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最後に評価など頂けれは嬉しいです。
「マリー!会いたかったにゃー!」
「ニャ、ニャルス!私も会いたかったよ!ごめんね私のことで迷惑をかけて!」
少し涙目で抱き着いてきたニャルスを見て、私も少し涙腺がゆるむのを感じながら強く抱き合った。
「ところで後ろのあの角のある人はなんなのにゃ?さっき竜になってたようだったけど気のせいにゃ?」
「あーあの人ね……エーリュシオン竜人国の守り神で聖竜様……今はギンって名前になった私の……」
「下僕じゃ!」
ちょっと何言ってるの?ギンが割り込んできて誤解を招くことを言う。
「下僕?」
「ああ!我がマリの下僕でギンという名を貰った!どうだカッコイイであろう!」
「ニャルス?分かってると思うけど下僕とかじゃないからね……もふったら懐いたっていうあれね……」
ニャルスはコクコクと頷くが本当に分かってくれたかは分からない。
「とりあえず立ち話もなんですので、休憩の場を設けます。あとマリ様は暫くこちらに滞在しませんか?姫と募る話もあるでしょうし……」
「そうだね。私もニャルスにまた話したいことがたくさんできたし」
「わたしもにゃ!」
ニャイダの配慮に喜び、ニャイダの後についてニャルスと他のみんなで歩き出す。
途中でレレオさんやニャナンさんにも挨拶をして、意外ではあったがあの高慢だったダルニャさんも、丁寧に挨拶と以前のお詫びを伝えられた。今後は国の重鎮としてニャイダを支えるつもりだとか……
それから私たちは盛大な歓迎を受け、食べて飲んでと大騒ぎの後、久しぶりにあの大部屋でニャルスと共に眠った。
私たちが旅立った後のこと、そしてその間のニャルスとニャイダのあれやこれ……まだ私にはちょっと刺激が強すぎたようで中々眠れなかったのは内緒です。
それから数日、暫く獣王国にお世話になっている間に、影さんからさらなる情報が届けられていた。
希望した貴族や商人などから、国民による拍手の量で20名ほどを選んで議会政治をやるのだとか。選ばれたのはどっかの大商人の次男や貴族の次男など、領土や家を継げないけれど、英才教育を施されたものが多いとか……
中にはとんでもない輩もいたが、全ての立候補者の情報は影さんたちの活躍により、良くも悪くも詳らかに公開された上での拍手の数での選出だったようだ。様々な立候補者が悪事をバラされ大盛り上がりだったとか……
次回やるならぜひ見てみたいイベントだと思った。
暫くは混乱するだろうけど何とかなるだろう、どうやらエドガーさんは特別顧問として何かあれば、色々と動くということらしいし……
そして私はまた今後のことを考える。
正直もうこの国でのんびりと暮らすのもいいかな?そう思ってレレオさんたちにも相談したのだが……まさかこんなことになっているとは、思っても見なかった……
◆◇◆◇◆
◆ 森の洞窟で魔法の修行を始めた時のお話
私は今日も体内の魔力を出す修行に明け暮れていた。やっぱりうまくいかない私は何度もモモさんに相談している。
モモさんはまた目の前で実演してくれるのだが……
「こうやって常に体の魔力を循環させるのじゃ」
うん。言っていることはわかります。でも私にはモモさんの中を駆け巡っているであろう、魔力なんて見えませんよ?
「して、十分に体内に魔力が行きわたっている状態で……こうじゃ!」
モモさんの掛け声とともに地面から茨の弦がドーンと生えてきた。なるほど……わかりません……
「そもそもなんで魔力がその茨になるの?呪文とかじゃないよね?」
「そうじゃのう。イメージかの?元々の持っている特性があるのじゃ。同じように魔力を放出してもワラワなら茨、コガネなら氷、クロは風じゃったな」
「そうだよね。ジロは炎だし……」
「そうじゃ。それぞれの特製に合った形で放出されるのじゃから、そのイメージを増幅させれば威力も上がるし操れるのじゃ!あとコガネは元々は水であった、魔力が強くなると氷になったのじゃ」
なるほど……
「じゃあ、私が魔力を外に出せれば、その時にどんな特性があるか分かるってこと?」
「そうじゃの。ただ、お主のあのオーラのような揺らめきはワラワも分からんのう。なんじゃ?あれは……」
そんなこと私に聞かれても分かりませんよ……
「そうだ!魔法は他にも色々あるんでしょ?」
「そうじゃのう。有名どころでいうとレオのように土魔法、悪霊を払う浄化の光魔法や、傷や病気を癒す聖魔法ぐらいじゃな」
光魔法に聖魔法か……でもそれ、どうやって分かるんだろう。
「光魔法と聖魔法は発動したらどんな形になるの?分かりにくいよね」
「そうじゃのう。たしか光魔法はまばゆい光を放ち、聖魔法は魔力の塊を分け合うような白い輝きをしていると聞くの」
なるほどね。白いオーラは回復効果もあるけど、なんかこうフワフワって揺らめいてる感じだから……違うのかな?
「それよりもまずは魔力が外に出てからじゃ。マリネエにはワラワたちが付いておるのじゃ!焦る必要なかろう?」
「うん!そうだね。ありがとモモさん!」
「うむ」
私は少しだけモモさんに甘えてから、また魔力を放出する修行に打ち込んでいく。
いつか、私も魔法をつかって魔物たちをばったばったとなぎ倒す。そんな未来があったらいいな。そう思いながら日々を楽しく過ごすため、魔法の修行を欠かさないよう決意した。
目指せ!大魔導士!




