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転生と出会い

本当すいません。口は災いの元ですね。もうできない事はいいません。


前から言ってたリメイクです。

全面改稿です。

今までのはそのうち消します。


更新は不定期です。

書き溜まったら更新です。

気が向いたら見てやって下さい。



感想には返事しないと思います。

(書いてくれる人がいたらだけど)


ちょっと登場人物が多いんでサラッと流しちゃって下さい。


 長い夏が終わりを告げ、冷涼な秋との境目の日。温い風が体に纏わり付き、不快ではないが心地好くもないどっちつかずの気持ちになる。

 窓から差し込む陽射しは見てわかるほど熱いが、空気が乾燥しているおかげで見かけよりは過ごし易い。


 退屈だ……。

 窓の外の景色を眺めながら、俺こと、ジュリアス・リ・アルベルは物思いに沈む。


 日本で大学生をしていた“俺”は風邪を拗らせて呆気なく死んだ。今から十四年弱前の事だ。家族や恋人がいなかった訳ではなく、まあ、間が、運が悪かったとしか言いようがない。


 ここまではそれなりにある話しだが、問題はここからだ。

 有り体に言えば、俺は転生したのだった。それも異世界に、剣と魔法の魔獣蔓延る世界にだ。そして、国――アイカシア王国で一二を争う金持ちかつ建国から存在する伝統ある武門の家系に生まれた事は限りなく恵まれている事なのだろう。


 俺が初めて転生したと理解するまでは思い返すのが情けなく、恥ずかしくなるほど混乱していた。

 考えてみれば当然だ。俺は神や天使に転生やらなんやらさせられた訳ではなく、唐突に、本当にいつの間にかこの世界に生まれ落ちたのだから。状況を把握しようにも赤子の頭では思考が処理できなかった。常時知恵熱状態で、暗転と覚醒を繰り返しいたから当然だろう(あってほしい)。


 そんな俺に許された唯一の事がこの理不尽を呪い叫ぶ事だった訳だが、親からしてみればよく泣き叫ぶ手のかかる子供に過ぎなかったんだろうと思う。


 なんやかんやで俺が世界に適応してくると、俺の周りの環境が日本と比べ異質なものだと理解するのも早かった。高位の貴族として周りの人間に傅かれる日々。実の母ではなく乳母に世話される事が当たり前な日常。俺の日本人的な、小市民的な思考が初めはそれを拒絶したが、こちらの十四年近い生活の中でそれは擦り切れてなくなった。


 武門の家系に生まれながら病弱で剣や魔術の才に恵まれる事は無かったが、歳の離れた優秀で優しい二人の兄や姉がいるお陰で責任のある立場にならなくていい気楽さ。俺を耽溺する身内には甘い両親。権力と金、そのどちらも自分の力ではないとしても蜜の味を知ってしまえば、悪くはないと感じていた。


 けれども――。

 日本とどちらがいいかと言われてたら、俺は日本をとるだろう。娯楽の少ないこの世界。私欲に走った貴族。腐敗した宗教。

それらに比べると日本の汚職など甘いものだ。当たり前だと思う価値観が破壊されていけば、だいたいの人間がそう思うだろう。

 まあ、そんな厭世に浸ってもその権化に俺も入っているんだがな、と自嘲する。現状への不満と現状にしがみつく矛盾。そんな二律背反を抱えながらも俺は何もしないんだろうと思う。革命の兆しがちらほらと見えはじめた今、遠くない未来に決壊を迎えるとしても。どうせ一度なくした命だと割り切り、断頭台の露に消えることになろうとも、ね。


 ふと、窓の下で働く生まれながら奴隷の少女に意識を向ける。自由のない様子を見ると、少女のように生まれなかったことを感謝する。一つ違えば俺がそうなる可能性もあったのだから。生まれた時から自ら考える事を放棄し命令に絶対服従を強制された、なかなかに整った顔をした少女はきっと自分が何故このような運命にあるのか疑問に思う事なく死んで逝くのだろう。哀しい事に奴隷の子供は奴隷なのだ。


 どうせ半刻もすれば忘れる事を考えながら、もう一つ日本がよい理由を思い出す。生前の大好物が無いことだ。黒い宝石、お口の恋人。チョコレートがこの世界には無かった。


◇◆◇


 眼下で忙しなく蠢く使用人達。三日後に控える俺の誕生日の用意の為だ。合わせて三十年以上生きてきた俺は自分の誕生日にはあまり関心がないが、今回は別だ。


 こっちでは十四歳が成人なので、成人の儀を兼ねた今回はかなりの規模の会になる。

 それに俺は政治の上ではそれほど重要な地位に居ないにしろ、辺境伯という地位にありながら実質的には、公爵と同等以上の伝統と実績に裏付けされた権威を持つ名門アルベル家の三男。要するに結婚できるようになるので見合い、婚約者選びも兼ねていると言うことだ。

