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【完結】忌み子だった侯爵家の『捨てら令嬢』は謎スキル『もふり』で獣に『攫わ令嬢』に  作者: 安ころもっち
vs 邪神編

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ご覧いただきありがとうございます。

最後に評価など頂けれは嬉しいです。


「きた……かな」

私はみんなと共に遠方からの禍々しい何かが来るのを感じた。


私でもわかったのだ。みんなはすでに臨戦態勢になっている。大丈夫。すでにやれる準備は終えている。気力も体力も万全だ!そのはずなんだけどね……不安はどうしても消えてくれない。そんな大きな力を感じた。


全身に寒気を感じながらもソレが地面にふわりと降りるのを冷静に眺める。

再び感じる圧倒的な力の塊。


前回は一見可愛い男の子だった見た目……前世の男とはかけ離れた風貌でもはっきりとあの男だと分かってしまった時と同じように……あの男と同じ魂を持っている目の前の邪神……


なぜ分かるか不思議なぐらい風貌が変わっている。


金髪ふわふわショートだった綺麗な髪は、今や長く赤茶けてぼさぼさであった。私より少し大きかった程度であったはずの体も、クロあたりと同じ程度に見た目はすっかり青年のようだ。


ボロボロで最低限の服を纏っている邪神。

腕だけでもエンと同じぐらい筋肉が盛り上がっている。


唯一、真っ黒に濁った眼だけがあの男の痕跡を残してある。


『待っていたようだな!クソ女神の神託でもあったか?』

「そうよ!邪神!……の、なんだっけ」

私はそういえば、とその邪神の名前を思い出そうと少しだけ頑張った。その集中を切らした瞬間に邪神は手から炎の塊を私達に向けて撃ち込んでくる。それはコガネさんが氷の盾で防いでいた。


「ちょ、ちょっと!いきなりひどい!やっぱり邪神ね」

『お前が俺の名を覚えてないからだろう!』

邪神は少し悔しそうにしている。なんだか勝てそうな気がしてきた。


「邪神よ、心配はいらん!ワラワはちゃんと覚えておるからの。ケロス!であろう?」

「そうだ!ケロス!ケロスだった気がする!」

モモさんの自信満々に放った言葉に私も「思い出せてスッキリしたよ」と肯定する。


「さすがモモさうわっ!」

私がモモさんを褒めたたえる前にまたも邪神から炎が撃ち込まれた。


『なんで覚えてないんだ!このガキどもが!』

「だってしょうがないじゃない!この前は死にかけてたんだし!」

さらに悔しそうにする邪神を見て先ほどまでの恐怖はすでに吹き飛んでいた。予想以上にポンコツっぽい!これなら勝てる!私の心が晴れやかになっていく。


『よく聞け!俺は邪神、ケーオス!混沌をつかさどるこの世界の真の神だ!』

その力を開放する邪神。禍々しい黒いオーラが全身から噴き出していく。消えかけていた恐怖心が少しだけ戻ってくる。


「よいしょっとー!」

そんな私をよそにアッシュールさんの気の抜けた声と共にその彼女とシン、アダドさんの複合魔法が邪神に向かっていく。アッシュールさんが左手から火、右手からは雷。シンさんが左手に水、右手に岩。アダドさんは左手を振ると地面からは茨、右手から風。

それぞれがタイミングをずらし放物線を描くと、邪神を取り囲むように回り込み同時に被弾する。あの全員攻撃に近いものをを三人で行っている。さすがのハイエルフ。息もぴったりだ。


その攻撃をまともに食らったであろう邪神の方からバシュっという音が聞こえたかと思うと、その攻撃によって作られた光が上空へと打ち上げられるように消えていった。今のはどうやって防いだのかは分からない。


『こんな、ものか?』

私たちは気を取り直してその邪神の言葉を待たずに動き出していた。当然あんなもので殺れるとは思っていなかったから……


私はすでに白いオーラを全員につなぎ終え、邪神への攻撃をイメージしていく。


まずはジロの炎とクロの風、そしてエンの岩のつぶてを繰り出し攪乱する。それぞれが先ほど アッシュールさんの撃ちこんだものの4~5倍はある魔力が込められている。

ジロたちには私の白いオーラがあるから魔力や負傷の回復については大丈夫。いつでも魔法を全力全開で放てるのだ。


ジロの炎はクロの風を巻き込んでさらに膨れ上がり、エンの打ち出した巨大な岩石が邪神に防がれ砕けた後、さらに炎と混じると熱され溶岩のようになって降り注ぐ。しかしそれは前方へ突進しながらの光の盾で防がれてしまう。

そこに四方からモモさんの鋭い茨が邪神を突き刺そうと伸びてゆく。その隙間を埋めるべくコガネさんの氷の柱が空から、レオの岩の棘が地面から生えてくる。


邪神は邪魔くさそうにそれらを蹴飛ばし砕いていく。その攻撃ははじけ飛びこちらへも向かってくるが、すぐさまダイとユズの茨と氷の盾で私を守る。他のみんなは余裕でかわしていた。


アッシュールさんたちがまた複合魔法で邪神へと攻撃を仕掛けてゆく。そこに聖竜へと戻ったギンが上から音の衝撃をぶつけ、私のすぐ隣で両手を突き出しているユキの雷撃が二本降り注いでいく。


邪神はそれらを直撃したようだった。

両手を胸の前で組み、頭を少し下げたような姿勢で立っている。ダメージを受けていないように思えた。私たちはその光景に動きを止めてしまった。


『まあまあな攻撃だった。俺も色々なスキルを試すことができた。感謝する』

手足を動かし自分の体を確認するように見ている邪神。まだ余裕があるようだ。私は全員にタイミングを合わせるように一斉攻撃を試みた。それには察したアッシュールさんたちも参加する。


これで倒せなければ打つ手がない……

お読みいただきありがとうございます。明日も17時更新となります。

期待してる! もっと読みたい! 読んでやってもいいよ!

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