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ご覧いただきありがとうございます。本日一回目。
最後に評価など頂けれは嬉しいです。
修業は続く。
少しづつではあるが、連携は取れるようになってきた私たち。
私は少しづつだが進歩している!と思う……
どちらかと言うと私の共有したイメージを素早く理解するために、みんなの理解力が育ってきているように思える。私は精々心を落ち着かせ、邪魔にならないように意識を共有していくという方向での努力をしていた。
それでも全員同時に同じイメージを共有することにも少しずつ慣れてきていると思うので、やはり進歩していると言っていいのでは?私は若干の不安を抱えながらも修行の毎日を過ごしていた。
そして今日は週に一度の休息日。
日々減っている食料の調達も兼ね、ジロたちみんなと東側の手付かずの森を探索していた。ある程度の量を確保できたらそのまま獣王国まで行って野菜や調味料などをまとめ買いしておこうとも思っている。
あのお気に入りのスープも少なくなってきたようだしね。
もちろんニャルスにも会いに行く予定である。そんなことを思っていた私の目の前には、下にはドラゴンリザードが2体、上にはワイバーンが1体という、この森ではありがちな光景が映し出されていた。
「ここは私が……」
少しだけ緊張しながら口にする。
そうなのだ!遂にジロやモモさんから竜種の狩りに参加しても良いとのお墨付きを頂いたのだ。私も強くなったからね!ダイやユズには全く勝てる気はしないけどね!このぐらいの数なら私でも楽勝なはず!
私は一度深呼吸しながら、両掌にうっすらと白いオーラを放出する。張り付いていた妖精ちゃんたちが一斉に動き出しチューチューと美味しそうにそれを吸っていた。
そして私の中で高まる魔力を強く、そして小さく圧縮していき、クロの使うような強烈な風の刃をイメージする。
イメージが出来上がり両手を振ると、その手からは大きな風の刃が放出され地を這う2体のドラゴンリザードに襲い掛かる。2体は横に避けようと動き出したがそれはもう遅いのだ。
若干は避けられたもののその風の刃はその命を刈り取るように、2体のドラゴンリザードに深く傷を付けることに成功した。血を噴き出し舌を出して動かなくなるその2体を眺め、若干満足してしまうがまだ私は集中を切らさない。
折角妖精ちゃんたちが張り切っているんだ。残りは全部アイツにぶつけよう。そう思って空を飛んでいるはずのアイツを見る。
警戒しているのかどうか分からないが、上空をゆっくりと旋回していたはずのそのワイバーン。気づけばすでにこちらへと下降を始めていた。どうやら私が倒したドラゴンリザードを狙っているようだ。
奪われてなるものか!あれは私が初めて狩った竜種!戦利品を奪われるわけにはいかない!奪うならその命……奪われる覚悟でくるんだな!ワーハッハッハ!
そんな黒歴史ばりにヤバいことを脳内で考えながら、私は先ほど使わなかった全ての魔法をイメージして開放する。狙うはみんなが一斉攻撃したあの何かよく分からない黒いあれだ。この世から消し去ってくれる!
いっけー!炎が、水が、岩が、茨が、雷撃が……私の突き出した右手から放出される!
途中で混ざり合ったそれらは、まず真っ先に茨が炎に焼かれ、そして水により炎はジュっと音を立て消え、そして最後にその残り少ない水を含んだ雷撃が岩を砕きながらワイバーンに直撃する……
なんという威力……ほぼ雷撃のみのその攻撃で、ワイバンは胸を焼かれ地面へと落ちたのだった。
だめじゃん……
でもまあ倒せたのは倒せた。そもそも食料調達だ。消し炭にしては意味がないからね。結果オーライというやつだ。
そして私は微妙な表情になりながらも後ろを振り返ると、ジロが笑顔でうんうんとうなずきながら拍手をしてくれていた。モモさんは呆れた表情でおでこを押さえていた。
ユキが嬉しそうにこちらを見て舌を可愛く出しながらサムズアップをいるのは、最終的に雷撃で仕留めたからだろうか?
そして残りの面々は、近場から狩ってきたのであろう竜種の数々を山にして早く収納してほしそうにジロを見ていた。いったいいつのまにあれだけの量を狩ったのだろうか……これがみんなとの差なんだな。そう思った。
それから少しの時間だけ狩りを続けた。今度はしっかりと別々に放出した魔法で次々に獲物を狩っていく。さすがにイメージするのはここ最近の修行で慣れてきたのでかなり軽々と狩ることができていた。
やっと自分自身が強くなっていることを実感できた気がした。
その後、ギンに乗って獣王国の街に寄り買い物を始めた私たち。
一番最初にあのスープ屋さんに顔を出すとすべてのスープを買い占めた。夜までに作れるだけだけ作るからまた来てほしい。と店主に素敵なお願いもされたので夜まで時間をつぶすことにした。
もちろんその間にニャルスたちに会いに行こう。
王宮の見える位置までたどり着くと、その王宮からニャルスが走ってきた。
「ニャルスー!」
「マリー!」
王宮内から私たちが来たのが見えたニャルスはここまで走ってきたのだと言う。
私たちは再開を喜び熱いハグをする。あーもふもふ癒されるわー。普段抱きしめるモモさんやユズ、ユキとも違うこの抱き心地……幸せ。思わず私の撫でる手にも力が入る。魔力も入る。
「ふにゃ~やっぱりマリの手は卑怯にゃ~このまま飼われたくなるのにゃ~」
「それがいい!一緒に暮らそう!」
私は崩れ落ちそうになりだらしない顔をしているニャルスにそう宣言した。
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