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【完結】忌み子だった侯爵家の『捨てら令嬢』は謎スキル『もふり』で獣に『攫わ令嬢』に  作者: 安ころもっち
マリの日常編

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ご覧いただきありがとうございます。

最後に評価など頂けれは嬉しいです。


◆ 私とジロの話


邪神との戦いに決着がついて2年近く。私は15才となった。

去年に引き続きまた盛大な歓迎を受けた。


拠点は竜人国と獣王国の間ぐらいの森に構えなおし、ゆっくりのんびり暮らしている。たまに狩りをしたりけが人の治療活動をしたりとそれなりに充実していると思う。


そして今日はみんなでギンに乗り、獣王国へ。

ニャルスに会いに行くためだ。


正確に言うと、ニャルスの生んだニャイダとの赤ちゃんを見に行くためだ。


結婚した二人はこの度、無事出産をしたという報告が届いた。というかニャイダが子供が生まれたことになんだか張り切り過ぎちゃって、私たちの拠点まで走ってきたようで、息を切らしながら生まれた!と報告しに来てくれた。


当然ながら大急ぎでギンにそのぐったりとしてしまったニャイダをのせて獣王国へと向かっているのだ。子供が生まれたというのに何やってるのこのパパさんは……


王宮近くにギンが降りると、そのまま入り口まで進む。

入り口では魔導士さんが待機しており「浄化しますね」と声を掛けられふわりとした風を感じで「どうぞ」と通される。浄化魔法か……ぜひ覚えたい。


ニャイダ夫妻が暮らしている部屋へとたどり着くと恐る恐る声を掛ける。


「マリです。様子見に来たよー!」

「はーい。入っていいですよー」

中から誰かの返事が返ってきたので入り口のドアをゆっくり開け中に入る。そこには小さな耳と尻尾をもったモフモフな赤ちゃんを抱いたニャルスが、ちょっと疲れたような顔をこちらに向けていた。


でも疲れてはいるが幸せそうな笑顔に見える。


「マリにゃ~私やったにゃよ~」

力なく私に声をかけてくれるニャルス。うん。やったね!がんばったね!


私は「すごいよ!頑張ったんだね!」と声を掛けながら、白いオーラでニャルスを包んだ。気持ちよさそうに目をつぶり頬を緩ませるニャルス。


「ありがとにゃ~。相変わらず一家に一台のマリにゃ~」

いやそれは困る。


「じゃあニャルスが私の拠点に住めばいいのに」

「そうしたいのは山々なのにや。だけど一応この国を支える義務があるかな困っちゃうのにゃ」

またもニャルス囲い込み計画は失敗したようだ。


「でも生まれるならもっと早く言ってくれれば、私もついていてあげたのに……万が一があったら私泣くよ?」

「まだ大丈夫だと思ったにゃ。突然お腹いたくなっちゃって気づいたら時にはもう遅かったのにゃ!」

そうなんだ。出産って大変なんだね。


思わず私の時はアッシュールさんに世話してもらおうかな?と思ったところで私は何を考えてるんだと思わず顔が赤くなってしまう。何が『私の時は』だ……そんな予定はないのにね。


「マリネエ、また可笑しなことを考えておるのであろう」

「いや、なんでモモさんはすぐ私の心の中を覗いちゃうんですか……」

そんなスキル無いはずなのに……単純な私の心はすぐモモさんに見抜かれてしまう。これが経験の差か……


「とりあえず、今日は美味しい物食べて、これ、お土産。調子が良くなって食べれそうになったら食べてね」

そう言ってアイテムボックスから竜肉のフリーズドライを取り出した。最近私がはまっているのは氷魔法をいかにうまく利用できるかという修行の成果である。


「嬉しいにゃ!これ涼しいところに置いとけば2~3日は持つし解凍してすぐならすごく新鮮で美味しいにゃ!でもこれは今日の夜は食べちゃう予定にゃにゃ!」

「もう大丈夫なんだね」

「マリにゃのおかげにゃ!もう元気もりもりでお肉もりもりいけるにゃ!」

すでに回復しきった顔を見て安心する。その胸の中で寝息を立てている子供のためにも、ニャルスには一杯元気になってもらわなきゃね。


「よし!じゃああまり長居しても疲れさせちゃうから……来週あたり、またお土産持ってくるね!」

「分かったにゃ~マリにゃありがとにゃ~」

私たちは小さなニャルスの子供をみて心を癒され、慌ただしくまた帰っていった。途中、廊下に転がっていたニャイダにもご祝儀の白いオーラをかけておいたので大丈夫だろう。というか初めからやっとけば良かったとその時思った。


まあ、私も生まれたって聞いて慌ててたしね……仕方ない。


◆◇◆◇◆


それから一週間後、約束通り大量のお肉を持って再び獣王国へと尋ねる私たち。そこで見たのは、デレッデレの獣王レレオさんの姿だった。まあ……予想はしてたけどね。これはすぐにニャイダに王位継がせて孫に付き纏いそうだとも思った。恐らくそうなるだろう。王妃ニャナンさんがニャイダに「いつ王位継ぐの?早く仕事覚えて貰わないと」と問い詰めていたので確実に……


当のニャイダは「いやまだニャンザルも小さいし、それに僕なんてまだまだ……」と狼狽えていた。ニャンザルは当然ながらこの小さな可愛い二人の子供、男の子のことである。私も暫くここにお世話になろうかな?


モモさんも済ましてはいるがすぐに撫でまわしたそうにしていたが、さすがに他所の子供を撫でまわすわけにはいかず、そのせいか私を後ろ抱きにしてべたべたと撫でまわしてる。

いやあまり変なところは触らない欲しい。何かに目覚めちゃうかもしれないし……


そしてジロは……レレオさんと同じ顔をしていた。

うむ……可愛いか……そうか……


私も……そろそろ覚悟をするべきか……

そんな悩みを抱えながら日々は過ぎていった。

明日も17時更新となります。


評価、ブクマやコメント、レビューなどもいただけると飛び上がって喜びます。どうぞよろしくお願いいたします。


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