 長兄も次兄も身分が釣り合う令嬢と婚約済みなので成ろうと思っても妾にし成れないが、現在独身である程度融通の効く三男である俺は多少敷居が低い。なので逆玉狙いの縁談が絶えないのだ。

 候補はある程度絞られているから政略結婚であることには違いないが、親からしたら最大限の愛情なのだろう。二人の兄は結婚に意志を挟めなかった事に比べれば、選択肢があるだけ幸せだと思う。

 第一、いい年して結婚に幻想をもっている訳では無いことだし。


 と言うわけで名門の面子がかかっている今回の誕生会はちょっと気が重い。色々とお偉いさんが来て、対応をしなければいけないのだ。

 そのために家でも、多大な財力に物を言わせて高価な物を用意している訳だが昔から金があった訳ではない。むしろ貧乏だった。

 一言で言えばアルベル家は脳筋だった。

 典型的な名誉はあるが金はない家系で、王族に忠誠を誓い国境の防衛に全力を注いでいた為か領地経営を蔑ろにし、度重なる隣国の侵攻が重なった為か、その日の暮らしにも困窮するほど落ちぶれていた。二十年以上前の事だ。

 が転機は訪れる。当時最大の商会だったオネカ家との婚約。辺境伯家の嫡子だった父と商会の一人娘だった母の結婚は、つまるところ権威の欲しい金持ちと金のない名門の利害が結びついたものだった。

 両親の結婚は政治的なものだったが、仲が悪い訳ではなくむしろかなり良い分類に入る。これも俺が政略結婚にそこまで嫌悪感を抱かない理由の一つだ。


 閑話休題。


 話が逸れたが今もお偉いさんの対応をするために控えている訳だ。


「ジュリアス様。メディル公爵様御一行が到着されました」


 暇潰しの思考が一段落したところに、俺付きの侍従であるアリカから上客の到着を言付かった。

 メディル公爵様御一行は召使に応接間に通されるはずなので、先回りして待たないといけない。


 二階の自室から一階の応接間へとアリカに先導されながら向かう。

 照明に照らされて光り輝く大理石の廊下にはあまり調度品は置かれていなく、金がない頃の名残か、壷やら何やらはなく全身を堅い鎧で騎士の置物しかない。


 お伽話の中にあるように真紅の絨毯が引かれた階段の踊り場で、ふと気になった事をアリカに聞いて見る。


「なあアリカ」


 三歩程前を歩いていたアリカは立ち止まり身を翻すと、蜂蜜色をした髪がふわりと乱れる。


「何でしょうか、ジュリアス様」


 怜悧さを感じさせる紅玉ルビーの双眸に覗き込まれると、この護衛兼秘書兼侍女なら疑問に答えられるだろうなと思わせられる。


「メディル公爵はどんな人物か知ってるか?」

「いえ詳しくは存じ上げません。おそらくジュリアス様がお知りになっている事と大差ないと思います」


 再び歩きだしながら俺の知っている知識を整理する。

 メディル公爵家。王領の傍に広大な領地を持つ建国からの忠臣。王家の血が混じる伝統ある血統は三公爵の一角を占める程で、同じ軍閥としてアルベル家とも親交が深い。例えるならばアルベル家は門番として、メディル家は王の最後の騎士として、それぞれ忠義を尽くしてきた。

 父上と現メディル公爵は騎士学校での同期らしく親交があったらしく、王都で働く父上達は頻繁に食事を共にする仲らしい。

 こんなとこか。


「私が知っている事もそのくらいです」


 やっぱりそんなものか。

 俺が一通り話すとアリカが振り向かずに返事をする。大理石の床に足音がこつこつと響く。


 しばらく歩いていると応接間に辿り着いたのでアリカが立ち止まる。

 そして不意に思い付いたように、ご存知でしょうが、と前置きして振り返る。


「メディル公爵の御令嬢であるカトレア様とアイリス様はジュリアス様の婚約者候補でいらっしゃいますね」

「……」

「ではお入り下さい」


 何故当たり前の事を?

 俺が何か言うよりも早く次の言葉を紡いだアリカの表情は、普段アリカの微かな感情を読み取っている俺にも判断につかない程微妙な色をしていた。

 皮肉か? 俺がここ最近婚約者候補の事を懸念していたからか?

