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ハズレチ  作者: 犬言葉
1.学園編
3/5

2.初授業

入学セレモニーから一夜あけ、今日から授業がはじまる。はじめの1週間は座学のみで指南校についての基礎的なこと、この世界や魔法について学ぶことになる。と言ってもほとんどの生徒は習うまでもなく常識として知ってるだろうから気を楽にして授業を受けることができそうだ。

学校につくと張り紙が貼られてあり、そこには生徒が座学を受ける教室が割り振られていた。人教室あたり100人、全部で生徒は5000人ほどいるので50教室あることになる。ほんとどれだけ人多いんだよ。

そして授業を受ける教室につくと後ろから3番目の席に見知った姿を見つける。白也だ。

「おはよう」

「おはよう、雅人」

「白也も同じ教室だったんだな」

「ああ、知り合いがいてくれてよかったよ」

「同じく」

とそんな話をしていると教授が入ってきて授業が始まる。今日の授業はこの世界についてだ。

「授業をはじめる、今日はこの世界についての授業だ。知っているとは思うがこの世界には多種多様な種族が存在する。我々人間もそのうちの一つだ。ほかにも魔人、亜人、ドワーフ、エルフなどだな。そしてこの世界はユア大陸、カリア大陸、ノア大陸、ハブ大陸、フォール大陸、ログア大陸の6つの大陸からできている。」

と教授が授業を始めたが、やはりあたり前の内容であったため話半分に聞いてる生徒がほとんどだ。この1週間はずっとこんな感じなんだろうな。はっきり言って受ける必要があるのかすら疑わしいが、形式としては必要なんだろうな。

なんてことを考えながら授業の時間を過ごしたあと白也と昼ご飯を食べるために食堂に向かうことになった。

「いやー、分かってはいたけど食堂も広いし、綺麗だなー」

「それにメニューの種類も多いしな」

「白也は何を食べるんだ?」

「俺はロースカツ定食かな。雅人は?」

「んー、天ぷら定食にしようかな」

「そっか、なら並ぶか」

「そうだな」

料理を注文し受け取り口で並んでいる間にあらためて周りを見てみるとすごい数の生徒がいる。その中でも目立つ生徒が数名見受けられる。それなりの実力を持っていたり、名家の出身だったりするということなんだろう。自身に満ち溢れているというか、オーラが違うというか。

「おい、雅人。あそこ見てみろよ。」

「どこだ?」

「あの窓際の席に座っている茶色の長い髪の女子生徒だよ」

白也にそう言われて窓際を見てみると確かにそこには茶色で長い髪の女子生徒が座って食事をとっていた。その女子生徒は遠目に見てもわかるくらい顔が整っていて、ひときわ周りからの注目を集めている。

「綺麗な顔をしていると思うがそれがどうかしたのか?」

「お前ほんとに言ってるのか?あれは五台名家の一つ式森家の娘、式森美雨だそ」

「式森美雨ってあの氷姫か?」

「そうだ」

「どおりで、あんなに注目されてるわけだ」

式森美雨。五台名家式森家の令嬢で氷姫と呼ばれている。主に氷属性の魔法を得意とし、その圧倒的魔力量とセンス、磨き抜かれた技は多くの人を魅了し、今や知らない人はいないほどの有名人だ。ちなみに姫と二つ名がついたのは式森美雨の顔立ちがあまりにも整いすぎているからである。

「いや、なんというかオーラが違うな」

「そうだな、まぁ俺らには関係のない話だけどな」

そうして俺たちは注文した定食を受け取り空いている席に移動した。

「いや、これめっちゃうまいな!」

「食堂でこのクオリティの料理を提供してるのってすごすぎないか」

「毎日これ食えるのって幸せすぎるな」

さすがは国が運営してる学校だ。料理一つとってもレベルが高い。

そうして料理を堪能した俺たちは食堂前で分かれて家に帰ることにした。


----------


指南校に入学し、1週間が経ちそれなりにこのの生活にも慣れてきた。そしてこの1週間は座学の授業を受けてきたわけだが、やはりどれも常識として知っているような内容だった。

その内容を簡単にまとめると、この世界には魔法が存在し、その魔法には主に火、水、風、土、光、闇の属性がありそこから派生し、様々な属性の魔法が存在すること。そしてこの世界にはその属性とは隔離した絶対的な力が存在し、それを天傑、魔傑、龍傑と言いそれぞれ天使、悪魔、龍の力を使えること。そしてハンターにとっては1番大事な怪魔のことだ。怪魔には下級、中級、上級、特級、極級、帝級が存在し、特級以上の怪魔には知性が存在すること。また怪魔は体の中心にある魔核を壊さないと殺せないことだ。

この位のことは多分どの生徒も知っているし今日からの実習が本番と考える生徒がほとんどなんだろうな。

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