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最後に評価など頂けれは嬉しいです。
「お姉様!私も見てください!」
そんな私にユキが両手を開いてくるりと可愛くターンした。うーん……どこだ!どこがパワーアップした!しっぽは……増えているわけがない。角?元々人化の時には生えてない。あっ……
「ユキ……髪の毛伸びた?」
「そりゃ伸びますよ!」
ぷりぷりと怒るユキ。試しに左目を光らせ確認するがやはり変化は感じられなかった。ステータスめっちゃ伸びてるけど……
「ユキは、強くなったね?」
「違います!強くはなりましたー!でも……私は、私は?なんでしたっけ?」
私は思わずコント中の芸人さんのようにずっこけるかと思った。
「そうだ!可愛くなりました!どうでしょう?撫でてください!」
「あ、ああー、ホントだ……可愛くなったねー」
私はユキの頭を撫でながら、きっとダイとユズに嫉妬して同じように撫でてほしかったんだろうなと予想した。まあ多分正解なんだろう。ユキだし……
「まあ見た目の変化はそれぐらいじゃろうの。後は皆それぞれの連携を深めた、というところじゃ」
「そうなんだ」
連日激しい戦いの音が聞こえてきていたので、相当厳しい修行をしていたのだろう。私はそれにこたえなくてはいけない。私は拳を振り上げ修行の開始を宣言した。
「じゃあ、さらなる高みを目指して!修行を再開しよう!」
私の宣言にみんなが「おお」と返してくれる。さて、まずは白いオーラを展開させて……
「その前に基本的戦術のおさらいですよ」
「はい……」
アッシュールさんの声で早速出鼻をくじかれる私。
それから、アッシュールさんの講義を聞くように周りに集まり座り込む私を含めた仲間たち。
基本的に私は火、水、土、樹、風、光の妖精ちゃんがついている。それぞれに相性があって火は水に弱くなどである。
火は風に強く水に弱い、水は土と風に強く樹に弱い、樹は水と土に強く火に弱い、土は風に強く水と樹に弱い、風は火と土に弱い。そして光は内容による。雷だと水には強いが土に弱い。聖魔法なら闇とは反発する中和されるか。
頭がこんがらがるがその相性もその魔法に籠められた力の度合いや状況によっても様変わりするとか……例えば土と火で爆発するとか……さらっと覚えておく感じで聞き流すことにした私。
正直覚えられる気がしないが、何となく使っていることで分かるようになるとのこと。みんなはその相性によって二人の息子さんに手玉に取られたのだとか……
そして肝心の私の魔法ですよ。
とにかく以前とは比べ物にならない大きさの魔法が放てるようになった私。だがそれは単に大きなだけで、昔のみんなならいざ知らず、今のみんなの熟練度には遠く及ばず、その力を分け与えた方がより効率が良いとか。
よって戦術としてはみんなを白いオーラでつないで、意識レベルで意思を共有して連携で邪神を追い詰めると……
「あれ?そしたら私、魔法の相性とかしっかり覚えないとダメじゃない?」
「もちろんそうですね」
戸惑う私に笑顔で返すアッシュールさん。どうやら無理ゲー度が上がったようだ。
「とりあえずは固定の連携技を覚えていけば良いかと思うのじゃが……」
「それだ!」
私はモモさんの提案に乗って組み合わせで必殺技を考えることにした。もちろん組み合わせや使い道などもアッシュールさんに丸投げしようと試みた。
「じゃあまずは前の戦いでも使った僕とエンの攻撃かな?」
「ああ、そう言えば……」
私は邪神戦でのあの攻撃を思い出す。
「じゃあとりあえず、裏に行って実験でもしましょうか」
そのアッシュールさんの提案に、私たちは例の荒野へと歩いていく。しかしものの見事に何もない……地面は黒く焼け、ところどころボコボコとえぐれていたりする。私自身は初めて見たけど……
「ここで何があった……」
そんな私の感想は軽く無視され、魔法の実験が始まった。
まずは白いオーラをさらりと細い糸状にしてみんなへ飛ばす。そしてつながりその糸はスッと消えていく。もちろんつながったままである。良かった、うまくいった。
これが修行の成果である。白いオーラの繊細なコントロールにより、イメージ通りの糸状にして多人数につなげていく。そしてつなげた後は暫くその糸が消えた後も繋がりが残る。こうやって実践は初めてだからどのぐらいの時間持つかは分からないけど。
無事ジロとエンにもオーラパワーが宿ったようで、その荒野の真ん中に向けて息を合わせて特大炎と巨大な岩石を飛ばす。中央でぶつかったその二つは……周りにドロドロとしたマグマのようなものを周りにまき散らしていた。
「きゃっ!」
向かってきたその熱い塊はコガネさんが手をかざした氷の盾により全て防がれていた。死ぬかと思った。
「これはすごいわね。じゃあこれをもう一度。マリちゃんのタイミングで意思を疎通させてね。もちろん最後の氷の幕を作るまでイメージを共有して、はいっ!」
そんな『さあこのタイミングで踊って!さんはい!』みたいな感じで手を鳴らした合図を聞き、私は慌ててイメージを二人に流し込んでいく。
そしてぎこちない感じで動き出した二人は、先ほどと同じように魔法を繰り出し何とかぶつかり、先ほどとは比べようにならないほど小さくまき散らされた熱の塊。
今度はそれを防ごうとコガネさんへ意識を切り替え、水をばしゃりと蒔いたような弱々しい氷の薄壁ができては崩れた……
「マリ姉、ちょっと緊張した心が流れこんでくる感じで……なんだかドキドキしちゃったよ?」
「わ、私も姫のドキドキが共有できて幸せです」
「マリは突然だからな。さすがにあれぐらいしか魔力が……」
三人の言っている事は激しく同意である。やることは分かっていたのだが初めての体験に戸惑うのは許してほしい。
私は気を取り直して目に溜まった涙を拭った。
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