97
ご覧いただきありがとうございます。
最後に評価など頂けれは嬉しいです。
私は白いオーラを邪神へと注ぎ込む。
その邪神の黒く濁った魂を削り取るように……
『くっ何故だ!俺のオーラで反発しようにも……出したん瞬間に消滅して……なんだこの女!一緒に心中するつもりか?俺の魂に勝てるとおもってるのかバカ女が!』
苦悶の表情を浮かべながらも余裕を見せる邪神。今のうちに勝利に酔いしれるがいい!すでに私の左手は邪神の左足にぐるぐる巻きにオーラの糸が絡みつけている。やった!やってやった!これならもう離れない!
これで……この世界を救える!
ジロの、ジロたちみんなの明日を守ることができる!
あー良かった……
邪神と私は完全につながった。保持する魂の量も手に取るように分かる。あーでもやっぱり少し足りないかな?いや少し?大分?まあいいか……
私は首に下げていたネックレスについている真っ白な真珠のような石を握る。
これはこの戦いが始まる前にアッシュールさんからもらったもの。アッシュールさんのおばあ様、ハイエルフの始祖の力を持つ方が邪神を封印した後にずっと身につけていた……魂の力が少しづつ込められていた石……
「これで、少しだけ魂は回復されるんですよね?」
私はチラリとアッシュールさんが倒れている方を視る。よかった。少し顔を上げこちらを見ている。どうやら無事だったようだ。私はその石を握るとパキリと割れ砕け散るのを感じる。
それと同時に私の中の魂が回復していくのが分かる……中々の回復力。良かった、これなら大丈夫そう……私は邪神と同じ程度までは回復した魂を感じて安堵する。
「駄目よマリちゃん!私だって魂ぐらい見えるのよ?」
「アッシュールさん……大丈夫、だったんですね……良かった。こっちも、なんとかなりそうですよ?任せて、くださいね」
私は、膝立ちで起き上がっているアッシュールさんを見て再び安堵する。その横でジンさんとアダドさんも起き上がろうとしているのが見える。本当に良かった。みんなも無事だといいな。
周りを見渡しまだ起き上がっていないみんなを眺める。でも白いオーラで回復できる程の余裕はない。今はごめんねと謝るしかない。
「ジロ!マリちゃんをとめて!あれじゃ邪神と一緒に消滅しちゃう!」
『マリ、姉……だめだよ……そんな』
先ほどまで動けなかったジロがぷるぷると四足を震わせ起き上がる。
「ジロ!よかった、大丈夫だったんだね!」
「マリ姉、後は任せて……僕は、まだ動ける、戦えるから!」
こちらへ後ろ脚を引きずるように向かってくるジロを見て、今すぐ止めなきゃと思い立つ。あんなにボロボロで……まともに歩けてないじゃない!
「ジロ……ごめんね。こっちには、こないで!」
私は初めてジロに眷属への『命令』として……強制するための強い意思を籠めた言葉をジロへ言い放つ。
「マリ姉……なんで……」
「ごめんね、ジロ。確実にね、邪神を消滅させるにはこれが一番、なんだよ。私の魂と、邪神の魂での……ガチンコ対決!大丈夫、絶対に負けないから……」
私は分かっている。絶対に負けない!でも、勝てもしないんだよね。
邪神と二人仲良く……仲良くはちょっと?いやいや、かなり嫌だな。このまま綺麗さっぱり消滅して終わるって……分っちゃうんだよねー。はあ、もっとジロと一緒にいたかったな……モモさんや他のみんなとも……
「マリちゃん!私を忘れてもらっちゃ困る!私だってね!腐ってもハイなエルフ様よ!私が絶対に助けてあげる!邪神は私が必ず消滅さえるから!今すぐその手を離しなさい!ねっ?」
アッシュールさんは体から血を垂らしながらも震える足で起き上がるとゆっくりとこちらに近づいてくる。
私はすでに発動している鑑定眼で視えている情報に涙が止まらなくなってしまう。なんてことだろう……嬉しいな……
「アッシュールさんも……そこから動かないでくださいね。邪神が消滅するまでは……」
ジロと同じようにアッシュールさんにも命令する。
「ふふん!私はマリちゃんの眷属じゃないわ!私は、ん?あれ?なんで!なんで動けないのよ!」
「アッシュールさん、遂に私を認めてくれたんですね……嬉しくてたまらないです。最後にありがとうございます。本当のお母さんみたいな、アッシュールさん……」
「なんで!私が……なんで私が『真理の眷属』になってるのよ!バカ!バカ違うのよ!マリちゃんなんて好きでも何でもないの!今すぐこんな命令取り消しなさーい!」
アッシュールさんが鑑定眼で自分を視たようだ。うんうん。ちゃんと真理の眷属って付いちゃってますよ。今更遅いですよ?あんなに焦ってるアッシュールさん初めて見た。ありがとうございます。幸せです。
「マリちゃん?大丈夫。そのままその白いオーラは一旦とめましょ?私がちゃんと消滅させてあげるから!実は、おばあ様に聞いてたのよ?もう一つの方法を!後は大人に任せて!
ねっ?いいでしょ?たまにはカッコいいとこ見せてあげる!私がハイスペックエルフ様であることを!マリちゃんにもちゃんと分からせてあげるから!」
私をなだめようとアッシュールさんが慌てている。またまたレアシーンゲットです。
「アッシュールさんは、いつもカッコいいですよ。あと……左の耳がぴくぴくしてます。前に具合が悪いから晩御飯いらないって言ってたじゃないですが……あの時と同じ、嘘ついてる時の耳……可愛いですね撫でまわしたいです……」
「えっ!ちょっとマジで?くっ!まさかお菓子のせいで嘘が見抜かれるとは……いや違うのよ?あれも嘘じゃないの本当に具合が悪かったの!だからこれも嘘じゃないの!だからお願いよ!大人に任せて寝てなさい!」
アッシュールさんが顔を真っ赤にしながらも諦めずに私の説得を続けるようだ。
お読みいただきありがとうございます。明日も17時更新となります。
期待してる! もっと読みたい! 読んでやってもいいよ!
そんな方は下の☆☆☆☆☆を押してい頂けると嬉しいです!
もちろんブクマやコメント、レビューなどもいただけると飛び上がって喜びます。
読者様のお力が必要なんです!




