春風に口笛
消えていく
霧の中でもひとつ漕ぎ
ため息色のゆめなか日記
蓋の下
静かに息継ぎもがいてる
願わくば熟成発酵だ
春の雨あたたかく
柔肌の新芽に
根づいてゆけと子守唄
朝顔に夕顔
露に澄むサンカヨウ
咲き方までも多様なら
破れたこころを縫い合わせ
手と手で広げたら ほら
仕合わせの布
滑り台
風の魔法に魅せられた
あの頃のようなきみの笑顔
幼子
帰るよ滑るのさいご
階段登る瞳母映さず
赤い車
夕暮れに帰るウィンカー
運ばれし大切な母子
口笛を吹いて誤魔化すさ
なんとか、君に会いたくても
痩せ我慢




