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【完結】忌み子だった侯爵家の『捨てら令嬢』は謎スキル『もふり』で獣に『攫わ令嬢』に  作者: 安ころもっち
マリの日常編

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ご覧いただきありがとうございます。先ほどぶりの本日二度目。ラストになります。

楽しんで頂けれは嬉しいです。


◆ 賑やかに楽しき日々


子供が生まれて2年。

賑やかな仲間たちに囲まれ幸せな毎日を送っている。


ジロのお付きの5人は相変わらず私の世話をしてくれていたのだが、遂にカエデとアヤメの二人が群れから離れることになった。


ある日、私とジロが昼食後のダラダラした時間を楽しんでいると、二人がお互いのオスを連れて挨拶に来た。それぞれの番だという二匹の狼。まだ話すまでには至っていないが、それなりに強いオスだと紹介された。


カエデの番の大きな狼は『ガウガウ』と吠えたてる。そしてカエデにバシバシ叩かれ『キャイン』と鳴いていた。私は慌ててカエデを止めて話を聞いたのだが、どうやらその大きな狼はこの群れは俺が仕切る!と吠えていたようだ。


どおりでジロやレオあたりからちょっとだけ怒りの圧が出ているはずだ。


「この群れのボスには絶対に敵わないって言ったよね!」

そんなことを言いながらカエデがさらにその狼をバシバシ叩いていた。今から尻に敷かれているようで何よりである。


そしてそれを見ていたであろう隣にいたアヤメの番の小さい雄狼はすで服従のポーズでお腹を見せていた。その隣には同じようにアヤメも服従のポーズを……


私は慌ててアヤメの元へ駆け寄り、はだけていた着物を直す。下着をはいていないことに驚愕する。丸見えではないか!


私はアイテムボックスから予備として大量に持っている短パンのような下着を取り出しアヤメに与えた。


「ふう、これで一安心」

モモさんはじめ魔物の面々はこういったところに疎いから……


そんなことを思っていたら隣にいたカエデも私の方を見ているのに気付く。「えっ?何?カエデも欲しいの?」という私の問いかけにコクコクと縦に首を振るカエデに、3枚ほど同じものを取り出しあたえる。

満面の笑みが返ってきた。


「ありがとうございますマリ様!」

お礼を言うのはいいけどその場で着物をはだけて履きだすのはいかがなものか……


その後、残りの狼娘たち三人にも同じようにおねだりされた私は、ストックが無くなりクロに新しいものをおねだりする流れとなった。自分で編んでも良いけどやっぱりクロのが一番気持ちいいからね……


そんな事もありつつ、楽しい毎日が続いている。


そして私が生んだ双子ちゃんの方は、ユズとダイはもちろんとしてユキとアリサも本当に良く世話をしてくれている。心配だったアリサもいらずら癖はなおったようで今ではちゃんとお姉ちゃんをしていた。

ユキもどことなくしっかりとしてきたように思える。


生まれた男の子がアオバ、女の子はサクラと名付け二人とも元気に育っている。多分強い子になると思う。ほぼ泣かなかったからね……アッシュールさんが「ハイエルフならこんなものよ」と言っていた。


ダイとユズは二人が生まれてからは、モモさんにおねだりして獣王国の図書室で文字のお勉強をしていた。今ではすっかり上達して二人に絵本を読んでくれている。


この間新しく買ってきたという絵本。この世界の本は高いのに……まあユズでもソロでドラゴン狩れるからね……一匹狩って解体して持っていけば本なんて10冊20冊買ってもおつりがくるんだからいいのかな?

何々?タイトルは……『アラフォーOLの転生先はモップでした。幼女とこの先生きのこるためにできること』……えっタイトル長くない?


私は絵本の中身が気になって覗き込む。


38歳のOLが異世界に転生……転生先は剣と魔法の世界……そこで私は……

待って?これ他に転生者いるよね?絶対地球から転生してきた人が書いたやつじゃない?私は気になりすぎてユズの読み聞かせを、アオバとサクラの横に座りながら聞いていた。


1時間後、その分厚い絵本と言っても良いのか分からないぐらい文字量の多い本は、中途半端で終わっていた。最近出たばかりの本らしくまだ続きは出ていないらしい。私は早く時が過ぎることを祈りながらアオバとサクラを抱きしめた。


「ユズ、読み聞かせありがとね。これ新刊出たら教えてね。私も竜肉持って買いに行くから……」

「わかった。でもその時は私が買ってくるから二人と一緒に聞いたらいいよ?私がまた読んであげる!」

私は「そうかそうか!ありがとね」と言いながらユズをモフリまくっていた。その隙を狙ったようにダイが今度は別の本を読み聞かせようとしていたが、あれはダメな奴だ!と思ってあわてて止めた。


「ダイ、その本は二人にはまだ早いっていったよね?それはちょっと大人が見る奴だから……やめてね?」

「う、うん。わかった」

ダイはあきらめたように自分の愛読書、保健委員がなんたらって本を持って一人寂しく出かけたようだ。その姿に、私もユズもちょっと苦笑い……「もうちょっと大きくなってから読んであげてね」とダイには後で伝えよう。


そんなこともありながら、忙しくも楽しい毎日をおくる私でした。

3ヵ月程度の短い時間でしたがありがとうございました!

毎日の更新を続けてこられたのは見て頂いた皆様のおかげです。感謝感激です!


『アラフォーOLの転生先はモップでした。幼女とこの先生きのこるためにできること』もこの後19時から投稿が始まるので、どうぞよろしくお願いいたします!


評価、ブクマやコメント、レビューなどもいただけると飛び上がって喜びます。どうぞよろしくお願いいたします。

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