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時間は少し巻き戻り、ニャイダの勝利に終わった日の夜。
ピョンロンに案内され、例の部屋に連れられたニャイダ。
部屋へ入ると目の前には獣王レレオ・マールスが一人待っていた。すぐに「お待たせ致しました」と膝をついてと第一声を待つ。横にピョンロンが控えているのみであった。
「これから、という時に呼び出してすまんな」
「いえ!私は獣王様のお呼びとあらば、いついかなる時でも参上いたします!」
レレオは困ったように少しだけため息をつく。
「まあそんなに固くなるな。お前はいつもそうだ。少しは身を崩すことも覚えておけ……」
「はっ!」
どうやらニャイダの緊張はまだ解けないようだ。
「それで、おまえは本当にニャルメスを娶りたいと……」
「は、はい!私は、結婚するのであればニャルメス様以外は、考えられないです!」
やっとレレオに目線を合わせたニャイダのはっきりとした宣言に、少し表情を緩めるレレオ。
「よかろう。ではニャルメスを……娘を頼む!」
「は、はい!全力でお守りいたします!」
軽く頭を下げたレレオに戸惑いながらも、ニャイダはしっかりと胸をはりレレオに頭を下げた。
そしてレレオは少しだけ笑顔を見せる。
「だが、王座は俺に勝つまでやらんからな?いつまで待っても勝てなきゃ他の誰かに譲り渡す!この座を取りたいなら死ぬ気で来い!」
「えっ?あ、いやはいっ!」
ニャイダにとって、遠い未来の話と思っていた王座について、突然釘を刺され驚き狼狽えた。それでも背筋を伸ばして立ち上がり、背筋をピンと張りなんとか返事を返していた。
「よし!じゃあ、そろそろ行ってこい!あまり長く話をしてると娘が怒りかねんからな。まあなんだ……がんばってこい!」
「うぇいやはい、それは、もう……」
先ほど以上に予想外のレレオの言葉に、もう大混乱のニャイダ。
レレオはガハハと笑い、部屋を出ていった。
そしてピョンロンも軽く咳払いをした後、「では私も……」と出ていってしまった。一人取り残されたニャイダは、ため息をつくとこれからのことを少しだけ想像してしまい、顔が赤くなり頬をかいていた。
◆◇◆◇◆
「にゃ~、モモちゃ~ん。私、どうしたらいいのかにゃ~。寝てたらニャイダが勝手に終わらせてくれないかにゃ~?」
「ワラワに聞くな、そんなこと!」
先ほどからモモさんにずっとあんな調子でからんでいるのはニャルスである。
なんでも今日はめでたく二人で同じ部屋に泊まるのだとか。
あらあらまあまあである。
そんなことを考えながらふと思う。何でだろう私、前世でも子供のまま死んだのに、今は近所のおばちゃんのような思考になってしまう。まあ生きている期間だけなら合わせた25年ほどあるし……仕方ないよね?
「えーい鬱陶しい!」
ニャルスがモモさんの腕に縋り付いている。文句を言うモモさんも本気で邪険にしているようではなかった。面倒な妹の相手という感じであろうか。
「だってにゃ~、やっぱりやることやらなきゃ嫌われたりするかもしれないにゃ~?でも恥ずかしいしどうやったらいいかもわからないにゃ~」
「そんなものは、成るようにしかならんのじゃ!覚悟をきめて本能のままにまぐわえば良いではないか!」
モモさんの言葉に恥ずかしさが限界突破したのか、ニャルスは真っ赤な顔を両手で覆って床に寝そべるとジタバタと一人藻掻いていた。
「ただいま戻りました!えっ……」
そこへニャイダが帰ってきた。そしてニャイダの声で動きを止め両手は顔を隠したままのニャルスの様子を見て困惑していた。
「あの、姫様は、どうしたのでしょうか?」
「ああ、そやつなら今宵お主とまぐわんぐっ……」
モモさんがいけないことを口にしようとしたので、その口をなんとか遮ることができた私。褒めてほしい。
「ニャ、ニャイダさん!ニャルスさんのことよろしくお願いします!後はお二人で、どうぞお幸せに!」
私もどうやら突然の状況に少し混乱しているようだ。
「ま、まあそう言う事なら……姫様、あの……そろそろお部屋へまいりましょうか、ね……」
ぎこちないニャイダの言葉に、ギギギギと音がしそうな動きで起き上がって……二人は部屋を出ていった。どうか何事もなく終わりますように。
私は、高鳴る心臓を押さえながらベットへと寝ころんだ。
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