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【完結】忌み子だった侯爵家の『捨てら令嬢』は謎スキル『もふり』で獣に『攫わ令嬢』に  作者: 安ころもっち
神の子の力編

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ご覧いただきありがとうございます。ちょっと説明回になります。本日一回目。

最後に評価など頂けれは嬉しいです。


翌朝、私は目を覚ます。


いつも以上に押し付けられたモモさんのモモ……隣にはユズが、上にはユキが乗っかっている。重い……道理でホットマシュマロに押しつぶされる夢を見るわけだ。マシュマロ食べたい。


私はモゾモゾと体を動かし三人の肉壁から逃れる。起こさないように、と思ったのだがどうやらユキが目を覚ましてしまう。

ユキに「おはよう」と声をかけ起き上がり着替えようと衝立の方に移動するのだが、ユキがそのまま腰に抱き着いて離れない。コアラかな?


「ユキ?ちょっと着替えるから離れてくれる?」

「嫌です!邪神より強くなるにはくっつくのが一番なのでしょ?だから私は離れないのです!」

私はこの可愛い発言にもう一度布団に潜り込もうと思ったが、どうやらその声に起きてしまったモモさんがユキを私から引き剥がす。


「これユキ、そんなことせんとも、気持ちが伝わればいいのじゃ!」

「モモさんおはよう」

「うむおはよう!」

そう言いながら、モモさんはユキをベットに放り投げると、着替えようとしている私にくっつき……


「ちょ、モモさん?いややめ……」

私を後ろ抱きにしたモモさんの手が、スルスルと動き華麗に脱がされる私。気づいた時にはもう遅い、横にあった新しい服に着替えさせられていた。

そして私に抱き着いたまま細い弦で脱いだ私の寝間着を丸め込み、洗濯待ちの篭へと放り込んでいた。


さらには背中に暖かな肌が……


どうやらモモさんは、私を抱いたまま器用に着替えているようで「うむ」と一声つぶやいた後、私を開放した。

振り向けばすでに完璧な状態となったモモさんが満足そうな笑みをこちらに向けて立っていた。どうなってるんだろうね……

私は背中に残ったモモさんの肌の温かみを名残惜しく感じながらも、朝食を食べようとすでに起きていたジロの方へと歩いていった。


「おはようジロ」

「おはようマリ姉!」

そばに座るとすぐに朝食が出てきた。今日も何かのお肉をはさんだサンドイッチといつものスープ。飽きのこない珠玉の逸品です。

すぐにみんなも集まり輪になって食事を食べる。


ホッと一息ついて周りを見渡す。

そしてやっぱり気のせいではないと思いなおす。一晩ゆっくりと寝て疲れも取れたからなのか、おそらくだが周りをふよふよと飛び回る、羽の生えた存在……これは妖精ちゃんでいいのよね?


実は朝起きた時から気付いていた。多分そうなんだろう。そうだよね?そうに決まってるって流れだよね?そう思いながらもモモさんの成すがままになっていたのだ。

私は、意を決していつものように白いオーラをふわふわと漂わせる。いつも以上にまたスムーズにオーラが溢れ出る……いや多くない?


いつもの3倍以上の速さでドンドンオーラがあふれていく。気づけば周りのみんなもオーラを纏っている状態になって驚いていた。過剰すぎる……

妖精ちゃんたちは大量のオーラを喜びながら口をちゅうちゅうした仕草で吸い込んでいく。何それ可愛いすぎる。いつもこんな感じで吸っていたのか……


ということは……そう思っていつもの半分以下の魔力を使って軽く手のひらに火を出してみるが、当然のように巨大な炎が出てしまう。それを見てジロは喜んでいた。モモさんは「ほぉ」と感心していた。