 どうこう思うよりも珍しいと思う。アリカがこのような類いの事をするのはたぶん凄い久しぶりだ。記憶にある限り七年以上前だろう。

 何か嫌な事でもあったのか。

 俺はアリカの静かに揺れる炎のような瞳を一瞥するが、そこに全く温度を感じる事ができなかった。


◇◆◇


 落ち着いた雰囲気の応接間は身内贔屓を差し引いてもとても趣味がいいと思う。高価な調度品達が完璧に調和し、誰が見ても品があると答えるだろう。


 黒革のソファーの後ろには、招待客であるメディル公爵御一行が。奥方は亡くなっているらしく、公爵と三人の子供での御来迎だ。


「今回は愚弟の為に遠路遥々お越しいただきありがとうございます」


 メディル公爵様御一行を迎えた俺と兄合わせて六人はそんな部屋の中にいる。耳に長兄――エルリック兄様の声が心地好く響く。柔らかな声だが言葉に強い人を従わせるような力がある。貴族の威厳だろうか?


「気にすることはない。他ならぬ君の父の息子だからね。長い旅路を歩むかいがあると言うものだ」


 兄の言葉に応えるメディル公爵は一言で言えば“大きい”人だ。武人として現役だと一目でわかる体つきと纏う空気が合わさって、威厳が滲み出てる。

 結構砕けた言い方をしているのは無駄に飾った儀礼が嫌いなのだろう。合理的な性格だと聞いているし、面倒な事が嫌いなんだろうと思う。それに祝いの言葉だが純粋に祝ってくれている部分もあるのだろう、父上と親しい事や長年の良い付き合いは事実みたいだ。


 今回は公的な様で私的な行事な訳だし。


 ちなみに長い旅路と言うのは比喩で実際は竜篭と呼ばれる乗り物で一日かけて王都から空を飛んできた。馬車でなら一週間だ。


 公爵の挨拶の後、エルリック兄様はそんなメディル公爵の意志を読み取ったのか、随分簡略した挨拶をし、それに応えるメディル公爵も普通より手短に終えた。


「ジュリアス」


 挨拶が一段落したところでエルリック兄様のアイスブルーの瞳で目配せされる。

 ああ、そういうことかと理解する。日本で培った空気を読む能力はこっちでも結構役に立つ。


「遅らせながらご挨拶させていただきます、ジュリアス・リ・アルベルと申します。是非今後御見お知り下さい」


 その台詞を言い終えると同時に、公爵に対する礼をする。日本に居た頃の容姿では様にならなかっただろうが、幸いな事に母上の美貌を受け継いだ今の容姿だと格好がつく。


「ああ、宜しく。ジュリアス君は母君にそっくりだね。一目見ただけでわかったよ。髪と瞳の色は本当良く似てるけど、眉は父に似ているね」


 そう言って感慨深そうに遠い目をしている公爵。友人の子供も見たらそんな風になるのだろうか。


「噂通り聡明そうな子だね。アルフレッド、カトレア、アイリス。お前達もジュリア殿に挨拶しなさい」


 気を持ち直したメディル公爵に促され、俺より少し年上で色素の薄い茶色をした髪の貴公子然とした少年――公爵の長男――が前にでる。


「私はアルフレッド・ラ・メディル。宜しく」


 差し出された手を握り返し、握手を交わす。がっちりと手を握り合うこと数秒。


「君とはいい関係を築けたらいいと思っているよ」

「こちらこそ」


 柔和な笑顔とは裏腹に言葉に力強さを感じる。見かけ通りの優男ではなさそうだ。


「そう言えば、君は戦盤チェスが得意みたいだね。後で一局指さないかい?」


 日本に居た頃からボードグームは得意だった。この世界で負けたのも片手で数え切れる俺に勝負を挑むとは面白い。相手をしてやろう。


「手加減しませんよ」

「構わないよ」


 相対しながら笑い合う俺達。アルフレッドとは仲良く成れそうだ。

 一段落すると次は婚約者候補である双子の令嬢が前に出て来て一礼をする。歳は俺の一つ下だろう。


 ドレスを摘んで優雅な一礼。大輪の薔薇が咲き誇るような笑顔は表面上は友好的だが、態度の端々や纏う雰囲気には牽制の意を感じられる。


「わたくしはカトレアと申しますの。ジュリアス様宜しくお願いしますわ」


 深紅のワンピースを着たカトレアは目鼻がくっきりと整った麗しい顔立ちをしていて将来社交界の華になることが予想できる。

 言葉だけは丁寧だが、態度がすべてを物語っている。警戒されていると言うか、完全に嫌われている。理由は一つしか思いつかない。

 やはり女の子にとって結婚は特別なのだろうか。

 姿形は全く違うけれど、何かと気難しかった姪っ子を思い出す。すぐ拗ねてしまうのにお菓子やらで釣ると直ぐにひっかかる。そんな子供特有の単純でないようで単純な大人の階段を上る途中。


