!?

そして、どうでもいいけど勇者の運命は如何に!?

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