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【完結】忌み子だった侯爵家の『捨てら令嬢』は謎スキル『もふり』で獣に『攫わ令嬢』に  作者: 安ころもっち
ディアーナ獣王国編

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最後に評価など頂けれは嬉しいです。


「おい!見張りはしっかりと付けてるんだろうな!」

「はい!3名ほど目立たぬように見張りを付けています!どうやらいつもの部屋に皆で泊まるようです。ニャイダの奴も部屋います!」


少し口元を緩ませるのはダルニャス・ネメシス。ニャルスの許嫁候補であった。


「分かってるな……寝静まった頃合いに姫以外を皆殺しだ……間違っても姫には指一本触れるんじゃねーぞ!あとレオだったか。白虎とか言いやがったあのガキ!あれは何がなんでも殺せ!俺に恥をかかせやがったからな!」

「はい!絶対に……」


そう言い残すと、その男も部屋から足早に出ていった。

広い部屋に残されたのは、この家の主であるダルニャスと数名の妻たちだけであった。


「獣王もずいぶんと耄碌したもんだ。低俗な人族の女もいたがそれすら丁重にもてなしていた。絶対に姫を手に入れる。そして俺はこの国の王になる!その後は、人族全てを支配して、俺が世界の覇者になるんだ!」


正妻であろうか一番豪華な服を身にまとった女性が、ダルニャスにそっと寄りかかり「楽しみです」と囁いた。ダルニャスはその女性を撫でながら未来の自分の姿を想像してさらに口元を緩ませていた。


そして夜は更けていく。


◆◇◆◇◆


翌朝、私は顔を圧迫する柔らかさに藻掻きながら目を覚ます。


「なんだ。モモさんのモモか」


そう思って体を起こした私はそのままベットから這い出と、すでに扉の前に立っていたジロとクロの二人と目が合った。


「おはようマリ姉。よく眠れた?」

「おはよう。マリ、ところで……こんなのが採れたがどうする?」


寝ぼけ気味の私は、その扉の前にクロの糸と思われるものにぐるぐると巻かれた、3つの獣人と思われるものを確認することができた。


「クロ……それどうしたのそれ?どっかから持ってきちゃった?ダメだよちゃんと元のところに返しとかないと……」

「そんなことするわけないだろ!夜に襲ってきたから捕獲しておいただけだ!」


私はなんとなく経緯が想像できてしまい「そうなんだ」とだけ返しておいた。

続けてジロが、昨日、この部屋に来るまでに何人かの獣人が自分たちに向けて殺気交じりの視線を飛ばして眺めていた事、そのまま監視もされていることも確認できたことを説明してくれた。


今更ながら昨夜のジロの囁きの意味を理解した私は、ジロとクロをそばに呼んでそのままその頭を撫でた。

ジロは嬉しそうに笑顔を見せ、その尻尾が揺れる。クロはちょっと嫌そうに文句を言いながらも、頭は私に差し出したまま顔を赤らめていた。相変わらずのツンデレである。


その後、起きてびっくりしているニャルスと、気づかないことで「もうしわけない」と土下座で謝るニャイダをなだめた。そしてニャイダが獣王に報告にいった結果、部屋までその獣王が謝罪に来るという流れに、ついていけず戸惑う私であった。


◆◇◆◇◆


なんだかんだで朝食を終え、腹ごなしに体を動かしたいというみんなと共に儀式のある格闘場へ足を運ぶ。

ジロが「行っていい?」とこちらに顔を向けてくるので、近くにいた獣人さんに確認をとってから「いいよ」送り出す。嬉しそうなジロは、クロとレオと一緒にその格闘場の舞台に上がると存分に体を動かし始めた。


そして始まったジロとクロとレオの肉弾バトル、

周りで様子を窺っていた獣人の面々が早くもドン引きしていた。魔法を使わなくてもあんなに激しい戦いができることに、今更ながら私も少し引いていた。肉体強化はつかっているのだろうが、動きを追うだけでも眼球が忙しい。

私ももっと訓練したらあれぐらい動けるようになるのだろうか……無理だ。想像ができない。


仕方なく私は、コガネさんたち家族の横に胡坐をかいて座ると、体内の魔力を循環させる訓練に没頭した。これをやっとくと肉体強化の動きがスムーズになるということを、コガネさんに教えてもらった私。

最近は暇な時間には、なるべくこの修行を行うことにしていた。


「おいニャイダ!今日は容赦はしないからな!死ぬ前に降参する用意をしておけ!俺様は寛大だからな!見逃してやる」

「ダルニャ!お前こそ負けた時の言い訳を考えておけ!」


その声に驚き、その声の方に視線を向けると、いつの間にかニャルスの前に立ったニャイダと、ダルニャ、そしてその取り巻きとの言い合いが確認できた。朝見た簀巻獣人もいたが少し後ろの方で小さくなっていた。

闇討ち失敗で立場が無いのだろうか。


「おまえたち!争うならもう始めるぞ!」


言い争いしている二人に向かって獣王レレオさんの怒号が飛ぶ。

闘技場の奥の少し高くなった席に、そのレレオさんとニャナンさんもすでに座っており、こちらに手を振っていた。いつのまに……


「願ってもない!すぐに楽にしてやるからな、ニャイダ!」

「卑怯なお前には絶対に負けない!」

「……ちっ!」


ダルニャが舌打ちをしてその場を離れ闘技場の舞台に上がる。その反対側からニャイダも同じように舞台に上がり、軽く手足を動かしていた。


「それでは双方、準備はいいな!」

「はい!」

「いつでも!」


レレオさんの声に返答する二人は、すでに準備ができているようだ。


「それでは……決闘の儀、はじめっ!」

お読みいただきありがとうございます。明日は12時、17時と2回更新となります。

期待してる! もっと読みたい! 読んでやってもいいよ!

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