「こちらこそ宜しくお願いしますね」

「……」


 公爵や兄様に見えないように器用に睨んでくるが、気づかない振りをしてもう一人に視線を向ける。


「……私はアイリス……と申します」

「宜しく」


 表面上(というか見かけ)はおしとやかだが、内に秘めたる激情(子供っぽさ)が見て取れるカトレアとは違い、アイリスと名乗った栗色の髪の少女からは気力といったものがほとんど感じられない。


 碧い瞳は虚空をさまよい、視線を合わせようとはしない。コミュニケーション能力がないと言うよりかは興味がないと言う印象を受ける。

 マイペースと言えば聞こえがいいが、協調性のなさ気な、学者タイプな子に見えた。


 何か面倒になったなぁ。もうちょっとクレバーな子だったら楽だったのだけど。

 前に姉から、父上がメディル公爵と酒の席でお互いの子供も結婚させようみたいな約束をしたらしい、と言う話を聞いた事がある。政治的にも力のある家同士が結び付く事は悪くないと思うし、家の婚約者候補としては魅力的だ。

 と思うのだけど…………。ねぇ?


 流石にここまで友好的ではないと煩わしくなってしまう。まだ婚約者候補の段階だと言うのに……。まあ、複雑な年頃だから仕方ないか。


 今回は顔見せの意味合いが強いので、特に何もなく、エルリック兄様が侍従に公爵様御一行を部屋へ案内し接待させた後、お出迎えは終了した。


 一番身分の高い方々のは終わったが、まだ沢山出迎えをしなければいけないと思うと、少し憂鬱だった。


◆◇◆


 二階の自室に戻り、改めて婚約者について考えてみる。

 今回の誕生日パーティーに招待された婚約者候補は八家から九人。結婚することで少なからずメリットのある家を絞って招待しているので最初はもう少し多かったはずだ。

 父上からはこの中で気に入った人物と婚約するように言われているが、だからと言ってすぐに結婚する訳ではない。この世界の結婚適齢期は十五から十八歳程度なので、今回は候補を半分に減らし、その後、俺が適齢期を迎えるまで時間をかけて選んでいく予定だ。

 ちなみにこっちでは愛人とか妾とかに結構寛容であり、血筋を絶やさない為にも、囲わない方が甲斐性無しと蔑視される事もあったりする。


 それにしても本当にどうするかな……。

 父上が選んだ婚約者候補は、贈られた絵が本物に近いなら、皆がなかなかに美しく可憐で甲乙つけがたい容姿だった。

 正直なところ女性の好みにこだわりのない俺はどうやって候補を絞るかが問題だ。

容姿は前述の通り皆遜色ないから、やはり相手の気持ちも――。

 ――となるとあの二人は駄目だな。

 思考の途中で浮かんで来るのは先程の二人の少女だ。何かあるのかは知らないが、とりあえず結婚しても上手く行くとは思えない。

 無意識(と言っても多少意識して)の内に候補から外していると、日課であるティータイムがやって来たようで、アリカが紅茶のセットを持ってきた。


「ジュリアス様、紅茶をお持ちしました」

「ありがとう」


 アリカは慣れた手つきで、紅茶の入った白磁のポットを持ちティーカップに注ぐ。テーブルにポットを置いた後、シュガーポットから角砂糖を取り出し一つ入れる。

 ちゃぽんと白い塊が茶色の海に沈んでいく。


 甘党だから本当はもう二つぐらい入れたい所だけど、角砂糖は高いから我慢するしかない。下手な宝石よりも平気で高いし。


 アリカは銀のスプーンで紅茶を掻き混ぜて砂糖を溶かす。

 四年近く見てきた動作を終わると、いつものように受け取る。


「どうぞ」


 紅茶を一口含むと、ふと思い出す。


「明日は商人が来るんだっけ」

「ええ、そうですけど」


 自分の分を入れ、テーブルの向かいに腰掛けたアリカが応える。

 本来は主従が同席に着くことはないのだが、アリカとは長い付き合いだし、紅茶が普及してないこっちではお茶友がいないんだよね。

 天華国(地球で言うなら中国と印度を足した様な国)が砂糖と共に生産、製法過程を独占している紅茶は、物流過程でとてつもなく値段が高騰している為に金持ちしか手に入らない上に、アイカシアの人々の味覚に合わないらしく、家族に勧めても受け入れてくれなかった。よって一部の好事家しか嗜んでいないのだった。


「何時?」

「夕食の後ですね」

「そうか」


 商人は俺が懇意にしている行商で、世界各地の珍しい物を取り扱っている。身近な物だと、ポットの磁器も商人から手に入れた物だ。


 十四歳まで後三日。


「美味しいなぁ」

「そうですか」


 アリカが微か笑う。

 特に目的もない人生で、このビスクドールの様な付き人が笑ってくれる事が、今は一番楽しいかも知れない。


 チョコレートとの出会いが世界を波瀾に巻き込む前日。


 俺は何も知らずに紅茶を飲むのだった。


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