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第3話★森をぬけて

「そいえば、自己紹介まだだったね。

 私は愛坂れみる。あなた達は?」


「ぼくはチェリーだよぉ」

「で、ぼくがアクアっ!」


なるほど。ピンクずきんの方がチェリーちゃんで、

水色ずきんのほうがアクアちゃんらしい。

なんとも可愛らしい名前だ・・・

てか一人称まで一緒なのか?!


「えーっと、、あなたは?」


私は少し後ろを歩いている獣耳の男の子に聞いてみた。

・・・ちょ、この子涙目なんですけど。

ちょっと可愛い。

さっきのハイパーキックのダメージが相当なものだったらしい。

恐るべし双子・・・!!


「・・・・」


「・・・おーい?」





「「おにいちゃん自己紹介」」


ビクッ


「・・・ベスター」


ようやく答えてくれた。

ベスター君はどうやら双子に弱いらしい。

というよりただ単に怖がってるだけか。


「じゃあ、チェリーちゃん、アクアちゃん、ベスター君

 よろしくね!」


「よろしくっ!」

「わーい友達増えたぁ!」


「ベスターで良い!」

「・・・え?」

「“ベスター君”とか気持ち悪いんだよ!」

「えーと、じゃあ、、ベスター」

「ふんっ」


・・・なんだコイツ自分から言っといて・・・

ってなんかこれデジャヴ。

さっき可愛いって言ったの撤回。


「ところで、私達はどこへ向ってるの?」


「んー?ぼく達のおうちだよぉ。

 おにいちゃんと、アクアと、ぼくの」


「おねえちゃん行く所ないんでしょっ?

 とりあえずうちにおいでよ」


「えっでも悪いよ」


「人がせっかく親切に言ってやってんだから

 素直についてくれば良いんだよ!」


な、なんていい人たちなんだ・・・!!!


「っ ありがとう」


「なっ別にお前のためじゃないからな!

 俺らが放っておいて死なれたりしたら困るから・・・」


・・・ツ、ツンデレなのか?!

も、も、萌e(自重


「あ、もうすぐ森ぬけられるよぉ」

「おうちまでもうすぐだからね」


私は三人の家に向うことになった。






「はいっここが僕たちのおうちですっ」


丘の上にぽつんと一軒建っている家を指して

アクアちゃんが言った。

その家は、なんていうんだっけ、そうログハウス。

家の周りには花がたくさん植えてあって

まるで物語に出てきそうな感じだ。


「どうぞぉ」

「お、おじゃまします!」


木の扉を開けるとこれまた可愛らしい感じ。

ぬいぐるみとかおもちゃがたくさん置いてあって、

家具はパステルカラー基調になっている。

・・・こういうのメルヘンチックっていうんだっけ?


「可愛いお家だね!・・・ベスターの趣味?」

「違ぇよ!」

「あはは冗談だって」


これがベスターの趣味だったら、私は多分

笑い茸を食べた人みたくなってしまう。

人を見かけで判断するのは良くないけどさ。


「おねえちゃん、お家に帰る方法わからないんでしょっ?」

「うん・・・ここがどこかも分からないし」

「じゃあ帰れるようになるまで

ぼく達のお家で暮らせばいいよぉ」

「手がかり見つけるのとか、いろいろ協力するしっ!」


私としてはこの上なく嬉しいことなんだけど、

ベスターがいるし・・・。


「「いいよねおにいちゃん」」


「何言って・・・


「「いいよね!」」


「うっ・・・もう勝手しにろよぉぉぉお!」

「あ・・・」


そういってベスターは走り去っていった。

泣きそうな顔になって・・・


「い、いいの?」

「うん!おねえちゃんは一切心配しなくていいからねぇ」

「おにいちゃんどうせすぐ帰ってくるよっ」


うーん、なんとも厳しい双子だなぁ・・・


-このお話はギャグです。ベスターが走り去っていったことは

全く深刻に考える必要がありません。軽く受け流してね☆-


・・・ようするに、

シリアスシーンではないということらしい。


【ベスター】

歳はまだ不明。狼の耳。

よく言えばツンデレ。ツンデレなのを

省いたらただのいやな奴。

双子のお兄ちゃんらしい。

髪の毛は蒼色で、瞳は赤色。

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