他のみんなも嬉しそうにそれを眺めている。ダイ、ユズ、ユキのお子様組は、その炎を見ながらキャッキャと喜んでいた。


これが……絆の力……


そんなバカなことを考えながらも食事を終える。戦力が確実にアップしているのはいいことだ。

そして私は再度、状況の確認と今後の予定について話し出す。


「みんな、これからハイエルフの居る北の山に行こうと思ってるんだけど、その前に一旦整理をしたいと思うの」

みんな真面目な表情へと変わり、私の話を聞こうとこちらを見ている。


「まずジロ、わ、私のこと好きよね……」

「もちろん!」

そう言って抱き着いてくるジロ。自分で言ってて何だが、かなりの羞恥心で頭がクラクラしてジロを引きはがそうとする手に力がうまく入らない。


「わ、私もジロは好き。でもね、ちょっとまだこういうのに慣れてない、けど。でもいっぱい好きって言ってくれるのは嬉しい……だからずっと好きでいてください!」

「うん!もちろんずっと好き!」

そう言うと私から顔を離し、目の前に正座でニコニコするジロを見て、また少し顔が火照りクラクラというかフワフワというか……恥ずかしくて目をそらす。

前世でも一緒だったジロ。私を一番に守ってくれるジロ。魔狼だったジロは今は神狼、フェンリルになっている。炎魔法を操り、収納魔法で私たちの食料事情などを支えているのもまたジロだ。

今はまだ無理だけど落ち着いたらきちんと向き合い、今後のあれやこれを考えたい。


「ク、クロ……私はクロのことは、なんていうか……そう!お兄ちゃん!お兄ちゃん的な好き!」

何を言っているんだ私は……

だがクロ立ち上がり、そんな私のそばに来る。そして無造作に頭を撫でられる。顔はそっぽを向いているがその耳は赤い。このツンデレめ!


「いやちょっとやめ、頭がぐちゃぐちゃにー!」

私の願いは聞き入れられたようでそっぽを向いたまま元の場所に座り込むクロ。よし。無事お兄ちゃん認定が終わった。

大蜘蛛のクロはジロの次に出会った魔物だ。そう言えばどれだけ長く生きているかはクロに聞いた事がなかったから分からない。

強力な風魔法と手から器用に放出する上質の糸で、服やら布団やらを作成する活躍で、もうクロの糸無しでは生きていけないほどになっているが、いわゆるツンデレさんというやつだ。


「モモさん……は言わなくても分かってるとは思うけど、お姉ちゃん?かな?」

「ワラワのことはお母さん、と呼んでもいいのじゃぞ?」

そういって膝をすりながら寄ってくるモモさんに抱き寄せられる私。そして頭には温かい手が添えられクロとは違う感じで撫でられる。その手を確認すると、コガネさんが優しい目を向けてゆっくりと撫でてくれているのが確認できた。


「コガネさんはお父さんだね……」

ぼそりとつぶやいた私に、コガネさんが少しだけ「ふふ」と笑った気がした。そしてコガネさんが手を離しモモさんも満足したように……後ろ抱きにされる私。


モモさんは妖狐で今はしっぽが7本、樹の魔法を使い太い茨から細い弦まで操って、攻撃に防御に生活のあらゆる面にと大活躍する私にとってのお姉さん。お母さん認定にさせられちゃたけど。

毎朝モモさんのモモで圧迫される幸せを感じつつ、そのモモさんの知識には助けられている。


コガネさんはモモさんの旦那様。お父さん認定しちゃったけど。

水魔法を使い強力な氷のつぶてを出したり氷壁を作ったり。昨日鑑定眼で確認して遂にしっぽが9本!9尾の妖狐となったコガネさん。あまり口数は多くはないが、本当に私を含めみんなを優しく見守ってくれている。

お読みいただきありがとうございます。次は17時更新となります。

期待してる! もっと読みたい! 読んでやってもいいよ!

そんな方は下の☆☆☆☆☆を押してい頂けると嬉しいです!

もちろんブクマやコメント、レビューなどもいただけると飛び上がって喜びます。

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